遊蕩爺の漂浪メモ

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また高齢者が犠牲となる踏切事故3件

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また高齢者が犠牲となる踏切事故3件の報道が;

兵庫県川西市絹延町】

  • 高齢女性、つえつき踏切横断中に転倒 能勢電にはねられ死亡
     2013.11.21 23:07、MSN産経west


     "21日午後4時半ごろ、兵庫県川西市絹延町の能勢電鉄妙見線川西能勢口−絹延橋間の踏切で、高齢の女性が川西能勢口妙見口行き下り普通電車にはねられ、死亡した。乗客約300人にけがはなかった。 (中略) 女性がつえをついて踏切を横断中につまずき転倒。運転士が約30メートル手前で気づき、ブレーキをかけたが間に合わなかったという。女性は所持していた健康保険証から近くに住む無職女性(85)とみられ、同署は身元の確認を急いでいる。 (以下略、引用終わり)"

横浜市神奈川区子安通】

【世田谷区等々力】




高齢化社会とは言いながら、交通システムには必ずしもお年寄りの特性など反映されているとは限らない様です。思いつくまま上掲事故の原因・特性など順不同に挙げてみると;

  • 踏切の距離の長さと踏切遮断の時間の長さが、お年寄りの歩くスピードでは安全に渡り切れない設定? 警報が鳴り出してから慌てて進入したのでは尚更。
  • 杖のあり無しが関係するかはわかりませんが、何故踏切内で転倒するのか? 道路面とレールの間に隙間があるからつまづき易いのか?
  • やっかいなのが自転車。年齢性別に関係無く、また踏切内に限らず、自分の足が地面に楽に着かないママチャリなど運転している場合、停止・発進に手間取る運転者が多い様に見受けられる。まして踏切の構造によってはタイヤが路面とレールの間にハマることがあるかも。
  • 電車の運転士が、踏切内に残っている人間を発見してから急ブレーキをかけても間に合わない。乗客の安全も考慮しなければならないので極端なパニックブレーキもかけられないし。
  • 踏切内のセンサーが、転倒した人間など感知出来ない。


踏切は無くするに限るけれど、存続させる場合−−−

  • 構造を見直す; 踏切を短くするのは難しい、退避ゾーンなんて設けられない踏切が多い、道路とレールの隙間は無くならない等々限界はある。
  • 遮断の時間を長くする; 横断待ちのせっかちな人間をイラつかせて無理な横断を誘発し兼ねない。
  • 警報が鳴り出したら踏切に進入しないなどルール徹底の呼び掛け; 聞く耳を持たないヤカラが多い。
  • チャリは降りて押して渡る; 運転者+チャリで倍以上の幅が必要ゆえ歩行者の邪魔になる。
  • 歩道橋・跨線橋・横断者用地下道; 前にも書いた通り、高低差の解消を歩行者、特に高齢者に負わせるのはおかしい。


云々、鉄道会社にはそんなことを専門に考えている人間がいると想像しますが、特効薬は無いのかも。でも出来ることはやらないと、社会の高齢化に伴い、踏切事故もうなぎ昇りってことになり兼ねない。

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