遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

2011年東北地方太平洋沖地震 その48: 今日で地震から丸1ヶ月 (続き) 津波

ブログ内直近記事



出典: █ 広域 ・ 日本全国 広域 ・ 最新30日間 の震央分布図


この1ヶ月に発生した地震震源をプロットしたものですが、日本が地震の巣の上に乗っかっていることを改めて思い知らされます。一方 警察庁の発表 によると、今日現在でもまだ、行方不明者数 死亡確認者数ですから、 津波 による被害がいかに大きかったか−−− 単に連絡がとれずに行方不明扱いのケースが相当数あることを祈りますが、1ヶ月が経過しますから、最終的にご遺体さえ見付けることが出来ず死亡扱いとなるケースも多い筈。ご家族にとって大変辛い災害とも云えます;


死亡推定、3カ月に短縮検討 震災不明者対象に厚労省
  2011年4月2日15時3分, asahi.com朝日新聞社


  東日本大震災で行方不明になった人について、厚生労働省は、死亡したと推定するまでの期間を短縮する方針を固めた。家族の申請を前提に、遺族年金や労災保険の遺族補償の支給を早めるため。現行の「災害から1年」を「3カ月」に縮める方向で検討している。


 年金関連法や労災保険法は、死亡認定を支給条件としている。ただ、津波などによる行方不明者については、災害から1年以上たたないと家庭裁判所が失踪を宣告できず、それまでは死亡が認定されない。  (以下略、引用終わり)


以下、今回の津波被害に関して幾つかの記事・資料を拾ってみますと−−−




YouTube - 世界の衝撃映像集 2011年「東日本大震災」東北地方太平洋沖地震 津波到達時の各地映像
  2011年03月18日、YouTube - 世界の衝撃映像集




福島第一原発を襲った津波は15m!! Tsunami report of "Fukushima nuke plant"
  
  作成日: 2011/04/09


    with partial subtitles in English --------- Japanese TV reported that tsunami which hit the "No1's nuke plant of Fukushima" was over 50 feet high. They got over the 17.5 feet high's levee, destroyed many coastal breakwater forests next, and rushed into the main buildings of 30 feet high.


  福島第一原発を襲った津波の動画公開 高さ14〜15M
    CNN.co.jp 4月10日(日)10時21分配信




「日本一の防潮堤」無残 想定外の大津波、住民ぼうぜん(1/2ページ)
  2011年3月20日14時52分, asahi.com朝日新聞社


  「日本一の防潮堤」「万里の長城」――。住民たちは、そう呼んで信頼を寄せていた。岩手県宮古市田老地区にあった全国最大規模の津波防潮堤。だが、東日本大震災の未曽有の大津波にはなすすべもなく、多数の死者と行方不明者が出た。 (以下略、引用終わり)


  宮古市田老地区(旧田老町)防潮堤 〜万里の長城〜


    


   防潮堤 によると、「津波対策として、岩手県宮古市の旧田老町地区には世界最大規模の総延長2433m、海抜10mに及ぶ巨大防潮堤が存在しているが、東北地方太平洋沖地震で発生した津波はそれを乗り越え、町は壊滅状態になった。」




石巻・大川小の悲劇、被災時の詳細明らかに
  読売新聞 4月9日(土)14時42分配信


   小学校の住所=宮城県石巻市釜谷字山根1 (地図中の赤い吹き出し)。


  


  


   あくまで結果論であり、実際に先導された方々を非難するものではありませんが、このケースでは山と木々が助けてくれたかも知れません。木はある程度波の勢いをそいでくれるでしょうし−−−




避難渋滞、津波被害を拡大 促しても車降りる人少数
  2011年4月1日17時32分、asahi.com朝日新聞社


  東日本大震災地震の直後、被災各地で渋滞が起こり、車列ごと津波に流されていたことが、生存者らの証言で分かった。車による避難は渋滞を招いて被害を拡大させるという防災関係者の懸念が、車社会を襲った初の大津波災害で現実となった。


  宮城県警によると、津波の被害の大きかった宮城県名取市では地震直後、海岸線に並行して延びる県道の渋滞が確認されている。  (中略)


  一方、福島県相馬市の佐藤勇一さん(61)は、車で命拾いした。住んでいた集落はほぼ壊滅。自宅から最も近い高台へは1キロ以上あり、「病気の妻と徒歩で逃げたら、間違いなく死んでいた」という。


  震災では、宮城県だけで約14万6千台の自動車が津波で流された。邑本さんは「避難弱者に車を譲り、自力で逃げられる人は車に頼らないことで、被害は減らせるはず。そんな行動を促す社会教育が急務だ」と話す。 (記事終わり、引用終わり)


   過去記事 にも記載の通り、都市部での災害時クルマの使用はご法度であることは認識しておりましたが、都市部では無くとも事情は同じ様ですね。上掲記事にあえて付加するなら、災害時クルマの使用は遭難弱者および緊急自動車に限り、また災害復興時には更に物資輸送車を追加、自家用車は特殊な例を除き復興がある程度進むまで使用禁止とすべきですね。個人の自由を主張するあまり他人を犠牲にすること自体許される行為では無いことをクルマの所有者・管理者・運転者・販売者・メーカーに理解させるのは至難のワザでしょう。でも今やらないと、また次に同じことが起きます。併せて、クルマに頼り過ぎない仕組みを考え創り上げることも。




「津波」先人の警鐘生かされたか 東日本大震災
  河北新報 4月10日(日)6時13分配信


   先人の知恵を活かす一方で、云い伝えられる? 迷信・教訓などがあるのも事実; 津波 - Wikipedia 中の <誤った伝承の流布> によれば;


   ・「晴れた日には、よだ(津波)はこない」
   ・「強い揺れがあったときは津波はこない」
   ・「冬の晴れた日には津波はこない」
   ・「津波は引き波から来る」
   ・「地震が起きたら海へ逃げろ」
   ・「津波の神は酒粕を嫌うので、家の周りに酒粕を撒けば津波避けになる」



−−−さすがにこれらの 「迷信」 を信じている人は少ないでしょうが、 『でも私は大丈夫』 と云う何の裏付けもない「思い込み」 は実際に災害や犯罪に巻き込まれるまで持っているのかも。