2011年東北地方太平洋沖地震 その187: 土砂崩れダム および 地震 の気になるニュース
全てが311震災関連ではありませんが、以下留意しておくべきかなぁと思われる記事・元資料・関連資料を紹介;
【土砂崩れダム決壊の危険】
※ 20時現在雨は峠を越した様ですが、川をせき止めている土砂は次の大雨・台風や地震でも崩壊の可能性があるかも。赤信号点滅の状態;
左右出典: 奈良県(左)・和歌山県(右) 最新30日間 の震央分布図 / Hi-net
※ 土砂崩れダムの位置と震央の付き合わせはやっていませんが。
◆土砂災害防止法に基づく緊急調査の随時情報2
平成23年9月10日 17時30分、近畿地方整備局
※ クリックして拡大。3地点で水位低下。
※ 4地点の水深情報 は1時間毎に報告されています。
◆土砂ダム、山古志は解消に2年80億…今回は?
2011年9月10日18時54分 読売新聞
−−−今回のダムの水量は、最大の赤谷地区の場合で東京ドーム10・5杯分に上り、東竹沢地区のダムの約5倍に達する。近畿地方整備局の担当者は「道路もなく、現地にたどりつくのさえ難しい場所。土砂の量も多く、現時点で解消のメドは立っていない」としている。 / 決壊すれば下流域に大規模な被害が出る恐れがあり、1953年には、和歌山県の有田川にできたダムが決壊し、死者・行方不明が1000人を超えた。 (記事終わり、引用終わり)
参考: 紀州大水害 - Wikipedia より抜粋:
『−−−被害は和歌山県内の有田川、日高川、熊野川を中心に県内全域におよび、上流の山間部では各地で土砂崩れ、山津波を起こし、その下流平野部では大規模な河川の氾濫が起き、両方で大きな被害を出した。 / 特に日高川と有田川が被害甚大で、有田川上流の花園村(現在のかつらぎ町花園)では大規模な山腹崩壊と土石流により中心集落が壊滅したという。また、日高川河口では上流から流された犠牲者の遺体が浜を埋め尽くしたという話も残っている。 / 前述の花園村では、山腹崩壊が土石流を起こしただけではなく、有田川を堰き止めた天然ダムを形成した。この天然ダムは同年10月の台風で決壊し、溢れた水は復興に向かっていた下流地域で仮堤防を破壊して再び水害を起こした。』
参考: 天然ダム - Wikipedia
※
差し迫った危険と思います;
◆奈良と和歌山で午後から局地的に雨の恐れ
読売新聞 9月10日(土)8時57分配信◆大雨と落雷及び突風に関する近畿地方気象情報 第5号
平成23年9月10日05時20分 大阪管区気象台発表−−− 奈良県や和歌山県では、10日の午後は大気の状態が不安定となるため山間部を中心に所によっては雷を伴って雨が降り、また11日の未明から明け方にかけては南からの湿った空気の流入で沿岸部を中心に所によっては雨が降り、ともに局地的に1時間に10ミリ程度の強さで降るおそれがあります。 / 台風第12号による記録的な大雨により地盤が緩んでいる所では、今後の少ない雨でも新たな土砂災害の発生のおそれがありますので、注意してください。 (以下略、引用終わり)
◆土砂崩れダム決壊の恐れ、和歌山・奈良の4か所
読売新聞 9月8日(木)22時35分配信◆和歌山・奈良県の4カ所に土砂災害緊急情報−国土交通省近畿地方整備局
11.09.09 00:00、rescuenow.net
※ 発表数が多過ぎて正確にどれが該当するのかわかりませんが、多分 『土砂災害防止法に基づく土砂災害緊急情報について』 でしょうか。以下、現時点で最新のものを紹介しますと;
◆奈良県五條市大塔町赤谷ほか4地点の水深情報について(1時0分情報)
平成23 年9月10日1時0分※ この情報は1時間毎に新しいものが発表されています。 上掲頁 参照。
※ 現在の水位状況(赤谷)のもの。写真・同じ図が他3箇所についても掲載アリ。
※ これらの望ましくない 「ダム」 はどこかの時点で撤去しなければならないのでしょうが、難しそう。微妙なバランスでダムになっている筈ですから、下手に水抜きなどで手を加えようとすると一気に崩壊の危険もあるでしょうから−−− 下流に避難命令を出すしか今のところ危険回避の選択肢は無いでしょう。
【阿寺断層帯関連】
※ この発表をもって直ちに、岐阜県はアブないだの防災グッヅを買っときましょう、食料品買い込んでおきましょうの方向へ行くのはどうかと思います。揺れが来た時の個々の身の護り方、家族との連絡方法、対策・復興の主体である自治体のバックアップ体制と周辺自治体との連携の見直しあたりが3点セットでは? (言うは易し−−−ですが)
◆岐阜の断層で地震確率上昇=大震災影響、M6.9程度―全国5カ所目・政府調査委
時事通信 9月9日(金)18時37分配信
■地震調査研究推進本部
※ 当該資料は見付けられませんでしたが、以下参考資料;
◆地震調査委員会 / 地震予知と地震調査研究に関係した組織
『地震調査委員会』『判定会』『地震予知連絡会』; 地震予知と地震調査研究に関する組織は三つあり, それぞれの性格は違う。
※ 多分、阿部勝征教授(当時、平成19年東大教授を定年退官、現地震調査委員会委員長)の頁。
右図の出典 (クリックして拡大):
◆阿寺断層系地震 / 断層一口メモ
◆阿寺断層帯の長期評価について / 地震調査研究推進本部 地震調査委員会
平成16年12月8日
◆岐阜県・災害の地学
阿寺断層、萩原断層などの詳細