遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

「生き物」 への虐待 −−−

昨日の 閑話 (むだばなし) : 動物との関わり - 翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 に続いて、スペインのカタルーニャ州で2012年から禁止されることになった闘牛について考察するつもりでしたが、その前にホモ・サピエンスへの虐待2件について紹介しておいた方がよさそうです;

インドネシア パプア州


ニューギニア島 は以下の様に3つに分かれています;



ニューギニア島の行政区分。西から、

出典: ウィキペディア


先日の 『死の商人』 アメリカ その1: 東ティモール - 翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 中紹介の東ティモールの東にある島の一部であるパプア州が舞台、同じくインドネシアの特殊部隊 Kopassus による蛮行が指摘されていました。今回の事件も公式には存在しないことになっているのでしょうが、ケータイ動画がネット上に流出;

  • Activist's killing angers Papuans
    UPDATED ON:Wednesday, August 04, 2010 00:43 Mecca time, 21:43 GMT / Al Jazeera English


    −−−It shows Indonesian police officers taunting him as he lies dying from the gunshot wounds they had inflicted upon him.
    • 記事中掲載されている動画は YouTube でも見られます;

      Title: Activist's death angers Papuans
      この方の死が無駄にならないことを祈りつつ掲載します。


さて先日紹介の様にアメリカはインドネシア陸軍の特殊部隊に対する訓練支援を再開することになりましたが、どうするつもりか。益岡さんサイトで紹介されている記事は東ティモール中心ですが、パプアについても随所で言及されています。例えば;

ニジェール


Niger children condemned to hunger
UPDATED ON:Tuesday, August 03, 2010, 16:55 Mecca time, 13:55 GMT / Al Jazeera English


動画あり。このケースは、アフリカの貧困の1例に過ぎない筈です。干ばつなど自然現象やら内戦・クーデターなど人為的な原因は様々あるにしろ、問題の根は欧米列強による植民地支配まで遡るでしょう。しわ寄せが子どもに来ている状況はどうにもたまらない。全く機能していない 「国際社会」 による虐待と言えませんか?

  • ニジェール - Wikipedia


    −−−ニジェール (Niger) とナイジェリア(Nigeria) は本来は同じ地域を指しているが、旧宗主国 (注: 各々仏、英) を異にする両地域が別々に独立した際に、現在のように別の国を指すこととなった。 (以下略)



出典: ニジェール共和国周辺の地図 - Yahoo!地図


上掲記事 模範的殺人者スハルトと、権威筋の友人たち の最後に以下記述があります;

−−−スハルトが死ぬ直前、私はアラン・クラークにインタビューした。彼はサッチャー政権時代にスハルトに武器を与える任務を担当していた大臣だった。「これほどの暴力と苦しみを引き起こしたことについて個人的に悩まなかったのでしょうか?」


「まったく、少しも」と彼は答えた。「頭に浮かんだことさえなかった」


「これをお聞きしたのは、あなたはベジタリアンで、動物の殺されかたについて真剣に憂慮していると書いているのを読んだからです」


「それで?」


「その憂慮は、人間には及ばないのでしょうか?」


「奇妙だが、まるで及ばないね」


今回紹介した被害者は、動物や人間未満の存在でしょうか???