2011年東北地方太平洋沖地震 その１８： 放射能 −−− 喉元過ぎれば？
原発トラブルについては小康状態ではあるが根本的な解決には至っていない、一方放射能漏れについては設定済の避難勧告区域を拡大する必要はなさそうであるし、公表される様になった様々な値は健康被害を与えるものではないと言われているが、実際のところはわからない、と認識しています；
◆水道水などモニタリング結果を公表
レスポンス 3月21日(月)12時41分配信
◆首都圏の放射線量徐々に減少 都内などほぼ平常値に戻る
J-CASTニュース 3月21日(月)12時2分配信
◆ヨウ素131、限度の6倍＝震災後、19日に初分析―福島第1原発
時事通信 3月21日(月)12時0分配信
◆＜計画停電＞２１日も終日実施せず
毎日新聞 3月21日(月)12時1分配信
◆放水続行、電源復旧急ぐ＝核燃料プールから炉心対策へ―福島第1原発
時事通信 3月21日(月)7時8分配信
◆福島第１原発 ２、５号機通電 冷却回復準備へ
毎日新聞 3月21日(月)1時21分配信
でもその一方で、原子力の利用では先進国とは云えない日本は、今回の原発問題を過小評価していないか不安になる報道もあります；
◆防護服１万着、米が提供…２１日にも日本に空輸
読売新聞 3月21日(月)7時55分配信
◆＜福島第１原発＞欧州委員の発言に抗議 日伊協会会長
毎日新聞 3月20日(日)19時18分配信
欧州連合（ＥＵ）のエッティンガー欧州委員（エネルギー担当）が福島第１原発について「制御不能に陥っている。今後、さらなる惨事が起き、人命が脅かされる可能性もある」と欧州議会で述べたことに英正道（はなぶさ・まさみち）元駐イタリア大使（日伊協会会長）は１９日、駐日ＥＵ代表部に抗議文を送った。 （以下略、引用終わり）
※ でも、その通りでは？ 無能な日本政府の応援に過ぎませんね。確たる裏付けも無いし。
◆Putin chairs meeting on radiation situation in Russian Far East
19.03.2011, 18.49, ITAR-TASS
◆Lessons From Chernobyl for Japan
March 19, 2011, NYTimes.com
◆Japan cites progress stabilizing nuclear plant; radiation found in milk, spinach
Saturday, March 19, 7:18 PM, The Washington Post
◆Japan Nuke Disaster Could Be Worse Than Chernobyl
Mar 17, 2011 (IPS)
◆Latest in Japan's nuclear crisis
Worldnews.com
この様な状況下、 『日本経済を停滞させてはいけない、むしろ経済活動を活発化させるべきだ』 との、表面上だけ 「ポジティブ」 で短絡的な意見もありますが、大きな勘違いをしてはいないか？？？
確かに何でもかんでも自粛の動きはおかしいですね。社会全体としてみれば結婚式やら誕生祝いなどの慶事と同時にお葬式など弔事もあるのが普通ですし、被災地援助に関係の無いこと −−− 大量の電気を費消するとか、被災地への供給を滞らせる行動では無い限り −−− は通常通り行われるべきでしょう。
しかし今回の震災の結果として、日本経済やその仕組みが震災前の状態に戻ることは短〜中期的には有り得ない、と云う認識が欠けていますね。我々のありかたそのものを変えなければならないし、そうすることでしか復興出来ないことを考えずに、震災前の感覚で経済活動を活発化など出来る訳がありません。政府でさえ福島第一は廃炉とせざるを得ないことを認めていますが、それだけでも一体どの程度電力供給が減ると思っているのか？ 更に今後の安全性考えて休止せざるを得ない原発があれば尚更のこと。
ついでに云うなら、放射能汚染の可能性のある、日本からの輸出そのものにも急ブレーキがかかっている筈。輸出先での通関の複雑化、日本からの旅行者に対する差別的な対応 （通常の？テロ対策 ＋ 放射能汚染水際対策） も現実化しているでしょう。
まだまだ喉元過ぎてなどいませんが、今から考えておかなければなりませんね。これから夏にかけての電力消費増でさえ対応出来るかは疑問の筈、今年の夏はチョ〜暑そうですよ。今まで幾多の困難を乗り越えてきましたから何とかなる、とは思いますが、今回は根本から仕組みを変えないと難しそうですよ。
