遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

2011年東北地方太平洋沖地震 その114: 気象、 余震・釈愚式予測のこと −−− タマゴと地球

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 気象庁


  韓国に相当大きな被害をもたらした メアリー朝鮮半島温帯低気圧に。これで、現在発生中の台風はゼロ。 昔は 『台風』 は秋の風物詩? でしたが−−−


 台風EYE(アイ)- Yahoo!天気情報
   台風関連情報の見出しとして便利。


 大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第3号
   平成23年6月27日16時20分 気象庁予報部発表


   (見出し) / 西日本から東日本、東北地方にかけては日本海側の地方を中心に、28日夕方にかけて局地的に非常に激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。土砂災害に警戒し、低地の浸水、河川の増水やはん濫、落雷や竜巻などの激しい突風に注意して下さい。 (以下略、引用終わり)


  現時点での警報・注意報など確認様リンク集は;

   防災気象情報
   気象統計情報 (火山含む)
   報道発表資料




 地震・余震発生状況


  防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網


  地震情報(震源・震度に関する情報)、震度3以上 / 気象庁


   参考: 地震情報(地震の活動状況等に関する情報)
     平成23年 6月27日17時00分 気象庁発表


     東海地震に関連する調査情報  ** 見出し ** / これは、東海地震に関連する調査情報(定例)です。地震防災対策強化地域判定会(定例)で評価した、定例の調査結果の発表です。 / カラーレベルは青です。現在のところ、東海地震に直ちに結びつくような変化は観測されていません。 / 平成23年3月24日から従来の東海地震観測情報を東海地震に関連する調査情報に変更しています。 (以下略、引用終わり)



  Earthquake List for Map of Asia Region / USGS




【釈愚さんのブログ 「心安らかなる日々」 より】


 地震・余震予測


   記事のカテゴリ分けをされた様ですね。投稿年月日・時刻に続くリンクが記事の分類されるカテゴリで、左カラムにカテゴリ一覧あり;



   6/27〜6/28 予測 :【注意報(極低)】 全国
    2011年06月27日 13時00分18秒


    −−−南下する冷熱流と北上するホットリングの圧力によって、日本列島周辺の圧力が増しています。現在のところ、特に、地震が起こりやすい状況はありませんが、北陸以北で日本海側から太平洋側への流れがあるために、揺れが生じやすい状況にはなっています。ただ、それが温熱流によるものですので、大規模地震や巨大地震につながるものではないと考えています。 (以下略)


    


  6/26〜6/27 予測
    2011年06月26日 11時58分09秒



 ■ 更新情報・考察


  海水面温の平年差再考(その1)−平年差の図から未来を読み取ることができるのか?
    2011年06月27日 00時13分33秒

     下記




−−−釈愚さんの記事を最初に紹介・引用させて頂いたのはいつだったか調べてみましたら、 2011年4月9日付け記事 、311地震およびそれに続く余震メカニズムを紹介した最後の記事でした。一方、釈愚さんが記事中疑問を呈されたプレートテクトニクスについて当ブログ内で最初に書いたのは 2010年01月13日ハイチ地震の直後。高校生時代に名物先生の名物授業が楽しくて夢中で勉強した地学の中で習った新鮮な理論でしたから、その時の記憶が一気に蘇りましたね。その後文系に宗旨替えしたこともあって暫く遠ざかっていましたが。


わからないままでは悔しいから、わからないなりに釈愚さんの記事から新仮説を理解しようとしているうち、これは新鮮で面白い、地震のみならず気象やら他分野にも大きな影響与えるぞ、と直感した次第。また原因と結果を逆転して抜本的に考え直す、と云う姿勢も共感するところ大。


感じたことやら応用出来そうな分野など具体的なことはぼちぼち書いて行くとして、まず、ブログ中でも度々使っている 「卵のカラ」 のこと。このコトバも、前述の名物先生が仰っていたと記憶します;



元ファイルは ⇒ 地球と卵.ppt 直


  各図の出典;

    (地球内部の層構造) 地圏について(Geosphere)
    地球資源論研究室(Earth Resources Research)、広島大学

    (地球の垂直構造) 地球のダイナミズム

    (地球大気の鉛直構造) 地球の大気

    (外気圏) 外気圏

    (卵の形状/構造) 第476回 軽量化技術−15;構造軽量化技術−生物の軽量高強度構造物 ローコストオートメーション講座 ミスミ技術講座


他愛のない資料で、我々の立つ地面の下と上の距離を並べただけ。私も何気なく卵の殻、と言っていますが、実際その通りなんですね。タマゴ (鶏卵) の殻の厚さは、短径の約1/100だそうです。で、地球の直径は約1.3万キロ弱、対する大気圏が約120キロ (外気圏まで含めると1万キロにもなりますが、通常は80〜120キロとするみたい) 、地殻 (海洋地殻10キロ) プラス 海の平均水深4キロ弱まで入れても計134キロですから、やはり 「殻」 の厚さは鶏卵同様、本体の1/100程度。 計算合ってるかな? 更にその 「殻」 のうち地殻は10〜30キロ程度ですから、よく 「割れ」 ないものだと感心しちゃいます。


地球内部については、 「講釈師、見てきた様な−−−」 の世界と言っては失礼ですが、様々な手法で計算して内核で5千度 (以下、温度は摂氏)、外核のふちで2.2千度。プレート (厳密には地殻 + マントル最上部) 直下では−−−1.5千度程度なのでしょうか。大変なエネルギー。これが 「殻」 に影響しないとは考え難い。太陽熱やら地上での人間の活動が 「殻」 に与える影響よりも、地球内部からの熱が与える影響の方が実ははるかに大きいのでは? (地上での最高気温がたかだか60度程度で済んでいるメカニズムについては略。)


特に海洋部の地殻の厚さは上述の様に10キロ (6キロ、の数字もアリ) の極薄? ですから、地球内部の熱を伝え易いでしょう。深海の温度は一定、との定説はありますが、高圧下でのエネルギーの伝わり方は未解明の様なので取り敢えず無視すると、海水の温度が地球内部の熱と無関係とは到底思えません。海水が吸収し切れなかった膨大なエネルギーが大気中に放出されている可能性も大。巨大化するハリケーンなどの一因となっているかも。(検証要)


そこで、地球温暖化エルニーニョ現象の検証やら天気予報、漁業などのために世界中で測定・利用されている Sea surface temperature, SST (海水温) に着目することになります。測定時点での特異事象を排するため、平年温との差分である SSTA (SST Anomalies) も広く利用されています。例えば−−−


【最近30日間の表面水温偏差の変化】/ 海上保安庁




Title: SeaSTA for NASA World Wind

   PanglossTech Home




Title: Tropical Update #3 - June 23, 2011
これはハリケーンウォッチャーの様ですが、ニュース本体冒頭で SST が紹介されています。



SST Anomalies 2011-06-26
  Global Sea Surface Temperature Anomalies


SSTにしろSSTAにしろ発生の様子・動きを見ていると、上からの影響ではなくてむしろ下からの影響を強く感じます。大気だけの影響であんな 「まだら」 になるものか?


人間の営みから排出されるCo2による温室効果によって地球が温暖化し、エルニーニョ現象などが起きる、だからCo2の削減は人類生き残りにとって不可欠、との考えが正しいことになっています。既にそのビジネスで巨額のカネが動いていることもあって、それに疑問を差し挟むこと自体タブー視され兼ねない。Co2排出が少ない = 善 = 原発は理想、ってな屁理屈も堂々とまかる通る。自然要因だけでは現在の気温の上昇は説明出来ないことがCo2をはじめとする温室効果ガス悪者論の中心の様ですが、実は自然要因を把握し切れていないのが現実とは考えられないか? 温室効果は否定しないが、もっと大きな要因を見逃していないか?


地震についても、プレートが動くのは、それが乗っかったマントルなど地球内部にその原因がある。つまりプレートの動きは結果に過ぎない。従って幾らプレートテクトニクス理論を極めたって、原因の解明にはならない。エラいセンセイがのたまう様に、 東大教授「日本全国どこでも危ない」 地震の場所や時期など予測は不可能 なのは当然。釈愚さんはそれに気付かせてくれたことになります。



−−−私は子どもの頃から宇宙に興味があり、宇宙物理学を目指した時期もありました。(そっちへ行っていたら今頃何をしているかな?) 真偽のほどは別としてアポロ11号の月面着陸も大コーフンして見ていましたし、今でも興味は尽きません。しかし考えてみると、距離的には宇宙よりはるかに近い海底・深海底の方が実際には遠いのですね。深海調査が可能な潜水艇や探査船の数は、多分人工衛星よりはるかに少ないでしょう。派手さも無いし。また地球内部は (現在の技術では) 見ることが出来ませんから、理解の度合いははるかに低い。でも上ばかり見て歩いていると、足元の石につまづいて転びかねない。



釈愚さんの思考実験・検証の展開に期待するところ大、です。協力は惜しみません。(協力できることがあれば、ですが)



以下、参考サイト;


地球の大気

海水温

深海

CHIKYU HAKKEN|ちきゅう

われわれはどこから来て、どこへ行こうとしているのか / そして、われわれは何者か / −宇宙・地球・人類− / 山賀 進のWeb site

  地球の構造-2