遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

泥沼化するアフガニスタンでの武力展開

当初から予想していた通り、欧米ともに泥沼化の様相を呈してきました。潤って喜んでいるのは多分兵器産業と、 『復興』 と云う名の甘い汁を吸おうと虎視眈々の欧米の土建屋だけ;

  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090921-00000013-cnn-int
    アフガン増派なければ任務失敗も 司令官報告を米紙が入手
    9月21日20時42分配信 CNN.co.jp


    ワシントン(CNN) アフガニスタン駐留米軍のマクリスタル司令官が8月末に提出した非公開の報告書で、米軍部隊が追加派遣されなければアフガンでの任務は失敗に終わる恐れがあるとして、増派を強く要請していたことが分かった。米紙ワシントンポストが、入手した内容の一部として伝えた。 (以下略)
  • http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090920-00000547-san-int
    アフガンへ派兵 欧州で反対機運高まる
    9月20日20時27分配信 産経新聞


    【パリ=山口昌子】アフガニスタンでのテロの激化とともに、同国に展開中のアフガニスタン国際治安支援部隊(ISAF)の犠牲者が増大している。20日には、首都カブールでテロの犠牲となったイタリア人兵士6人の遺体が空路、ローマに搬送された。テロとその犠牲者が一向に減らない中、欧州では派兵に反対する機運が高まっている。 (中略)


    アフガンには米国の約6万2000人を筆頭に、42カ国から計約10万人が展開中。投票1カ月後も最終結果が発表されない大統領選や、汚職の蔓延(まんえん)など将来像は不透明。欧州では派兵の意義自体への疑念も強まっている。


ところで、新聞社の特派員って一体何がその存在価値なのですかね? 現地主要メディアの論調を紹介しているだけの以下記事など、ハッキリ云って翻訳者の仕事を奪っているだけ。題名からして他人事扱いでもあり、新聞社としてのあんたらの主張は何なの? が全くわからない。 いっそのこと特派員など排して翻訳会社に丸投げした方が、まだ気が利いている;

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090914-00000553-san-int
平和が訪れる日は来るのか アフガン問題
9月14日15時47分配信 産経新聞


 アフガニスタンでは、米中枢同時テロへの報復として開始された米軍などによる9年越しの「不朽の自由作戦」が続く。イスラム原理主義勢力タリバンの勢いが止まらない。汚職と麻薬もアフガンの「安定と復興」を阻害してきた。それに加え、今度は大統領選挙の不正問題がクローズアップされ、新たな混乱を招いている。アフガンに果たして平和が訪れ、民主主義が根付くのかどうか−。 


※ 以下、ガーディアン (英国) 紙 『選挙の不正で事態は悪くなった』 、ワシントン・ポスト (米国) 紙 『アフガン撤退の是非で激論』 、ブレーミャ・ノボスチェイ (ロシア) 紙 『正当性なき再選は欧米に打撃』 を特派員が紹介。


ところで2009年8月26日紹介の、アフガニスタンで亡くなられた伊藤和也さん写真集が出版されました;


紀伊國屋書店BookWebより

http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4883441784.html
ダラエヌ−ルの子供たち ― アフガニスタンの小さな村にて
伊藤和也 / 石風社 (2009/09 出版)
117p / 25cmX26cm / B5変判、ISBN: 9784883441785


先日も書いた通り伊藤さんの死を美化するものではありませんが、アフガニスタンで亡くなられた数多い外国人の中で、「犬死」ではないのは伊藤さんだけでしょう。欧米とも世論に押されて撤退を余儀なくされるのは多分時間の問題。あんながさつでひとりよがりな人種に、アフガニスタンの将来を左右する権利も知恵もありゃしません。タリバンよりタチがわるいことに早く気付くべきです。