遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

アフガニスタン: Malalai Joya マラライ・ジョヤさん関連記事の紹介 その8−1

アフガニスタンの状況は良くなるどころか悪化の一途;

  • アフガン民間人の死傷者数が増加 2010年前半
    7月13日12時54分配信 CNN.co.jp


    カブール(CNN) 人権団体のアフガニスタン・ライツ・モニターが12日に発表した報告によると、2010年上半期に攻撃を受けて死亡したアフガニスタン民間人は1074人、負傷した民間人は1500人以上に上り、前年同期と比べて1.3%増加した。1日当たり約6人が死亡、8人が負傷している計算になる。 (中略)


    報告ではまた、2010年のアフガン国内治安は、2001年のタリバーン政権崩壊以来、最悪の状況にあると指摘。「この失敗は、アフガン国民の米・NATO軍に対する信用を損ない、世界の超大国を打倒したと喧伝するタリバーンの主張を支えている」とも主張。さらに、米・NATO軍の増派は「撤退前の最後の作戦」であるとし、撤退が反政府勢力を活気づけると指摘する。


    アメリカ軍・NATO軍の侵攻を正当化しているとしか聞こえない。元記事を掲載した "Afghanistan Rights Monitor" の素性は調べていませんが、件の報告書は以下の通り;
  • アフガン 掃討作戦で64人殺害 麻薬16トン押収
    7月6日10時54分配信CNN.co.jp


    (CNN) アフガニスタン内務省は、同国ヘルマンド州で実施された麻薬組織への大規模掃討作戦で、64人の「テロリスト」を殺害、麻薬約16トンを押収したと発表した。 (中略)


    国連薬物犯罪事務所(UNODC)によると、アフガニスタンはアヘンやヘロインなどの麻薬の世界最大産出国となっている。


    違法薬物取引は反政府武装勢力タリバーンの最大の収益源とされ、タリバーンアフガニスタンの栽培農家や密売人にからの徴税を武装活動の資金源としている。


    アメリカ軍の侵略と共に死傷者数・人権侵害・ケシの栽培および麻薬取引の全てが増大しています。何故でしょうね?? 誰かの資金源となっているのは確かでしょうが、それがタリバンと何故断定出来るのか??? 冒頭紹介の記事も含め、CNNの報道にはある意図が感じられます。


一方、マラライさん関連の記事2件を紹介。どちらも同じ記者によるもの;

  • The Afghan love story with a happy ending
    Glyn Strong, The Independent, July 9, 2010 (Defense Committee for Malalai Joya (DCMJ) کمیته دفاع از ملالی جویا 掲載)



    "Guests applaud Samia and her groom, Faramarz, as they marry. (Photo: DAVID GILL) "
    • 記者の紹介;


      Glyn Strong is a globally respected journalist whose newspaper career began at The Guardian in the 1970s. Since then she has worked for a wide variety of publications and visited more than 40 countries. She specialises in ethical, gender, aviation, military, travel, human rights, general interest features and veterans issues. In 1994 she left journalism to work for the Armed Forces, spending lengthy periods in hostile environments, running civilian/military news teams in Bosnia and Kuwait and operating in the Falkland Islands, Hungary, Kosovo, Germany, Italy and Holland. She collaborates with broadcasters and distinguished photographers and contributes to national and international publications. Website: www.glynstrong.co.uk Blog: www.glynstrong.blogspot.com/


新郎の Faramarz さんはマラライさんのボディーガードですが、新婦の Samia さんがレイプの被害者であること、マラライさんは次の選挙では立候補しないと決めたことが開示されています。どちらもアフガニスタンの現状を表していると云えます。 (この記事続く)