遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

隣国との未決問題 Watch その3

   隣国との未決問題 Watch その2


色々と言い分があってそれなりに 「正しい」 のだろうけれど、交渉をするつもりがあるなら地域・世界の状況、その中で日本が置かれた状況を総合的に見極めて行動しなければ、交渉をしないのと同様、唯我独尊で孤立するだけ。清く正しくどころか、食べて行けなくなりますよ。今更鎖国の選択肢も 「自衛」 のための自衛力行使の選択肢もありません;



【国連総会での綱引き】


 国連総会で韓中が日本に正しい歴史認識求める
   中央日報日本語版 9月25日(火)16時51分配信

   −−−韓国政府は27日明け方に日本の野田佳彦首相の演説内容を見て総会基調演説の水準を決める方針だ。中国は28日、韓国は29日に外相の演説が予定されている。 (記事終わり、引用終わり)

    韓国は日本同様かそれ以上にアメリカべったりだから恐れるに足らず。ただし中国と先の大戦での 「被害者同盟」 を組まれたらハナシは別。


 竹島問題は、どうして国際司法裁判所で解決できない?
   読売新聞(ヨミウリオンライン) 9月25日(火)16時38分配信


 今週末9月29日(土)には明らかになるでしょうが。



【中国・台湾・香港】


 <反日デモ>ついに台湾でも!中国本土との「共闘」が叫ばれる―台湾メディア
   Record China 9月25日(火)15時51分配信

   逃げ回る・割り入る・放水の応酬…尖閣緊迫
     読売新聞 9月25日(火)15時28分配信

    日本の対応のおかげで? 団結しつつある様な。


 「日本は幻想捨て誤り正せ」=中国、尖閣問題「棚上げ」促す―日中外務次官会談
   時事通信 9月25日(火)16時43分配信

   −−−日本政府としては「領土問題は存在しない」との立場に変更はなく、両国指導者が「棚上げ」で合意したとの中国側の主張も否定したもようだ。 (記事終わり、引用終わり)

    中国との交渉開始は第一歩、難航して当たり前。そんなことは日本側から仕掛ける前からわかっていたハズ。


 焦点:尖閣めぐる武力衝突は非現実的、リスクは「予期せぬ犠牲者」
   ロイター 9月25日(火)12時1分配信

    過去記事 で書いた 『そのうち予期せぬ、あるいは意図された 「事故」 が起きますよ』 と同義。何なら某都知事自らがヨットででも中国の監視艇に体当たりすれば? 『洋上カミカゼ』 として一躍世界中で有名になれますよ、それが望みでしょ?



【外野からの雑音】


 <尖閣>「中国は100年前の帝国主義」 ドイツ紙が批判
   毎日新聞 9月24日(月)22時37分配信

    『中国は今、英国など(西欧)列強諸国が100年前にしたことを繰り返しているようだ。それは帝国主義であり、それは無益だと私たちは学んだ』 だって? ヒトラーのおかげでタガをはめられたドイツは確かにそうかも知れないが、それ以外の米欧は新たなテを考え出して搾取を続けているだけのハナシ、大して学んじゃあいない。アフリカやハイチを見ろ。


 <尖閣問題>日本の「右傾化」進み、憲法9条の見直し求める声高まる=中国の軍事的台頭を懸念―米紙
   Record China 9月24日(月)12時45分配信

   With China’s rise, Japan shifts to the right
     Published: September 21 on The Washington Post

     A more muscular Japan

   「日本は右傾化」戦後最も対決的と米紙
     2012.9.22 16:22 [尖閣諸島問題]、msn産経ニュース

    『中国の軍事的台頭』 を煽っているのは他ならぬアメリカ。また、何をもって 『日本の「右傾化」進み』 と判断しているのか? 日本の領土を守るためには必ずしも憲法9条を見直す必要は無い。(← 戦力ではなく自衛力による個別的自衛権を妨げない、と云う前提なら。)



【国内の懲りない面々】


  「民意」に逃げ込まぬ政治
   2012年9月24日 産経新聞 東京朝刊

    アホメディア極めつけの斜説。例として引き合いに出しているユーロ導入に際してのドイツ政治家の 『政治の意志』 の認識は噴飯モノ。 『−−−ユーロ構想そのものが崩壊していただろう。ユーロ導入は欧州統合の必要条件との信念を持っていたコール氏は、国民の思い、民意に反する決断をしたのである。』 、国定教科書に書いてある様な優等生的な記述。正に今そのツケが回って来ていますよね。ユーロそのものの崩壊。ドイツは崇高な意志などでユーロ構想を勧めたワケではない、某国の圧力もあったし、当時も今も少なくとも表面上欧州最強の経済を誇るドイツにとっては失敗リスクも小さかったからに他ならないでしょう。

  原発事故では現実に汚染されて居住不可能な地域が生まれたのに、それが些細なことと云えるのか? もっと云うなら、領土問題では戦争をしてでも守るのがご立派な 『政治の意志』 とでも言いたいワケ? このアホメディアが支持して止まない某国のドレイ体制下でボケまくった政治屋の意志なんて危険極まりない。また同じ過ちを繰り返すだけ。件の社説中称賛しているドイツの1メディアから次の様なことを言われている様ですが、それはどう考えるのかな?

   第2次世界大戦の歴史を清算しない日本=独メディア
     サーチナ 9月22日(土)13時20分配信


 国挙げて近現代史教育を=将来は国立施設整備も―橋下氏
   時事通信 9月21日(金)21時54分配信

   −−−橋下氏は「(日本が)近隣諸国に迷惑を掛けたところはどこなのか。戦後にアジア諸国(の発展)にどれだけ貢献をしたのか。悪かったところも伝えるが、誇りに思うところもしっかり伝えるべきだ」と力説。 (以下略、引用終わり)

   このヒト、発言の内容は必ずしも悪くはないのだが、タイミングを図ることが出来ないらしい。戦後の貢献はともかく、植民地支配の事実を加害行為として捉えるなら、加害行為あるいはその補償事業の中の 『誇りに思うところ』 を加害者自身が語るなんて、被害者の感情を逆なでするだけでしょ? 先日の中国での騒乱の際、 『ウチはこんなに現地に貢献しているのに理解してもらえず悔しい』 ってなことを言っていた企業がありましたが、押し売りされた貢献を心から有り難がる馬鹿はいません。ひとりよがりは厳に戒めるべきと思いますが。信用を築き上げるには時間と忍耐が必要。


  安倍元首相「海兵隊創設」を視野に まもなく自民党総裁選=中国
   サーチナ 9月25日(火)15時0分配信



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政治を行うに当たっていちいち国民の民意を確認することも、まして全てを満足させることも出来ないのは事実。本来、国民の代表として正しい判断をしてくれると信じて選んだ人物に判断を委ねている訳ですから。ただし些事ではなく国民のいのちに関わるレベルの案件で、身勝手な 『政治の意志』 によって誤った 『決定』 がなされることは阻止しなければ。憲法改正然り、原発然り、自衛に名を借りた戦争然り、拙速・失敗は致命傷。有権者としてキ印を国民の代表機関たる国会に送り込まないことは当然として、阻止の具体的かつ有効な方法は今から考えておいたほうがよさそう。