遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

まちあるき ならぬ 有事歩行 その2

まちあるき ならぬ 有事歩行
もうおひとり根性のある? トツゲキ記者さんがいらっしゃいましたので紹介;


“徒歩帰宅”を甘く見るな!カバンが重い…足に異変、ギブアップ
  夕刊フジ 3月14日(月)16時57分配信


  −−− 午後6時20分に大手町を出発。はき慣れた革靴だが、取材用具が詰まったカバンの重さは約3キロ。これがボディーブローのように効いてくる。 (以下略、引用終わり)


   35キロは相当歩き慣れていないと、手ぶらでもキツイかも知れませんネ。まして急ぎ足で歩いたなら、つまり無理をしたのなら、更に厳しい。カバン3キロが負担となるのは私も認識済み、地震の日も4キロのカバン (ショルダーバッグ) が無ければもっと早く帰宅出来た筈。


  有事歩行であっても、変な義務感や被害意識ではなく楽しみに転じて歩かないと。家族にどうやって自慢しようとか、道中ラーメンでも食おうか、とか、歩き切れたらご褒美にxxxを食べようとか。


  また、私の 『まちあるき』 と 『有事歩行』 の違いは、前者はイヤになったら、あるいは足が痛くなったらいつでも中止して公共交通機関で帰れる様時間帯やルートを考慮するが、後者は交通機関に頼れない可能性が大きく、や〜めた、とは言えないこと。自分のペースは数多い経験から大体把握しているので、地震の日は渋滞のせいもありましたが、少しペースを落として歩きました。理想は、同じ速度で歩き切ること。


  記者さんには、これに懲りず、一度上記を考慮して気楽に歩いてみることおススメ。休みの日に手ぶらでいったん出社され、日中歩いてみることです。歩いていなければ見えない世界もあるし、脳が活性化され、普段は見逃す、あちこちに転がっている筈の記事のネタだって見付けられるかも。いずれにせよおつかれさまでした。




地震の日に実際にご自分で歩いて (でも途中でバスと私鉄に乗るというズルをして?) 帰宅された記者さんの得難い記事が掲載されていますので紹介:

〔帰宅難民・体験リポート〕地震後、徒歩で自宅へ (1/7頁)
  2011年3月13日(日) 、時事ドットコム

    1. 都内の帰宅難民は10万人超
    2. 都内でも大きな揺れ
    3. ハイヒール姿の女性も
    4. 自転車でスイスイ
    5. 都バスが運行再開
    6. 4時間で帰宅
    7. スマホが活躍


以下、順不同に感じたこと;



『一般的に、徒歩での帰宅は20キロが限界』 の認識に根拠があるとは思えません。歩くことに慣れていて身軽な状態で平地なら、30キロ程度までは苦になりません。 『やはり日頃から緊急時の徒歩帰宅を想定し、帰宅ルートをたまには歩いておくことが重要だろう。』 は、その通り。無理をしない限り意外と歩けるものですよ、試してみなければわからない。


『20キロ、速足なら4時間ほどで着ける距離』 は順当な計算ですが、まっすぐの道路でもない限り直線距離は役に立たない。自動車専用道路は歩行不可だし。また、手ぶらならまだしも、カバンなど持っていると結構負担になります。パソコンも重いが、何より重いのは紙; つまり書類や本。道中・帰宅後使わないなら、カイシャに置いて帰宅すべき。


女性のハイヒールは残念ながら履いたことがないのでわかりませんが、中〜長距離ではキツそう。通勤時はスニーカーなどに履き替える様にすれば? 歩く際に最も大事な道具です。なお男性の革靴は、履き慣れたものならむしろ快適。傷むのが早くなりますが。


よくバスに乗る気になりましたね、先日横浜近くで見かけたバスは皆スシ詰め・イワシ缶状態、途中下車も難しそうでした。乗れないだろうに停留所も長蛇の列。渋滞もひどいし、長時間ストレスの溜まる姿勢と環境で我慢するなどと云う苦行は、私は長年耐え忍んで? 来ましたから、もうイヤですね。


一般的な自転車については色々見たり読んだり考えたりしましたが、先日記した通り、自転車専用道路 (都内にも幾つかあるサイクリング・ロード) でも無い限り、都市交通の中ではお邪魔ムシと思う。何故か?

    • 道交法で 「軽車両」 と分類される自転車を運転するに当たっては免許不要。別途運転免許を持っていればハナシは別ですが、基本的なルールやら交通法規を知らないのが多い。酔っ払い運転、信号無視、車道右側の逆走、両耳をイヤホンでふさぎケータイ画面を注視しながらの運転、自転車同士の人身事故やら自転車による死亡ひき逃げ加害事故 −−− 警察に届けもしないから、目撃情報探しの看板が立ちますね。自転車走行レーンのない狭い歩道で、後ろからベル鳴らす馬鹿も多いし。(恐喝になるのでは?)
    • 平気で違法駐輪。自転車置き場がないからしょうがないでしょ? と平然としたもの。行政はアンタだけのためにあるのではない。以前住んでいた荻窪なんてヒドいものでした。広い筈の歩道に何列もの違法駐輪、人がようやくスレ違える程度のスペースしか残っていない。スーパーの自転車置き場も通路まで一杯。いずれの状態も、緊急時の避難の妨げとなるだけでなく、人を傷付ける凶器となります。
    • エイリアンの頭の様なヘルメットをかぶった、エリート気取りの? サイクリスト。彼らは基本的に歩道を走行しないから歩行者にとって存在しないに等しいが、大きな交差点でも堂々とクルマと同じ様に右折するのがいる。事故の際は過失相殺で責任取らされることになりますから勝手にどうぞ、ですが。
  • 広くはない歩道を、通常の歩行スピードよりもはるかに早い速度で走行する自転車は、歩行者にとっての脅威です。スピードから考えると車道に追い出すべきですね。災害時の混雑する歩道を走行することは不可能でしょうが、押して歩かれるのも大迷惑。どれだけのスペースを確保しなければならないか。ふらついているのが多いからクルマにとっても大迷惑。路側帯をぶっ飛ばして来る原付やらバイクにとっても 「邪魔」 であるし、バス停車の妨げにもなり得ます。記事中、 『自転車はそんな大渋滞を尻目に、スイスイと進んでいた』 とありますが、特に混雑する災害時、歩行者・クルマの両方にとって邪魔なだけの身勝手な道具と思います。事故を起こす可能性も高そうだし。


色々調べてみましたが、●フ●バ●クは特に災害時使い物になりませんね。タイミング見て買い替えようっと。スマホはやはりバッテリの持ちが悪いのですか、拡張バッテリは必須ですね。あるいは地図データをRAMに入れておくか。


「交番」 とか 「駐在さん」 は素晴らしい仕組み。確か前者 (の考え方・仕組み) は輸出もされていますね。地元と云うか受け持ち地区のことは実に良くご存じだし。今回歩行帰宅時にも、かなり多くの人達が交番で色々尋ねていたのを見かけました。



帰宅困難者 (俗称;帰宅難民)』 とはよく言ったものです;


 −−−帰宅困難者となった場合には、地域住民とともに一時避難場所や広域避難場所へ移動することを、自治体では求めている。ここで交通機関が回復するまで待機することが適切と言われている。また大規模な災害の場合、ある程度の応急的な復旧が始まるまでの数日間、地域の避難所(収容避難場所)に滞在することも求めている。 (以下略、引用終わり)


確かにこの通りかも知れませんが、私の様に30〜40キロまでなら 「交通機関」 に頼る必要が無い人がいるのも確か。無論被災時にいる自治体に迷惑をかけるつもりは毛頭ありませんが、人・道路とも歩ける状態なのに 『難民』 扱いされるのもイヤですね。