遊蕩爺の漂浪メモ

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ルーマニアでの邦人被害: 安易極まりない 「インターンシップ」 プログラム 続報

   ルーマニアでの邦人被害: 安易極まりない 「インターンシップ」 プログラム (2012年8月21日加筆)



殺された益野さん、NPOの就業体験仲介で渡航
  読売新聞 8月21日(火)17時24分配信

  −−−アイセック・ジャパンの事務所では、広報担当者がインターホン越しに、「ご遺族のご意向を踏まえ、一切の説明を差し控えさせていただいています」と言葉少なに語り、今後の対応についても「現在のところは何とも言えない」と困惑した様子だった。 (記事終わり、引用終わり)


そっとしておいて、と云うのが広報担当の言う様にご遺族の意向であるならば、益野さんについてはこれ以上追いかけません。ただし、このNPO経由インターンシップで治安が日本ほど良くない地域 (≒ 日本以外全て) へこれから出掛ける学生さんの身の安全の確保については、学生主体で運営しているらしいこのNPOや参加者の 「自己責任」 に任せておいてよいのか、誰かがが考えるべきでしょう。私の狭い中南米渡航・生活経験だけから言わせてもらえば、たとえコトバが出来ても現地事情を把握していてもヒゲを生やしたむさ苦しいオトコであっても、夜間の一人旅は真っ平ご免です。おかげでまだ生きていますのでね。


志半ばで亡くなられた益野さんのご冥福を祈ります。



時間が経っても、送り手であるアイセック日本やら大学からは何の発表もなされていないのは何故? 東京電力と同じか?


昨日の現地報道 (のネット翻訳レベルですが) によれば回収された被害者のご遺体は司法解剖に回っている様だし、容疑者の身柄は拘束され近日中にDNA鑑定も行われるとのことゆえ、事件全容解明は現地当局の調査を待つしかない。今現在日本で明らかにされるべきは、深夜ひとりで移動させる馬鹿な旅程を誰が組んだのか、受け入れ側ではどんな対応をするつもりであったのかであり、それは取りも直さず再発防止のため。これから出発の全てのケースについての確認も必要でしょう。


アイセック日本のサイトは相変わらずアクセス不可ゆえ、常識的には受け入れ側と思われるアイセック・ルーマニアのサイトを紹介しておきます。ここでも何の発表も無い様ですが;



AIESEC in Romania Website.ro 英語


   Partners AIESEC Romania 英語

   AIESEC Romania Blog ルーマニア語



参考: Romania Newspaper & News Media Guide



現地には日本企業も進出しています。海千山千の大手商社さんもいらっしゃる様だから、下世話にうとい大使館で足りなければ助けを求めることも出来るでしょう。


関係者が自分達の保身とビジネスの継続ばかり考えている様では、また同じ悲劇が繰り返されます−−−