何故日本が尻馬に乗るのか?: 韓国海軍哨戒艦 「天安」 沈没事件 その5
韓国政府が哨戒艦沈没事件の対応を求める書簡を国連安保理に提出したものの−−−
- 哨戒艦沈没対応で連携確認…日韓外相が電話会談
6月7日19時25分配信 読売新聞
−−−安保理での制裁決議や非難決議の実現などを目指し、米国を含む3か国で緊密に連携することを確認した。 (以下略)
- 哨戒艦沈没、安保理での協議は早くても来週以降に
6月7日11時50分配信 聯合ニュース
−−−外交通商部当局者が7日、「現在、安保理にはイランやイスラエル問題など進行中の事案が多い」とした上で、こうした見方を示した。また、安保理の非公式協議も、韓国政府が提出した書簡を安保理議長が理事国に回覧し、公式協議の日程を決定してから始めることができると説明した。 (以下略)
- 「厳しい措置」困難か=来週から安保理協議―韓国哨戒艦事件
6月5日14時13分配信 時事通信
【ニューヨーク時事】韓国政府は4日、哨戒艦沈没事件の対応を求める書簡を国連安保理に提出し、来週から安保理協議が始まる見通しとなった。韓国は制裁強化を訴えてきたが、ここに至って主張が後退。安保理常任理事国の中国とロシアが厳しい措置に消極的な中、北朝鮮に強いメッセージを打ち出せるか不透明感が漂ってきた。 (以下略)
※ 国連は国際法違反および殺人の 『現行犯』 イスラエルに対してでさえあれだけふがいない措置しか出来ないのに、 『容疑者』 レベルのDPRKや、 『米英に濡れ衣を着せられていることが明白でかつ新興国のバックアップと仲介による譲歩まで引き出してある』 イランに強い措置など出来る訳がない。
加えて今更、以下発表されています;
哨戒艦沈没直前まで、黄海で韓米が海上演習実施
6月7日16時53分配信 聯合ニュース
−−− 国防部の元泰載(ウォン・テジェ)報道官は7日の定例会見で、韓米合同軍事演習「キーリゾルブ」が3月25、26の両日、泰安半島に近い黄海上で実施されていたと明らかにした。「天安」が沈没する前の午後9時に終了し、演習実施海域は沈没地点から170キロメートル離れていたと説明した。日中は対潜水艦演習も行われたと承知しているとした上で、海上から170キロメートル離れていれば、潜水艦の探知は不可能だと述べた。 (以下略)
※ そんなザルの様なチャチな防衛システムだとは到底思えない。それともDPRKの潜水艦は最新鋭??
- (LEAD) Russian experts end probe of sunken S. Korean ship
SEOUL, June 7 (Yonhap)
−−− Meanwhile, the spokesman confirmed South Korea and the U.S. held a joint anti-submarine drill on the day the Cheonan was attacked in waters about 170 kilometers away.
The anti-submarine drill was a part of annual South Korea-U.S. military maneuvers, called Key Resolve/Foal Eagle, but the day's exercise ended at 9 p.m., or about 22 minutes before the North's attack, Won told reporters. (以下略)
こうなって来ると、調査報告書が本当に信頼に足るものなのか、DPRKの魚雷以外に考えられる沈没の原因はないのか、疑問が拡がります;
- 韓国軍艦沈没事件その後
2010年5月31日 田中 宇
−−− 米軍や米政府は、全体として情報管理能力が高いくせに、今回の天安艦事件の調査報告書のような、ずさんなことをやる。この手の奇妙な稚拙さは、イラク戦争やアフガン戦争、911事件の捜査、グアンタナモ収容所、イラン核問題などで、連続的に発揮されている(最近では共和党のカール・ローブが「オバマのカトリーナになる」と分析したメキシコ湾のBPの原油流出事件が、これに加わりつつある)。(Rove: Yes, the Gulf Spill is Obama's Katrina)
諜報や外交の部分的な失敗はどこの国でもあるが、911以来の米国の大失敗の連続は、米国の覇権を根幹から崩壊させており、私には単なる過失と考えられない。この失敗の結果、世界の覇権構造が多極化している。そのため、米国の中枢には自国を意図的に失敗させて世界を多極化したい勢力(隠れ多極主義者。ネオコンなど)がいると、私は推察してきた。
隠れ多極主義者の常套策は、米国の覇権を恒久的に維持したい軍産複合体やイスラエルに近づき「テロ戦争」に代表される冷戦型の「米国中心の同盟体と、敵国との恒久的な対立状態」を作り出す戦略を手がけ、それを稚拙かつ過剰にやって失敗させ、逆に米国の敵国や非米的な諸大国(BRIC)を強化し、世界を多極化させることだ。 (以下略)
※ 田中宇さんの 『隠れ多極主義』 と云う観方は面白くはあっても私にはどうもピンと来ない。アメリカには高い政策立案能力と情報操作・管理能力があることに異議はありませんが、それを実行する緻密な実務能力に欠けるか、あるいは 「行動マニュアル」 に不備があるか、あるいはそれを周知徹底させられる限度を超えて組織が肥大化しているだけでは? と単純に考えてしまう。嘘をつき通すことは並大抵のことではありませんから、ガサツな輩には所詮無理。
- 韓国軍艦「天安」沈没の深層
2010年5月7日 田中 宇
- The sinking of the Cheonan
Sunday, May 30, 2010, Brewerstroupe
- Did an American Mine Sink South Korean Ship?
New America Media, News Analysis, Yoichi Shimatsu, Posted: May 27, 2010
- El Imperio y la Mentira
3 Junio 2010, Reflexiones de Fidel
韓国の潜水艦を沈めることでDPRKが得るものは何も無いし、金正日は報道されている様な狂犬でも無能な政治家でも無い筈ですから、では誰が得をするのか? と云う観方を私はしています。いずれにせよ、●●新聞の期待に反して (?) 戦争は回避されるでしょうか−−−