11月29日: パレスチナ人民連帯国際デー
本日11月29日はパレスチナ人民連帯国際デー、ただし日本政府はPLO (パレスチナ解放機構) を 「パレスチナ人を代表する組織」 として承認しているが独立国としては認めていないので、台湾や北朝鮮同様国交が無い状態です;
- 国際デー/国際年|国連広報センター
パレスチナ人民連帯国際デー(11月29日)
1977年、国連総会において、11月29日を「パレスチナ人民連帯国際デー」として毎年記念するよう要請しました(決議32/40B)。パレスチナ分割に関する決議が総会で採択されたのが、1947年のこの日なのです(決議181(II))。
2003年12月1日、総会は決議59/29を採択し、この国際デーを記念する行事に対して引き続き最大の支援と広報を与えるよう加盟国に要請しました。 総会は、記念行事の一環として、国連常駐パレスチナ・オブザーバー部との協力の下に、パレスチナ人民の権利に関する展示や文化的な行事を開催するようパレスチナ委員会や国連事務局パレスチナ人民権利部に要請しました。
- International Day of Solidarity with the Palestinian People (Wikipedia EN)
−−−It is generally held on November 29 each year to mark the anniversary of resolution 181. (以下略)
上記 "resolution 181" については;
2009年のイベント予定は見つけることが出来ませんでしたが、2008年11月25日国連大学本部ビルに於いて開催された、「パレスチナの人々への日本の貢献」に関するワークショップ 〜 パレスチナ人民連帯国際デーを記念して 〜 に関しての 内容まとめ 参照。また、国連開発計画 (UNDP) のプログラムのひとつである [PAPP: Programme of Assistance to the Palestinian People では、UNDP/PAPP Strategic Framework 2008 - 2011 (PDF) の詳細な計画書も見られますが、
スタンスは変わりつつあるにしろその後ろ盾としてアメリカを擁するイスラエルとの紛争に関して 「国際社会」 がまともな対応をしているとは言い難く、状況は改善も兆しさえ無い、と云う無力感で一杯です。最近の記事としては;
- http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091126-00000602-san-int
イスラエルがヨルダン川西岸への10カ月間の入植抑制を発表
2009.11.26 19:50 msn産経ニュース
−−−イスラエルは和平に向けた重要な一歩を踏み出した」と強調。「パレスチナも同じように動くべき時だ」と述べ、自治政府側に和平交渉の再開を促した。
和平の仲介役であるクリントン米国務長官は、今回の決定についてワシントンで声明を出し、「対立の解決に向けて有益だ」と一定の評価を与えた。 (中略)
東エルサレムを将来の首都と位置づける自治政府側はこれに反発。議長府報道官は同日、「和平交渉再開は入植の完全凍結に基づくべきだ」と従来の主張を改めて繰り返し、交渉再開拒否の姿勢を示した。
- http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/091014/mds0910141540004-c.htm
「石油じゃない、水がほしいんだ」
2009.10.14 15:38 msn産経ニュース
−−−中東のイスラエルとヨルダン、パレスチナ自治区をめぐる水の問題も、この地域の関係を複雑化している。国連開発計画(UNDP)がまとめた報告書によれば、ヨルダン川西側の占領地に入植したイスラエル人と比べ、パレスチナ人が1年間に使う水の量は約9分の1に過ぎないのだという。地下水に頼るパレスチナ人に対し、イスラエル人はヨルダン川の水を独占していることが、和平問題にも影を落としているのだ。 (以下略)
- http://tanakanews.com/990802water.htm
「水は命」を思い知る中東の水戦争
1999年8月2日 田中 宇
最後に記事を紹介した田中宇さんは2009年11月24日付けの記事 パレスチナ和平の終わり の中で 「パレスチナ人が一方的に抑圧される従来の状態の終わりが近づいている感じはする。」 と結んでおられます。その過程はどうあれ、人が殺されることに麻痺してしまっている状況を終わらせることが出来ない 「国際社会」 のあり方は見直されるべきですね。連帯国際デーの意味はそれ以外では有り得ないと思いますが。
参考: