遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

イランの核疑惑

いまだにアメリカべったりの外務省の小役人天野が予想通りやってくれました;

問題のIAEAレポート本体

  • http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20100220k0000m030120000c.html
    2010年2月19日 21時45分(最終更新 2月19日 22時06分)


    −−− エルバラダイ前事務局長は、イランが核兵器製造を目指しているという疑惑で未解明点が多く残ることを認めつつ、「核兵器を作った証拠はない」と慎重な姿勢を貫いていた。これに対し、今回の報告書は「IAEAが入手した情報は、状況と一致し信用できる」として、核兵器開発疑惑が払拭(ふっしょく)されていない現状をはっきり指摘。天野事務局長がイランに「核開発断念」を迫る強い姿勢を打ち出したことを印象付けた。 (以下略)


    このレポートは以下恫喝によるもの;
  • http://www.cnn.co.jp/usa/CNN201002200008.html
    2010.02.20 Web posted at: 19:32 JST Updated - CNN


    政府が国外でなすことには意図的に目をつぶり、プロパガンダを疑わずに信じる馬鹿なアメリカ人が6〜7割ってこと。自分のカネだけ確保されてればあとは好きにして、と云う、政府にとっては操り易い国民。
  • Amano Puts New, Hawkish Face on IAEA Rhetoric - News From Antiwar.com
    by Jason Ditz, February 18, 2010


    −−−Amano was widely supported by Western nations as a replacement for ElBaradei, and it is becoming increasingly apparent why. Though ElBaradei was far from perfect, he saw it as a sort of duty to avoid including any speculation which might be used as a pretext for war. Amano seems far less scrupulous about this, and seems content to speak his mind about what “possibilities” exist, absent any evidence, and regardless of the possible consequences. (以下略)
  • IAEA Letter Fuels CNN Alarmism Over Iran - News From Antiwar.com
    by Jason Ditz, February 18, 2010


    Fueled by an unfortunately worded letter by the IAEA about a “technical violation” allegedly made by Iran last week in its civilian nuclear program, CNN’s Rick Sanchez is now speculating about the possibility of Iran “building some kind of nuclear weapon,” even though one of his guests from MIT made it clear this threat was totally illusory. (以下略)


結局核問題に関してもアメリカの言いなりのイエスマンであり、これでは前よりひどい。上掲記事にもありますが、前任者エル・パラダイさんは恫喝に屈することなく調査・判明している事実に基づいて判断・行動しており、某国お得意の推測・ねつ造された (正確にはねつ造した) 誤情報にお墨付きを与える愚は犯さなかった。現国連事務総長もどちらかと云えばイエスマンだから、これでは国連およびその関連機関は実質アメリカの道具のまま。一体誰が核保有国の暴走にブレーキをかけるのか? 今回のレポートで天野の評価は固まったでしょう。アメリカの政策を追認し、イスラエルを含む核保有国の利益を守るだけのIAEAなら存在価値はありません。いっそのこと天野の代で潰してしまったほうが評価されるかも。


天野は The IAEA Mission Statement | IAEA をちゃんと読んでるのか? 今回関連すると思われる部分のみ抜粋しますと;

The International Atomic Energy Agency:


■is an independent intergovernmental, science and technology-based organization, in the United Nations family, that serves as the global focal point for nuclear cooperation; (中略)


verifies through its inspection system that States comply with their commitments, under the Non-Proliferation Treaty and other non-proliferation agreements, to use nuclear material and facilities only for peaceful purposes.


IAEAの存在目的が 『原子力の平和的利用を促進するとともに、原子力が平和的利用から軍事的利用に転用されることを防止すること』 なのであれば、本来最も監視されるべきはアメリカをはじめとするスーパーパワーや他核保有国を筆頭に、NPTに参加せず既に核兵器を所有していることがほぼ明らかなイスラエルや脱退してしまったDPRKではありませんか? インド、パキスタンについては、条約が制定時の核兵器保有5か国にのみ核兵器保有の特権を認めそれ以外の国には保有を禁止する差別条約であるとの、ある意味至極尤もな考えで未加盟 ( 核拡散防止条約 - Wikipedia より抜粋) の様ですが、このままではイランはNPTを脱退してインパキ・DPRKの仲間入りし兼ねない。世界中に出かけて行って他国民を殺し続けるアメリカにさえ自国および自国民を守る権利があると云うなら、イランにだってその権利はあります。しかしイスラエルに対抗して核兵器開発に走るほどイランは馬鹿ではない筈。