私の大好きなフラメンコのこと その6: マノロ・カラコルとメルチョール、リカルド
マノロ・カラコル (1909〜1973) *1 は、軽い流行歌っぽいクプレからたましいを揺り動かす深いものまで、その全てに Propio Sello −自分だけのしるし−をもって唄うことの出来た稀有の唄い手です。
私は、メルチョール (1907〜1980)*2 およびリカルド (1904〜1974) *3 という、これも歴史に残るふたりの弾き手による伴奏による唄が大好き。以下、動画を3つ紹介;
題名 = El Gran Manolo Caracol
多分映画の一部、伴奏は Ninyo Ricardo
年代不詳ですが、カラコルが相当若い時のもの。伴奏のリカルドの残したギターソロはギタリストにとってお手本となっています。若い頃のパコ・デ・ルシアなどもかなり忠実にリカルドのものをコピーしていましたね。なお岡さん・三沢さんなどリカルドに師事された日本人もいらっしゃいます。
題名 = manolo caracol - 6 - 1o juerga flamenca en su casa 3 parte
自宅で録音されたシリーズより。伴奏は Melchor de Marchena
おそらく1972年に録画されたもの。二人の娘さん、親族などが同席されています。伴奏のメルチョールのノリがよいので紹介。この弾き手は少ない音で唄を引き出す、職人中の職人。
題名 = manolo caracol - la niña de fuego 1947 (baila lola flores)
1947年、ニーニャ・デ・フエゴと云う舞台の録画、踊っているのはローラ・フローレス。純フラメンコとはいえないのでしょうが、カラコル節 −−−上述の Propio Sello −−−ここにあり。
なおリクエストによる埋め込み無効なので、url紹介に止めますが、 http://www.youtube.com/watch?v=SFFGqsLkZ68 ここでは舞台でのカラコルの活躍がローラ・フローレスなどにより紹介されています。
−−−カラコルは、詩人 Federico Garcia Lorca などが発起人となった、1922年の 「グラナダ カンテ・ホンドコンクール」 に出場しています。13歳の時ですね。この詩人およびコンクールについては、回を改めて紹介予定。
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