遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

オバマ新大統領発表の アフガン政策新包括戦略 Watch: その10 麻薬のこと

YAHOO 「アフガニスタン復興」 トピックスに記載されている無味乾燥な6月27日以降の記事一覧は次の通り;

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/afghanistans_political_future/news_list/?pn=1

  • パキスタン・アフガン問題>G8の限界…外相会合新味なく(毎日新聞)4日 - 20時42分
  • 米軍のタリバン掃討作戦、鍵を握るアヘンの存在(ロイター)4日 - 16時44分
  • ロシア、軍事物資の領内通過を承認へ 米軍のアフガン軍事作戦(CNN.co.jp)4日 - 14時21分
  • アフガン南部 麻薬地帯に4000人投入 米、タリバン資金源掃討(産経新聞)4日 - 7時56分
  • <核弾頭削減>米露首脳会談で枠組み文書調印へ(毎日新聞)3日 - 22時4分
  • 米ロ首脳、核軍縮で覚書署名へ=アフガンへの物資輸送も協力(時事通信)3日 - 21時32分
  • 米軍、アフガン大規模掃討 タリバンは徹底抗戦(産経新聞)3日 - 20時13分
  • 武装勢力が拉致の米兵、軍閥指導者に「売る」と アフガン(CNN.co.jp)3日 - 17時9分
  • アフガンで大規模なタリバン掃討作戦、米軍4000人投入(ロイター)3日 - 11時37分
  • アフガンで大規模なタリバン掃討作戦、米軍4000人投入(ロイター)3日 - 11時37分
  • タリバン掃討戦、米兵1人死亡(時事通信)3日 - 11時15分
  • アフガン南部の大規模作戦で海兵隊員1人が戦死 米軍(CNN.co.jp)3日 - 10時24分
  • 資金源根絶へ麻薬地帯制圧も=タリバン掃討戦、米兵1人死亡−アフガン(時事通信)3日 - 8時57分
  • 決死の脱出、帰還 タリバン拘束7カ月 米記者(産経新聞)3日 - 7時56分
  • NYタイムズ記者、アフガンから決死の脱出(産経新聞)2日 - 21時52分
  • 米兵1人が不明に、タリバーンが拉致主張 アフガニスタン(CNN.co.jp)2日 - 21時12分
  • アフガン駐留米軍タリバン勢力地域に4千人投入(読売新聞)2日 - 20時49分
  • <米中東軍>タリバンの大規模掃討作戦開始 アフガン南部で(毎日新聞)2日 - 20時11分
  • 海兵隊、アフガンで大規模掃討戦開始(時事通信)2日 - 14時45分
  • 「剣の一撃」アフガンで米軍、タリバン大規模掃討作戦(読売新聞)2日 - 11時18分
  • アフガンで大規模掃討戦開始=米海兵隊4000人、増派後初(時事通信)2日 - 10時6分
  • アフガンでタリバーン掃討の大規模作戦 新司令官就任後初(CNN.co.jp)2日 - 10時3分
  • 国防総省、新型装甲車両でオシュコシュ社と契約 アフガン向け(CNN.co.jp)1日 - 19時3分
  • 現時点でアフガンへの追加増派計画はない=米大統領補佐官(ロイター)1日 - 15時19分
  • 現時点でアフガンへの追加増派計画はない=米大統領補佐官(ロイター)1日 - 15時19分
  • アフガン東部の麻薬密輸「大物」を米国に移送、裁判開始(CNN.co.jp)6月30日 - 18時15分
  • 日・パキスタン外相会談開催:テロ対策能力強化などで合意(インド新聞)6月30日 - 8時0分
  • イラク首相の立場を考慮=都市部撤退、アフガン増強−オバマ米政権(時事通信)6月29日 - 16時39分
  • イラク駐留米軍、30日都市部から撤退 治安悪化懸念も(毎日新聞)6月28日 - 20時48分
  • NATOとロシア、グルジア紛争で中断の協力再開(ロイター)6月28日 - 15時19分
  • G8外相会合閉幕・会見する伊外相(時事通信)6月28日 - 12時50分
  • アフガン 装甲車の真下で爆音…記者は宙に浮いた(毎日新聞)6月28日 - 2時37分
  • アフガン 装甲車の真下で爆音…記者は宙に浮いた(毎日新聞)6月28日 - 2時37分
  • <アフガン>装甲車の真下で爆音…記者は宙に浮いた(毎日新聞)6月28日 - 2時30分
  • <G8外相会合>悪化するアフガン、パキスタン情勢で声明(毎日新聞)6月27日 - 20時53分


どうも麻薬に関しては事実誤認あるいは情報操作が行われている様な気がします。


出典 http://www.rafiq.jp/siryou/081018mai.html
   (【在日難民との共生ネットワーク】 より、元は毎日新聞?)

上記 【在日難民との共生ネットワーク】 より抜粋

 「教育の遅れが、麻薬のまん延につながった。国や国際社会は麻薬栽培の根絶に力を入れているようだが、消費や患者対策はほったらかしだ」。ナウロジャーさんはため息をつく。

  ◆  ◆
 国運によると、ヘロインの原料となるケシは、世界全体の9割がアフガンで栽培されている。今や麻薬ビジネスは国内総生産の半分近い40億ドル(約4040億円)を稼ぎ出し、経済の大きな根幹をなしてしまった。

 ケシ栽培は90年代、軍閥が資金源として奨励。

00年にタリバン政権が禁止し一時的に減少したが、タリバン政権崩壊後は再び増加。政府や米国は「麻薬はタリバンの資金源」と根絶を目指すが、麻薬に頼る経済構造は、タリバン後に強まったものだ。

 「今は、政府関係者、地元部族勢力、タリバンなどが入り乱れ、国際犯罪組織と結託して麻薬ビジネスに群がっているのが実態だ」。麻薬対策省幹部は指摘する。

タリバン政権によるケシ栽培の禁止やら麻薬使用への死刑適用については、 『実質としては当時供給過剰により下落傾向を見せていたアヘン相場に歯止めを掛けるための一時的な出荷停止措置であったと見られる 』 との推測がなされているものの、激増しているのは2004年以降。なお一部南米の国々も不名誉なことに麻薬で有名ですが、この問題が解決しない根本的な原因は、消費を根絶出来ないこと。麻薬の供給があるから消費を止められない、言い換えると供給を断てば消費は無くなる、と云う議論は全く無意味です。何故か? 麻薬は当然違法ですが世界最大のビジネスです。市場があるから供給がある訳で。Payしなくなれば (=単価が下がる、ただし麻薬使用が合法化されない限りこれは考えにくいですから、市場が縮小すること) 誰も栽培・生産・供給しません。供給のみならず消費まで徹底的に罰せられる児童ポルノのケースと比較してごらんなさいな。


生態系に甚大な被害をもたらす化学物質散布による栽培地せん滅など、むしろ供給を不安定にして単価を高くするだけ、百害あって一利無しです。さて、世界最大の市場はどこにありますか?


麻薬に関して参考となる記事は、今までにも何度か紹介した田中宇さんサイトに1999年12月14日掲載された 『政治権力はなぜ麻薬戦争で勝利できないか:  アジア国際通信・神保隆見 』 の記事および 『麻薬戦争からテロ戦争へ:2002年11月5日 田中 宇』 あたりと思います。⇒ 各々 http://tanakanews.com/991214jimbo.htm および http://tanakanews.com/c1105wars.htm


また先月27日に閉幕した主要8カ国(G8)外相会合については、オバマ米大統領のアフガン新包括戦略(3月)の踏襲に過ぎずアフガンは米国に任せておけば良いという欧州諸国の意向が垣間見える、G8は地域の問題解決に役立っておらず逆に治安の悪化や文化・生活の破壊をもたらした、G8は米国の方針に追従するだけ、など、優等生の作文レベルにとどまったとの見方が支配的の様ですね。そんなカネがあるなら−−−と考えてしまいます。