遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

イラン 次期 新大統領: 

   イラン 大統領選挙



[:W500]
 出典: PRESSTV 記事



 Hassan Rouhani wins Iran presidential election
 AlJazeeraEnglish, 公開日: 2013/06/15



決選投票無し、一発で過半数 獲得の Hassan Rouhani 師が2013年8月3日より4年任期の次期 大統領 に選ばれました。


イランの正式名称は イラン・イスラム共和国 、『救世主が出現するまでの間、シャリーアの最高解釈者が「神(アッラーフ)の意思に従う」というかたちで国家を指導する責務を負う』 ことから国家元首は聖職者たる 最高指導者 であって、大統領は行政府の首長であり準元首と云うことになるそうです。


直接選挙である大統領選の投票率は最終的には72.7% (8割超は誇張でしたが、それでも高い) 、 ラフサンジャニ 元大統領同様穏健派の現実主義者と考えられる ハサン・ロウハーニー 師が二位以下に大きく差を付けて過半数を獲ったのは、アメリカによる違法な制裁で疲弊した経済を立て直して欲しいと云う民意であったのでしょう。


なお現職 アフマディーネジャード 大統領は退任後政界から身を引いて学問の道 (土木工学?) に戻るってハナシがあります。アフマディーネジャード大統領は故チャベス大統領同様、歯に衣着せぬ発言で物議をかもしましたが、どちらも私は好きなタイプ。世界を席巻するアメリカのテロ外交への憎悪、反イスラエル発言・ホロコースト疑問視など、内心拍手喝さいしていた国は多い筈だし、ヨーロッパなどホロコーストの呪縛から随分解放されたのでは?


西側の一般的な期待は、核兵器開発疑惑に関して新大統領が 『穏健』 で 『現実的』 な対応をすることでしょうが、どうでしょうか。疑惑そのものがねつ造・濡れ衣レベルであるし、核兵器を所有するのに何らお咎めナシの天敵イスラエルを一方的に利するだけ。むしろアフマディーネジャード大統領は、行政府の長に過ぎないその権限の中で最も現実的な対応をした、と私は評価しますが。そうでなければアメリカ・イスラエルの挑発に乗って中東大戦争になっていたでしょう。


この問題で譲歩すべきなのはイランではなくアメリカ・イスラエル両国および彼らに強姦された 「西側」 であり、改革されるべきは私物化された、アホアマノ率いるIAEAおよび国連でしょうね。あれだけの陰湿なイジメにもかかわらずIAEAをよく脱退しなかったものです。アフマディーネジャード大統領は既に相当譲歩した筈ですから、これ以上何を望むか。また、一国の国益のため、あるいはイヤがらせで世界を犠牲にするアメリカの 「経済制裁」 の違法性は改めて検証されるべき。キューバしかり。


以下、次期大統領関連記事;



President-elect Rohani thanks Iranians for huge turnout
  Sat Jun 15, 2013 10:5PM GMT, PRESSTV


Iran’s President-elect Rohani to hold first press conference
  Sun Jun 16, 2013 9:10AM GMT, PRESSTV


Ahmadinejad congratulates Rohani on Iran election victory
  Sat Jun 15, 2013 5:53PM GMT, PRESSTV


Netanyahu warns: Don't be fooled by new Iranian president
  06/16/2013 11:59, JPost Israel News

   核兵器所有国、中東の癌。


Iran’s new president hails 'victory of moderation'
  Reuters, Sunday 16 June 2013 via ArabNews


‘With Rouhani in office West will have to negotiate sanctions lift’
  Published time: June 16, 2013 12:27, RT Op-Edge


Iran: Hassan Rouhani wins presidential election
  The Observer, Saturday 15 June 2013 18.07 BST


イラン大統領選のロウハニ師勝利、各国は慎重ながら歓迎
  AFP=時事 6月16日(日)20時16分配信


イラン新政権に対話促す=岸田外相
  時事通信 6月16日(日)16時5分配信

   どうしてこうも頓珍漢で幼稚な発信しか出来ないのか? 核武装を考える軍事ヲタク政権の日本はもはや、濡れ衣にしろ核兵器についてどうこいう言える立場には無い。むしろ、日本にも核兵器開発疑惑が向けられることを心配すべき。それより、奴隷の分をわきまえて 「アメリカの言う事を聞け」 と言った方が通じる。まず通じる発信をしろよな、外交以前のハナシだけど。



以下は濡れ衣と役立たずIAEA関連;


Rachel Maddow's Iran Misinformation
  Jun 13 2013, Fairness & Accuracy In Reporting, Inc. (FAIR) Blog


IAEA reform is long overdue
  Jun 12, '13, Asia Times Online

   <IAEA>イラン核協議「堂々巡り」 天野氏が強い不満
    毎日新聞 6月3日(月)19時51分配信

     この阿呆、自分が原因であることがいつまで経ってもわからない。アメリカに命ぜられるがままに一部加盟国だけに契約外の要求を行い、他機関の報告書をパクって推測だらけのレポートを提出、挙句に加盟国の機密情報をアメリカ経由イスラエルに漏えいし、加盟国の科学者を暗殺させて知らん顔。誰がこんなクソを信頼しますか???

  IAEA chief Amano is US's puppet over Iran: German MP
    Mon Mar 18, 2013 9:21AM GMT, PRESSTV

   <イラン核協議>物別れ…IAEA「最善の努力実らず」
    毎日新聞 5月16日(木)12時29分配信

   これだけ信頼が失墜したIAEAにはもはや存在の価値は無いとおもうが。幾ら顔をあわせたって無駄。


イランの核兵器開発は明白=IAEA報告書で―米
  時事通信 5月23日(木)9時53分配信

  −−−カーニー米大統領報道官は22日の記者会見で、国際原子力機関IAEA)がイラン核開発の進展を指摘する報告書を公表したことを受け、「(IAEAの査察を受けない)イランが核兵器の開発に取り組んでいるのは明らかだ」と批判した。また、報告書の内容を精査しているとも述べた。 (以下略、引用終わり)

   米国がアマノに書かせたねつ造・想像報告書、精査もクソもないでしょう。シリアの化学兵器しかり。

   天野事務局長を再任=イラン核や原発が課題―IAEA
    時事通信 3月7日(木)0時30分配信

     便利な道具ですが、アメリカは内心軽蔑しているでしょう。



通貨リアルの取引禁止=異例の対イラン制裁―米
  時事通信 6月4日(火)6時34分配信

   国際法が機能していれば脱法〜違法行為と思うが。


濃縮ウラン250キロが一線=イラン核開発で警告―イスラエル首相
  時事通信 4月18日(木)22時32分配信

   イラン核協議「時間切れが近い」、ケリー米国務長官
    AFP=時事 4月8日(月)8時1分配信

   スポンサーに頭が上がらない。 Wuss ! ( 最近、だらしない下半身の元大統領が使ったコトバ。)


Nevermind Iran - it's here in the UK we need regime change
  HuffPost, 5 April 2013 @ Stop the War Coalition


米大統領がイラン向けビデオ演説、「今こそ核問題解決を」
  ロイター 3月19日(火)14時31分配信

   いかにも担がれた軽いパーらしい演説。問題解決は簡単; 根拠の無いいいがかりをヤメること、イスラエルの核保有状況を報告させること。



蛇足; 常々ウィキペディアは目次として使用していますが、核関連については特に、言語別に見ると随分内容・論調が異なります。要注意;


核拡散防止条約
Treaty on the Non-Proliferation of Nuclear Weapons
پیمان‌نامه منع گسترش سلاح‌های هسته‌ای
  Google 翻訳


イランの核開発問題
Iran and weapons of mass destruction
ایران و سلاح‌های کشتار جمعی
  Google 翻訳


イランの核開発計画
Nuclear program of Iran
برنامه هسته‌ای ایران
  Google 翻訳

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