遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

「我が闘争」 出版禁止のこと −−−

欧米ではナチスヒトラー を礼賛する事が徹底的にタブー視あるいは非合法化されています。しかし出版禁止はロコツな言論統制で、ヘリクツ以外では正当化出来ないと私は思います。出版禁止で得られるものは何も無い −−− それどころか、ヒトラーナチスが行ったであろう全ての悪を超える覇権国家による犯罪が 「国際社会」 で正当化され、責任者は決して罰せられない仕組みが出来上がっています。 ホロコーストについては検証することすら許されない 一方で、イスラエルによるパレスチナに対する残虐な人権蹂躙も、イスラム蔑視・差別も、覇権国の他国侵攻による捕虜収容所での拷問も非戦闘員の大量殺りくさえも黙認されているし。世界中が思考停止に陥っているとしか私には見えません;


ヒトラー著書の出版禁止、著作権切れ後どうなる
  読売新聞 4月4日(木)18時30分配信

  −−−独政府は回答書で、同書の内容は「人間蔑視の思想」と非難。著作権保護期間が切れた後も、出版を「効果的に」封じるため、独基本法憲法)で保障された報道や言論の自由などとの兼ね合いを調査していると説明した。 (記事終わり、引用終わり)



我が闘争』 が人間蔑視と言うなら、イラク侵攻やらアフガニスタン侵攻、リビアやらシリア介入など覇権国による犯罪を正当化した・正当化するウソ・ヘリクツは一体何なのか? 『我が闘争』 は出版禁止にしなければならないほど影響力があるのか? ヒトラーは実際にはどんな人物であったのか? −−− 911以降の覇権国の動き・インチキ報道を見せつけられるにつけ、これらの疑問は強くなるばかり。誰かにとってのみ都合のよい歴史観が植え付けられていませんか? 幸いにして日本では翻訳が容易に入手可の様ですから、まず読んでみるべきでしょうね。なぁんだこの程度のものか、くだらねぇと云うことかも知れないし、悪魔の啓示と感じるかも知れないし、これぞまさに西側権力者のバイブル、と納得するかも知れない。ドイツにおけるヒトラーの著書出版禁止は、その意図に反して、ヒトラーの再来を許すかも。書籍が全てではないものの、何が間違っていたのかさえ検証出来ない訳ですから;


現代に蘇った「感じの良いヒトラー」が70年前と同じ主張を繰り広げる、興味深くも危険なベストセラー"Er ist wieder da"
  2013年02月08日(金)、現代ビジネス [講談社]


我が闘争 - Wikipedia より;


  −−−ドイツではナチス賛美に繋がる出版物の刊行が法規制された為、著作権保有するバイエルン州政府は、ドイツ国内における本書の複写及び印刷を認めない事でドイツ連邦政府と合意している。そのため、現在ドイツ国内で流通している『我が闘争』は古書と他国版のみであるが、ヒトラーの死後70年にあたり著作権の保護期間が終了する2015年12月31日以降、注釈本としての復刊がミュンヘンの現代史研究所(英語版)(IfZ)によって計画されている。

しかしドイツ以外では翻訳本が入手可能で、日本では戦前の抄訳版に変わり、1973年から角川書店が文庫版で翻訳本を刊行。2008年にはイースト・プレスから漫画版も出版された。また2005年にはトルコの若者の間でベストセラーになるなど、イスラエルに反感を持つ中東地域で一定の人気を保っている。収集家間においては、戦前の特装本やナチス要人の直筆署名入りの物が高値で取引されており、2005年には、ロンドンの古書類競売業者のオークションで、ヒトラーの署名入り初版本が23,800ポンドで落札されている。この他、米国立公文書館に保存されている、未刊行に終わったヒトラーの口述タイプ原稿が、『ヒトラー第二の書』、『続・我が闘争』と銘打たれて翻訳、刊行されている。 / 1999年にサイモン・ウィーゼンタール・センターAmazon.comやバーンズ・アンド・ノーブルのような大手インターネット書店が『我が闘争』を販売している事を糾弾した際、世間の抗議を受けた両社は同書の販売を見合わせたが、その後は両サイトにおいて英訳版『我が闘争』を購入することができるようになっている。 (以下略、引用終わり)


  Mein Kampf - Wikipedia
  Mein Kampf – Wikipedia
  Mi lucha - Wikipedia, la enciclopedia libre



ヒトラーやナチの行ったとされる犯罪は、その実際の規模の大小にかかわらず到底容認されるものではありません。しかしどんな名目であれ戦争・紛争で傷付け合うこと・殺し合うことだって同じく容認出来ない。戦争では勝てば官軍・負ければ賊軍なのであって、そこには正義も無ければマトモな論理も存在する余地はありません。原爆投下でさえ正当化されるのですから −−−


なおヒトラーなど霞んでしまうほど他国民・自国民・他教徒を死に追いやった死神婆が回顧録を出版、とのニュースが流れています。アメリカの弁護士が得意な、どんなヘリクツとウソと詭弁でそれを正当化するのか見ものですよ;


Hillary Clinton to Write 2nd Memoir
  2013-04-04 T12:08:13Z, ABC OTUS News via Yahoo! News

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