遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

今週のお題 「ペット大好き!」 改め、 ホモ・サピエンス以外のアニマルも大好き!: ラサ・アプソ犬

以前にも明言した 通り、「一般的には愛玩を目的として飼育される」 動物を指す ペット と云う日本語は大キライです。本来の英語 Pet での定義の方がまだマシ。日本語でも コンパニオンアニマル と云う呼び方がある様ですが、何か大袈裟な感じがします。ホモ・サピエンスを 『エゴイスティック・アニマル』 と認識してそれに対するコトバならまだよいが。


で、お題からあまり逸れない様に、想い出深い *1 犬種 『ラサ・アプソ』 のことを。今まで同居したホモ・サピエンス以外の動物には各々想い出がありますが、最も最近の同居家族ってことで;



この写真は、彼と同居していた2007年初に撮影したもの。その時の状況は; 確かその日のお散歩で何か叱りつけたことがありました。多分つまらないことだったのでしょう、それが何であったのかはもう覚えていませんが。お散歩から帰って来て私は食堂 (ってか、居間) のテーブルに座ってネットで調べ物をしていたところ、鼻から出る、相当大きなため息が聞こえました。何だろうと思ったら、彼が私の見えるところに伏せてじっと見つめておりました。その時たまたま手近にあったデジカメで撮影したもの。


この時の顔のアップ (目が特に可愛い) は;


[:W450]


思わず 『なんだよ』 と言ってしまいましたね。これは一例ですが、とにかく人間臭いと云うか、正に同居人(犬)の言葉がぴったり。寝言もいびきも多分おならも一丁前。頭がよく、無駄吠えはしないし躾も楽でしたが、自己主張が非常に強い。気に入らないことがあれば徹底的に抵抗。定められた場所以外でこれ見よがしに排せつしたり−−− 個人(犬)差はあるのでしょうが、私が見る限りラサ・アプソの特徴および彼の性格は、思い出すままに挙げると;

  • 尻尾を振らない犬は生まれて初めて。喜びは(も)全身で表現します。寝ている時・上掲写真の様にくつろいでいる時以外、常に尻尾はくるっと巻いて上げています。実際に同居するまで、何故ラサ・アプソのシルエットが右図の様なのか不思議でしたが。
  • 警戒心が強く、家族以外にはまず心を?許さない。他人から見ると「可愛げの無い」犬かも。外見は可愛いので皆撫でたがりますが、全身でいやいやをします。
  • とは云いながら、私同様 ♂ であることもあり?、ある特徴のあるホモ・サピエンスの ♀ だけには強い関心を示します。多分香水と思いますが。でも、その様な女性に限って? 犬には興味が無いみたい。(身につまされます)
  • 子どもはキライではないみたい。ただし私同様、けたたましいのはキライみたい。
  • ホモ・サピエンス以外の動物には興味津津。どんなに大きな犬でも、私でもちょっとだけビビるグレートデンジャーマンシェパードの様な見ず知らずの大型犬にも、善意をみなぎらせて近寄って行きます。(相手の飼い主さんが驚きます) 猫にも近寄るが、猫が敬遠しますね。
  • 生後5ヶ月で我が家に迎え入れましたが、当初、勿論じゃれてですが結構強く噛むことがありました。乳歯で尖っていますから、手など傷だらけになりましたね。しかし成長するに連れ、甘噛みよりも更に注意深く噛む程度になりました。と云うより、噛む真似しかしない。
  • 敵意を示すことがまず無い。彼と同居した5年強の間にたった一度、しつこくまとわりつく複数の小型犬に対して歯をむき出して唸り吠えたことがあったきり。ただし番犬として役に立たないワケでは無い。実際、夜中に外で物音がすると警戒して低く吠えました。当時1階に住んでおり、夜中にベランダの外をうろつく輩がいましたので、安心と云えば安心でした。
  • きゃしゃに見えますが、頑強でしなやかな体躯。 エクソシスト (中の、悪魔に憑かれたリーガン) 並みに? 首が曲がります。引く力も結構あります。
  • さびしがり屋、あまえんぼう。夜中などテレビも点けず静かになると、寄って来ておねだりして膝の上に。でも暫くするとさっといなくなる。あまりベタベタされるのはイヤみたい。


云々。家族は別の観方をしているかも知れません。


また次に犬を新たな家族として迎え入れるなら、迷わずラサ・アプソ犬。希少価値からではなく、その愛すべき性格から。以下参考サイトを幾つか挙げておきます:


  ラサ・アプソ / ペットとペットを愛する人のためのサーチエンジン ペットサーチ@ふふ


  ラサ・アプソの魅力に迫る
     上掲サイトでも紹介されている、 「goishi」 のサイト?


  ドッグクラブラサアプソジャパン・DLJ


  Tibetan Lhasa Apso
     上掲サイトで紹介されている、チベットのラサアプソを支援するサイト。


  ラブリーキッズ
     鹿児島県鹿屋市のブリーダー成松 厚子さんの犬舎。

    ラブリーキッズ(ラブリーブログ)


    仔犬に値段が付いているのはたまらない気持になりますが、仕方がありません。で、あるラサ・アプソの仔犬に関して一連の日記がありますので紹介。このお嬢さんは、私の同居したラサ・アプソの腹違いの妹にあたります。里親さんに引き取られるまでの犬と成松さんの苦労。日記は旧いものから新しいものの順;


     ラサ・アプソ ♀極小(l-14)売約済


     葵出産(ラサ)
       2009-07-31 00:32:23

     ランランの子1ヶ月&葵の子12日(ラサ)
       2009-08-10 19:55:56

     葵の子40日(ラサ)
       2009-09-06 19:09:12

     葵の子もうすぐ3ヶ月(ラサ)
       2009-10-23 08:46:53

     葵の子 もうすぐ5ヶ月(ラサ)
       2009-12-24 19:37:47

     おもいでがいっぱい(ラサ)
       2010-02-07 10:57:54

       −−−ちっちゃくてお顔も性格も可愛い優ちゃん / 欠点だらけで、沢山のお問い合わせをいただいたもののなかなか良いご縁に恵まれずやっと優ちゃんの事を全て受け入れて下さる方に巡り会えました。 / これからいっぱいいっぱい可愛がってもらえると思います。 / そんな優ちゃん、新しいお名前楽しみ / 空港で受付を済ませ帰ろうとした時ワンワンと1回だけ吠えました、たぶん半年間今までありがとうって言ってくれたのかと久しぶりにウルルンでした。 (以下略、引用終わり)




この犬に限らず同居パートナーに対して、私は芸を仕込むことは絶対にしませんでしたね。犬は社会的な動物だから、自分(飼い主)が上位であることを認識させろ、なんて御託を有難がるホモ・サピエンスの気も知れない。食事を目の前にして「待て」なんてザンコクで無意味な訓練も。手間はかかりませんでしたが、強いて言うなら躾は、そうですね、近所迷惑にならないこと (夜中に過度に吠えることとか) と排泄だけ。私自身がそうである様に、あれこれ干渉されるのは嫌でしょう。お行儀がわるい? ではお宅のお子さんはどうなんですか? ウチの中くらい、のびのび好きにさせてやりたい。家族である以上、何ら見返りは求めない。



ペット飼う前に…子どもと約束「命の責任」 アレルギーにも注意
  読売新聞(ヨミドクター) 10月15日(土)11時16分配信

   問題は子どもよりむしろ大人。『〈5〉万が一、飼えなくなった場合の引き取り先を想定しておく』の記載がありますが、捨てるよりはマシとは云えこれは納得出来ない。自分の家族に問題があり、他の家族を守るためにその問題のある家族を 「手放す」 ことが出来ますか? ペットだからこそそんなマネが出来るのでしょうが。


311震災に際し、ホモ・サピエンス以外の動物に関して随分残酷な記事も目にします。お題がぶち壊しになるので後日別記事で紹介しますが。


最後に、私のホモ・サピエンス以外の動物との接し方に関して紹介したい本が。 過去記事 で紹介の、渡辺京二 さんの著書 『逝きし世の面影』 (復刻版、平凡社ライブラリー 552、\1,900) の 「第十二章:生類とコスモス」 に、江戸時代馬や家畜が家族の一員であり、野良犬さえ共同体のメンバーとして遇せられていたこと、他の生き物との接し方などが書かれています。一節を紹介すると; 『−−−その滅び去った文明は、犬猫や鳥類をペットとして飼育する文明だったのではない。彼らはペットではなく、人間と苦楽をともにする仲間であり生をともにする同類だった。


して見ると、私の中にはこのDNAが強く引き継がれているのかも。決して古臭いとは思わないので、少し安心。

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*1:極めてプライベートな事情から私の手許から離れてしまったので