2009-03-01から1ヶ月間の記事一覧
さてドミニカ共和国およびハイチの 『闇の時代』 について考察していたところで丁度タイミングよく? オバマ新大統領が 『アフガニスタン新包括政策』 を発表したため、先に新政策に関する懸念についてコメントしました。 ただしカリブ・中南米地域における …
発足以来非常に好意的に迎えられ期待も大きいオバマ新大統領であるが、27日に発表された 『アフガニスタン新包括政策』 を見て愕然としたので、この点を考察してみることに。同政策については上っ面だけなめた日本語訳でしか読んでいないが、いくつかの記…
デュヴァリエ支配下のハイチの雰囲気を、どんな歴史資料よりも雄弁に伝えてくれる小説として英国の小説家グレアム・グリーン *1 の小説 「喜劇役者」 が挙げられそう。この小説は 『G・グリーン全集19(1980)』 に収録されている他、『喜劇役者 (1…
山岡朋子さんのエッセイ 『フリア・アルバレスと闇の時代』 では扱われておりませんが;http://shuppan.sunflare.com/essays/yamaoka_01.htmスペイン語・フランス語の違いはあるものの、ドミニカ共和国と1844年まで共通の歴史を分け合ったハイチも、あま…
山岡朋子さんのエッセイ 『フリア・アルバレスと闇の時代』http://shuppan.sunflare.com/essays/yamaoka_01.htmで紹介されている他3作品について; ●『キンセアニェーラのお祝い』 作家HPでの分類は Nonfiction "Once Upon A Quinceanyera: Coming of Age…
トルヒージョ政権下のドミニカ共和国を扱った作品として山岡朋子さんがエッセイ 『フリア・アルバレスと闇の時代』http://shuppan.sunflare.com/essays/yamaoka_01.htm中で言及の、ペルーの作家マリオ・バルガス・ジョサの作品 "La Fiesta del Chivo" (2000)…
今回は、山岡朋子さんのエッセイ 『フリア・アルバレスと闇の時代』http://shuppan.sunflare.com/essays/yamaoka_01.htmで紹介されているフリア・アルバレスさんの小説中、"Before we were Free”(2002)を紹介することに。 フリアさんご自身のHP (ht…
山岡朋子さんのエッセイ 『フリア・アルバレスと闇の時代』http://shuppan.sunflare.com/essays/yamaoka_01.htm で紹介されているフリア・アルバレスの小説は以下2作品;・"In the Time of the Butterflies"(1994) ・"Before we were Free” (200…
ドミニカ共和国 (同じカリブ海にあるドミニカ国と区別するため、わざわざ共和国を付して呼ばれることが多い) は、野球と音楽のメレンゲそして葉巻 (いや、これは私を含む少数派?) 以外では日本ではあまり知られていないかも。コロンブスが1492年1…
マノロ・カラコル (1909〜1973) *1 は、軽い流行歌っぽいクプレからたましいを揺り動かす深いものまで、その全てに Propio Sello −自分だけのしるし−をもって唄うことの出来た稀有の唄い手です。私は、メルチョール (1907〜1980)*2 およ…
"A veinte años, Luz" 邦題 『ルス、闇を照らす者』 に関して、ネット上では複数言語で相当数のインタビュー記事が確認出来ます。出版に関わること、小説と歴史の関わりに関することなど、比較的最近のものを以下2つ紹介; アルゼンチン:Clarin 紙サイト …
村上春樹さんの演説に関して、Elsa Osorio さんのおっしゃっていることと共通するところがあることに気付いたので、その紹介を; 村上さんはそのスピーチの中で、 −−− Namely, that by telling skillful lies - which is to say, by making up fictions that…