遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

2011年東北地方太平洋沖地震 その17: 被災地のことなど

まだまだ被災地での苦労は続いています;




東日本大震災 避難所「ストレス極限」…情報も足りない
  毎日新聞 3月21日(月)9時42分配信


撤去できぬ漂着物、復興の壁…法の弾力運用必要
  読売新聞 3月21日(月)1時16分配信


<東日本大震災>必要な救援物資をネットで公開 国交省
  毎日新聞 3月20日(日)19時10分配信

   被災された市町村の臨時掲示板 (手書きのものもあり。前日までアップされたもの) が設置されています。リンク先を貼る事もできますが、こんな時でも悪意のあるアクセスがあり得ますから、上掲記事からアクセス方法を抜粋しますと; 『国土交通省東北地方整備局のホームページ (http://www.thr.mlit.go.jp/ *1) トップページ 「東北地方太平洋沖地震関連情報」 ⇒ 「被災された市町村の臨時掲示板」 ⇒ 被災した市町村長らが記した「本日の近況」と「今ほしいもの」』。やはり必要とされているものを供給するのがイチバン。


首都圏「食品や水は心配ない」スーパー・コンビニの品不足にメーカー回答 (1/2)
  2011年03月15日15時20分、日刊サイゾー @ livedoor ニュース



今回の現場での対応を見ていて気付いたのは、既に過去の事例から指摘はされている筈ですが、特定の被災者に多大な負担がかかっていると云うこと。復興が長引けば長引く程事態は悪化;

<東日本大震災>無休で介護、職員疲弊 宮城・石巻の施設
  毎日新聞 3月20日(日)8時54分配信


窮迫する医療現場 原発事故 追い打ち
  河北新報 3月21日(月)6時13分配信


東日本大震災「現場はもう限界だ!」メーリングリストで叫ぶ医師たちのSOS (1/2)
  2011年03月20日18時30分、日刊サイゾー @ livedoor ニュース


窃盗続発、通報250件=他都県応援、パトロール強化―真偽不明のうわさも・宮城
  時事通信 3月20日(日)2時33分配信


   この記事はその上の記事中の記載を考慮して紹介。火事場泥棒は撃ち殺して構わない、と云う意見には基本賛成ですが、そうとも言えないケースもあるのでは? オーナーさんの行方が知れず放置された店舗の中に必要物資があるなら、それを使うのは正当なことかも知れません。勿論、後片付けなどしている閉めた店舗に押し入るのは紛れもない強盗ですが。


復興の推進本体となる被災地や自治体での自助努力は絶対に必要ではありますが、そうなると一部の被災者はご家族のことなどかまっておられず、不眠不休での無理な業務を強いられますね。保護を必要とされる被災者をあずかる方々: 役所の職員、医師や看護士、治安維持のための警察官など、まだまだあるかも知れません。状況が落ち着くまで、被災地の外からの援助が必要不可欠では? 先日紹介のAPEC警護 の様に。




最後に、情けないなと思った記事を紹介;


「必要以上の募金、他国への支援に」 日本ユニセフ協会方針に異論も
   J-CASTニュース 3月20日(日)13時22分配信

  東北関東大震災で128の国・地域、33の国際機関が支援申し入れ
     サーチナ 3月21日(月)8時36分配信


   −−− またアジアやアフリカでは、国連が後発開発途上国に分類しているなど、自らが貧困に苦しむ国が日本に対しての支援を表明したケースも目立つ。 (以下略、引用終わり)


なお、当緊急支援に必要な資金を上回るご協力をいただいた場合(被災者の皆さまへの支援が行き届き、ユニセフ日本ユニセフ協会が提供できる内容の支援が被災地では必要ないと判断される場合)ユニセフが実施する他国・地域での紛争・自然災害などによる緊急・復興支援に活用させていただくことがありますので、ご了承願います」の部分に異論があったと云うこと。ユニセフが募金をきちんと管理している前提で言うなら、この 「異論」 は、こころの貧しい、身勝手なものだと私は思いますが。売名行為や投資・節税の目的で募金を行っている輩が多いのか?


 海外からの支援も同じですが、その趣旨から考えて、本来日本は、短期的な需要は除き、他国からの金銭的な支援は必要としない筈です。例えは悪いが、お葬式。ご遺族が億万長者であったって、香典を包みますね? 単なる習慣だから、とも言えますが、弔意を表す方法のひとつだからでしょう。特に金銭的に豊かではない国からの募金などは、文字通り身銭を切っている筈。単純換算は出来ませんが、日本ならタバコ一箱 (これも例えが悪いかも) しか買えない金額で1家族が何日か生きられることだってある訳ですから。


 *2


 であるならば、余程その源泉に問題がある場合を除き、募金を頂いたうえで無条件に感謝しなければならないし、趣旨から考えて必要無いと判断された部分は、日本がお返しをするのは当然。互助の様なものと考えればよいのでは? その資金が、たまたまある災害に遭った国に集まるだけで、その都度善意として、必要な国に回って行くものでしょう。「被災者のための募金がアフリカで使われる」、そんなことも有り得るでしょう、当たり前です。それがおかしいと云うなら、厳密に目の前の被災地域だけに使用される 「募金」 を探して協力すればよい。


 おカネが余ったら火事太りは当然、他国のことは知ったことか、そんなさもしい考えを国外には出せません。むしろ義援金の使途について前もって告知されたユニセフの姿勢を私は評価します。ね、アグネス


  東日本大震災(東北関東大震災)への、日本ユニセフ協会ならびにユニセフの対応について



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*1:これは全角文字ですから、半角に変換要。念のため。

*2:この件と直接の関係はありませんが、気になっていた記事をこの機会に紹介しますと;


70カ国近くが支援表明、東日本大震災で救援部隊や食料品など
  ロイター 3月14日(月)10時14分配信


  −−− アフガニスタン南部のカンダハルは、日本の「兄弟姉妹」に義援金として5万ドル送ると発表した。カンダハルのハミディ市長は「日本のような国にとって5万ドルが大した金額でないことは知っているが、カンダハル市民の感謝の表れだ」と述べた。 (以下略、引用終わり)


   忘れてはならないのは、某国を支持した結果として日本はアフガニスタンでの戦争に間接的に加担している、と云うこと。この善意を受ける資格など本来日本には無いと思います。