遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

2010年報道された、中国国内の炭鉱事故

--- Record China - Wikipedia の記事から、まだ終わっていませんが本2010年に発生が報道された炭鉱事故を拾ってみると (: 抜け・漏れあるかも。また、事故の最終犠牲者数などは追跡していません。基本的に発生直後のニュースから。またレコチャを選んだのに特段の理由はありません);



※ 発生時刻は全て現地時間


発生:2010年10月16日午前6時ごろ ⇒ 参照記事

    • 中国・河南省禹州市の炭鉱で発生した爆発事故について、19日朝、事故当時より坑内に閉じ込められた37人全員死亡。
       坑内で作業中だった作業員276人のうち239人は地上に脱出したが、残りの37人が地下坑内に閉じ込められていた。


発生:2010年8月3日午後 ⇒ 参照記事

    • 貴州省仁懐市の炭鉱でも3日午後、ガス突出事故が発生し15人が死亡。事故当時、59人が坑内で働いていたが、43人が脱出に成功した。16人が取り残され、うち15人の死亡が確認された。なお1人が行方不明。


発生:2010年8月2日午後11時 ⇒ 参照記事

    • 河南省登封市の三元東炭鉱でガス突出事故が発生した。9人が死亡、7人がなお行方不明。(事故当時、坑内には労働者127人が働いていた。うち111人は脱出に成功)

       

発生:2010年7月18日午前11時30分ごろ ⇒ 参照記事

    • 甘粛省酒泉市金塔県にある炭鉱で浸水事故が発生。坑内にいた作業員16人のうち、3人の生存は確認されたが、2人が死亡、残る11人の安否が不明のままとなっている。


発生:2010年7月18日午前10時ごろ ⇒ 参照記事

    • 湖南省●(=林におおざと)州市にある炭鉱で爆発事故が発生し、作業員2人の死亡。


発生:2010年7月17日午後8時10分ごろ ⇒ 参照記事

    • 陝西省東部の韓城市にある小南溝炭鉱で、地下の電気ケーブルから火が出て坑内にいた作業員28人全員が死亡。


発生:2010年7月17日午前7時50分ごろ ⇒ 参照記事

    • 河南省汝州市の新峰炭鉱で坑内火災が発生、作業員8人の死亡。 (坑内では計15人が作業していたとの情報もある)


発生:2010年4月1日午後7時ごろ ⇒ 参照記事

    • 陝西省韓城市の炭鉱でガス爆発事故が発生、9人が死亡。27人が作業中だった。事故発生後、17人は無事に脱出したものの8人の死亡が確認され、2人が行方不明となった。2人は午後11時20分に発見されたが、うち1人は死亡。


発生:2010年3月31日午後7時55分ごろ ⇒ 参照記事

    • 河南省伊川県の炭鉱で爆発事故が発生、事故が発生した白●炭鉱(●=穴冠に「缶」)は当時、坑内に作業員約100人がいたとの村人の証言もある。


発生:2010年3月28日午後1時40分ごろ ⇒ 参照記事

    • 山西省運城市の王家嶺炭鉱で漏水事故。坑内にいた261人のうち108人が脱出したものの、153人が取り残された。2010年4月5日、7日目になり115人が奇跡的に救出された。(複数の作業員からの証言として、実際の数は260人を超えるはずだとする報道もある)??


発生:3月1日早朝 ⇒ 参照記事

    • 駱駝山炭鉱で出水事故が発生、当時、坑内では77人が作業していたが、46人が脱出に成功。うち1人がその後死亡した。取り残された31人を救出するため、ポンプで坑内の排水を続けるとともにボーリング工事による出水部の封鎖など救援作業が進められている。



最終被害を確認しておりませんから2010年犠牲になられた方々の人数カウントは出来ませんが、昨年2009年の公式発表死亡者数および2008年の死亡者数 (2009年死亡者数 ÷ 0.8 で概算可ですね) については;

小規模炭鉱の閉鎖が奏功か、中国の炭鉱事故死亡率が20%減少―米メディア
  2010-01-24 13:31:45 配信, レコードチャイナ


  −−−中国国家炭鉱安全監察局の趙鉄錘(ジャオ・ティエチュイ)局長は、危険性の高い小規模炭鉱を閉鎖し、違法操業を行っていた炭鉱の取り締まりを強化するなど一連の安全対策を実施した結果、昨年の炭鉱事故による死者は2631人、前年比20%減少したと、その成果を明かした。閉鎖された小規模炭鉱は1088か所にのぼる。


  仏AFP通信によれば、中国では現在、被害の大きい炭鉱事故を起こした場合、多額の罰金が科せられるほか、操業停止となるため、事業者の間では操業の安全性を優先しようとする動きが出ている。しかしその一方で、経済損失を免れようと事故を隠蔽する動きもあるという。


   AFPの指摘は正しいでしょうが、 アカの世界でもアオの世界でも、どこでも同じ様なものでしょう。


なお事故の原因に関する考察としては;

諺「他山の石」を知らない炭鉱主=黒龍江省の炭鉱事故、原因はそこに―中国メディア
  2009-11-23 16:04:22 配信, レコードチャイナ


  2009年11月22日、黒龍江省鶴崗市の炭鉱で起きたガス爆発事故を受け、湖南省のニュースサイト・紅網は、炭鉱主が安全対策を軽視している現状を批判した。以下はその内容。 (中略)


  それは、事故が教訓として生かされていないからだ。どこかで事故が起きれば、それがたとえ他省だとしても、自分たちの安全対策を再度確認すべきだろう。しかし、実際はコスト高を懸念する炭鉱主は、事故を未然に防ぐための対策に費用をかけたがらない。実は今回のようなガス爆発事故は、ガス検知能力を高めるだけで完全に防げるもの。ガス検知器を新しいものに変えるには高額の費用がかかるが、企業は安全対策に費用を惜しむべきではないだろう。


  今回の事故を最後に、これ以上犠牲者が増えないことを願う。当局は目を覚まし、管理体制を強化して欲しい。


   これも中国だけのハナシでも、炭鉱事故だけのハナシでもありません。産業事故一般に適用可、耳の痛いところでしょう。


冷静に考えてみれば、産業事故で犠牲になられた方々のご遺族にとって、企業や政府の対応が素晴らしかった云う評価は有り得ません。自分のこととして考えて見れば当たり前ですよね。ところがそれが中国のこととなると、 『だから人命軽視のアカはダメなんだ』 と騒ぎ立てるのか、理解に苦しみます。もっと言うなら、33人のいのちが救われたことで世界が大喜びをし、xx人のいのちが失われたことで大騒ぎをしている一方で、戦争でケタ違いのいのちが失われていることには無頓着、完全に感覚が麻痺していませんか?