クリスマスの話題: キリスト降誕の様子を描写するミニチュア "Pesebre"
私はスペイン語なら "Pesebre" の名前に最も親しみ?がありますが、他にも多分地域によって "belén", "nacimiento", "portal", "pasitos" などと呼ばれているのが、キリストの生誕を描写したミニチュアのセット。(年明け1月6日の Reyes まで飾られますから、東方の三博士の人形まで含む) お店のショウウインドウなどでは照明も含め趣向を凝らした立派なものも見られるし、家庭で人形を組み合わせたり背景を工夫したりしながら飾るものもあります;
- イタリア語:
Presepe (Wikipedia IT)
- 日本語
キリストの降誕 (ウィキペディア)
日本語では 「プレゼピオ」 と呼ばれる様ですが、私が出不精のせいかあまり見たことがありません。教会に行けば見られる筈ですが、モダンな街中でこそ映えるのに−−−
あの時のプレゼピオ / 主任司祭ペトロ 岩橋 淳一 (カトリック上野教会) も参照。
例えば:
出典: http://www.hansgruener.de/belenes.htm
(バリエーションが見られます)
有名なのは、カトリックの総本山であるバチカンのサン・ピエトロ大聖堂前の広場に飾られるものでしょう;
Titulo: Últimos retoques al belén de Plaza de San Pedro
今年の Pesebre の準備の様子。24日日没後の公開をお楽しみに、と云うこと。
Titulo: Los 100 belenes más curiosos del mundo para conmemorar la Navidad
毎年ローマで開催される、世界中の Pesebres の展覧会。
最後の動画では、各地でモディファイされたキリスト教の一端を垣間見ることが出来ると思います。私はその世界について明るくもなければ掘り下げるつもりもありませんが、以下興味深い記事と芥川龍之介の 『神神の微笑』 リンクを紹介しておきます;
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=1111&f=column_1111_002.shtml
神々の変容〜キリスト教と仏教、土着伝統信仰との融合
2009/11/11(水) 12:39 サーチナ
−−− こうして、カトリックも大乗仏教も、地元の信仰を取り込み、伝統の神々をそのヒエラルキーに包含した。国民主義的時代相の制約の中でハイネはそれを悲しみ、『夜明け前』の国学者、青山半蔵もまた同様に、そのことに苦しむ。
だがそれをさらに逆手に取ったのが、「神々の微笑 *1 」を書いた才子、芥川だった。 (執筆者:濱田英作 国士舘大学教授 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
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