遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

オバマ政権、外交面での成果ゼロ (あるいはマイナス)

アフガニスタンでの失策 (アフガニスタンにとっては幸いなことに、予定していた傀儡政権がおジャンに。対立候補であったアブドラが、勝つ見込み無しと判断しアメリカを見限って決選投票不参加を決めてしまったためカルザイ再選、選挙でのカルザイ陣営の不正を宣伝してきたことが大きなネガとなってしまった) 、CIA要員に対する有罪判決 (無視していますが) 、貿易交渉での国益最優先と云う開き直り、温暖化対策の遅れなど、オバマ政権の外交政策は今のところ悉く失敗続きですね。国内での支持率も低下気味の様ですから、上げてしまった華やかなアドバルーンが落ちるかも;

  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091105-00000001-cnn-int
    CIA要員ら23人に禁固刑、聖職者拉致事件で伊裁判所
    11月5日10時6分配信 CNN.co.jp


    ローマ(CNN) イタリアの裁判所は4日、テロ容疑者の疑いをかけられていたイスラム教聖職者 (アブ・オマル師) が同国で2003年に拉致された事件に関連して、米国人23人に禁固5―8年の判決を言い渡した。検察側が明らかにした。


    被告人はほとんどが米中央情報局(CIA)の要員とみられるが、身柄を拘束されているわけではなく、公判にも出廷しなかった。しかし今回の判決によって、実質的に国際指名手配されることになる。 (中略)


    判決を受けた被告人には米空軍のジョセフ・ロマノ中佐も含まれており、米国防総省の広報は「判決に失望している。われわれの見解では、イタリアの裁判所にロマノ中佐を裁く権限はない」とコメントした。


    ※ 先日紹介の、エジプト人聖職者ハッサン・ナスル氏が被害者であった 「イタリア:CIA工作員拉致事件で求刑…ミラノ地裁公判: 毎日新聞 2009年10月1日付け」 とは別件? 
  • http://mainichi.jp/select/world/news/20091105ddm007030077000c.html
    米国:中間選挙へ、駆け引き開始 共和・民主、2知事選受け
    毎日新聞 2009年11月5日 東京朝刊


    −−−民主党が今回の選挙により警戒を強めているのが、党内保守派の動向だ。「ブルードッグ」とも呼ばれる保守派のグループは、下院を中心に約50人余り。保守層の多い地盤から選出され、選挙では、共和党の穏健派と競合する。


     財政規律を重んじ、8000億ドル(約72兆円)以上の財政出動を伴う医療保険制度改革に懐疑的な立場を取るなど、もともとオバマ政権の「頭痛の種」だった。「今回の選挙で経済対策批判を強めた共和党候補が勝利したのを見て、政権や党内リベラル派とさらに距離を置こうとする保守派が増える」(キャンベル教授)との見方が有力だ。 (以下略)
  • http://mainichi.jp/select/world/news/20091104k0000e030036000c.html?inb=yt
    ドイツ首相:米国は真剣に温暖化対策を 上下両院で演説
    毎日新聞 2009年11月4日 11時11分


     【ワシントン草野和彦】9日に「ベルリンの壁」崩壊から20周年となるのを前に、ドイツのメルケル首相が3日、米上下両院の合同会議で演説した。首相は「21世紀の壁」の一つとして気候変動問題を挙げ、「我々は一刻の猶予もないことを知っている」と強調、温暖化対策法案の成立が遅れる米国に真剣な取り組みを求めた。 (中略)


     オバマ大統領は3日、首脳会談前に「気候変動問題での特別な指導者」と首相をたたえた。この日は、上院の委員会で民主党提出の温暖化対策法案の審議開始が予定されていたが、共和党議員がボイコットした。


アメリカ国内では何をやろうがやるまいが勝手にどうぞ。しかし 「国際社会でのアメリカのリーダーシップ」 やら 「世界におけるアメリカの任務と歴史的目的」 やら 「アメリカは神によって託された理想国家であり、その理想を世界に広げることはアメリカの使命である」 などと言う身勝手なタワゴトに基づく外交政策は今更通用しない。いつまでも 『裸の王様』 では新型インフルエンザにかかって隔離されますよ。



出典: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091105-00000055-san-int.view-000