2012年9月18日; 中国での 反日・抗日デモの様子
9月18日夜の時点では幸いにして大きな事故・事件は起きていない様子。幾つかの報道・論評と、感じたところの紹介を;
◆
9.18クローズアップ現代「激化する反日デモ〜中国とどう向き合うか〜」-1
vivipan006 さんが 2012/09/18 に公開 (-2 は無いのかな?)
◆
石原都知事「反日デモは北京政府の煽動」
NTDJapanese さんが 2012/08/26 に公開
※ 中国政府がそんな危険なことをする訳が無いでしょう。一歩間違えれば矛先が自分達に向きますから。
石原発言については 【石原都知事『中国と戦争になっても負けるわけがない!!』】 など紹介されていますが、総力戦になっても負けるわけがないと考えるのは狂気の沙汰。大人げ無いが中国も 『警戒が手薄で、資源も限られた日本は戦術的にはともかく、戦略的には中国の相手ではない』 と明言しています。また同じ過ちを繰り返すだけ。ただし念の為、石原は前頭葉は退化しているものの戦争も辞さないと言っている訳ではありません。
また、ハーグの 国際司法裁判所 に提訴して裁判が成り立ったとしても双方主張から考えてそんなに簡単に結論が出るとも思えない。 ⇒ 釣魚島とその付属島嶼は国際法上、すでに中国に復帰しているのである』
一方、 先日の記事 で 『中国は武力に訴えずとも日本を 「強烈に」 制裁出来』 ると書いたのは、そろそろ発動されそうな経済制裁のこと。ようやく震災やらアジア生産拠点での浸水被害から立ち直ったばかりなのに、この影響は計り知れない程大きい筈。交渉〜妥結が長引けば長引くほど、中国より日本の傷が深くなるでしょう。これは投資企業にその責任がある商業リスクではなく、いわゆる非常危険。そのツケはそのうち消費者にも必ず回って来ます。身の回りの 「中国製」 がどれほど大きいか少し考えれば当然;
◆日本の対中国投資、前年同期比17%増
XINHUA NEWS AGENCY (新華社)
−−−11年日本の対中国投資は前年比55.1%増の63億3000万ドル、12年6月末までに実質ベースの投資額は839億7000万ドルで、国別による中国の外資利用額の1位を占めた。 / 日本企業の対中国投資ブームは新たな変化を現わし、中国での中核製品生産を始めたり、高性能工作機械の生産基地を中国に移転させる計画を制定したり、研究開発センターの中国シフトを加速したりしている。 (記事終わり、引用終わり)
現在の国際情勢については、幾つかの疑問符は付きますが田中宇さんの最近の2記事が参考になります。有料記事ゆえ トップページ に表示されている部分だけ紹介しますと;
- 中国の次の戦略 / 【2012年9月10日】
これからの10年、習近平の中国は、胡錦涛の中国が地ならしをやったことの延長をやっていきそうだ。その一つの分野は、台湾とチベットという、中国が「国内」と言っている地域の併合強化だ。また、今後10年間のどこかでインドが国策を転換し、中国との関係改善、上海協力機構への加盟へと進むだろう。中国は、印パとアフガン、中東やアフリカに対する影響力を強めるだろう。私が中国びいきなのでなく、中国が国際政治的にとても恵まれた位置にいることが背景にある。日本人が中国について分析を深めねばならない時なのに、マスコミは中国嫌いを国民に植え付ける利敵行為をしている。
- 日本の政治騒乱と尖閣問題 / 【2012年9月13日】
今後、橋下徹らの革命が成功すると、日本は中国敵視と対米従属をやめていく可能性が高い。官僚機構は、それを阻止したい。そのための策が、尖閣をめぐる日中対立の扇動と考えられる。世論が「尖閣で中国に譲歩するな」と騒いでいる限り、誰が政権をとろうが中国と仲良くできない。尖閣の政府買い上げを実施すれば、中国政府は日本敵視を強め、日本で官僚機構が権力を失っても、しばらく日中対立が解消されなくなる。官僚機構は、橋下に潰される前に、尖閣問題を不可逆的に扇動する策に出たのだろう。
ところで、一体誰がこの先のシナリオを考え、誰が実行・交渉するんでしょうね。まさか誰も考えていないなんてことは無いでしょうね???
柳条湖事件 (鉄道爆破事件) そのものによる被害は片側のレール80センチと枕木2箇所破損のみ、爆破直後に列車が無事通過出来た程度の軽微なものだったものの、この事件を発端として関東軍が満州全土を占領するに至った 満州事変 は、中国では鉄道爆破の日付をとって 『九一八事變』 と呼ばれているそうです。今日がその81周年、反日 (または抗日) 活動が拡大している時期とぶつかります;
◆
中国 反日デモが大規模化へ 9月18日は国辱の日 2012.09.18
asagao sumire さんが 2012/09/18 に公開
※ 『反日から反政府・反共産党の色合いを強めています』 とのことですが、中国国内問題は日本の関与するところでは無いでしょ。 『だからアカはダメなんだ』 的な西側の批判は今に始まったことではないし、いずれにせよ中国人の決めることであって、現在進行中の 『反日』 の部分から目をそらすのは大きな間違い。それこそ 『ぜんぶ日本のせい』 になるんだから。
◆China and Japan: a dangerous standoff over the Senkaku islands
Monday 17 September 2012 14.50 BST., guardian.co.uk
◆Japanese expatriates in China advised to stay indoors as fury over disputed islands grows
Tuesday 18th September, 2012, Beijing News.Net
◆Anti-Japan protest in HK
Sep.18, 2012, The Standard
■ Diaoyu Islands issue
People's Daily Online (人民日報) 特集ページ
◆北京で反日デモ始まる
時事通信 9月18日(火)8時45分配信
中国政府が扇動しているとの見かたもある様ですが、コントロール不能になる恐れが十分以上にあり、便乗した略奪は看過出来ないことを考えれば、扇動よりむしろ冷却の方向でしょう。加えて、アカの中国政府には反抗する筈の香港の動きもありますから、政府主導ではなく、民間人のうっ積した感情が原動力でしょう;
◆
]
中国各地で反日デモ予告 柳条湖事件から81年(12/09/18)
ANNnewsCH さんが 2012/09/17 に公開
◆Citizens angry at Tokyo take to the streets
9:32, September 17, 2012, People's Daily Online (人民日報)
◆Don't take even half inch of China territory, daily warns Japan
Monday 17th September, 2012, Beijing News.Net (北京)
◆Tokyo’s Beijing mission puts up shutters
Sept.18, 2012, The Standard (香港)