遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

踏切事故2件

気になった最近の踏切事故2件;

踏み切り事故:88歳男性22メートル渡れずはねられ死亡

  • 毎日新聞 2013年08月23日 23時32分(最終更新 08月24日 04時59分)

    −−− 横須賀線京浜東北線の踏切は長さ22メートル。斎藤さんは妻(83)と北側から踏切を渡っている最中に警報機が鳴り始め、妻は急いで渡りきったが、斎藤さんは間に合わなかったとみられる。 (以下略、引用終わり)


    事故の直接の原因は、歩行者の、体力を考えない無理な横断 −−− ですが、可哀想な気もします。

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        踏切写真: 上掲 Google Map 、現場東側歩道橋の上より。踏切の中に踏切があり、事故は右側の踏切内。

もう1件は;

踏切事故:車輪隙間に?車椅子男性はねられ死亡 神戸電鉄

  • 毎日新聞 2013年08月02日 21時36分(最終更新 08月03日 00時47分)

     −−− 線路上にうずくまっている男性を発見。急ブレーキをかけたが間に合わず、男性は、はねられて死亡した。そばに倒れた車椅子があり、 (中略) 遮断機や警報機に異常はなかった。何かが線路から高さ74センチ以上で一定時間とどまると障害物として感知し、発光機が光って電車に知らせる装置は、作動しなかったという。道路と線路は斜めに交差する構造になっている。 (以下略、引用終わり)


    一般的な車椅子の高さは、床面から最高部車椅子グリップまで85〜90cm程度ですが幅は55〜65cm程度だそうですから、横倒しになれば幅+αが高さとなって線路から74cm未満となる可能性大。つまり装置が作動していても検知出来なかったことになります。センサー検知高度の設定がおかしくはないか? 通常74cm未満なら障害物としてハネ飛ばしても止むを得ないってことですよね? 『物』 ではない人間が躓いて倒れ、障がいなどの事情で起き上がれなくとも74cm未満ですよ −−− 『障害』 の定義そのものを見直さないと、無用の長物・自己満足になりかねない。
  • 最近目に付く車椅子の踏切での事故に関しては、更に踏切部分のレールと路面の構造も見直した方がよさそう。チャリと違ってスピードを前提としない車椅子の後輪は大きいが細そうだし、可動式の前輪は小さくて細めのものが多そうだから、小さな段差でも引っ掛かったりレールと路面の隙間にハマって転倒の危険性がありそう。ショッピングカート、乳母車、お年寄りの使用する手押し車 (「シルバーカー」 ってんでしょうか) の小さな車輪も同じ。

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電車の線路の場合、xx線とxx線が交差する場合には例外無く立体交差ですね? 線路同士の交差点 (同一平面上) なんて聞いたことが無い。路面電車を除く線路は本来、自動車専用道路と同じ様に、歩行者や他の交通手段の進入・横断を完全に遮断すべき、つまり踏切はあってはならないのでしょう。


既にある踏切を廃止するには立体交差させるしかありませんが、その選択肢のうち 跨線橋 あるいは 歩道橋 、地下通路などは、いずれも一方的に歩行者に高低差昇降の負担を負わせますから、線路の高架化・地下化などが理想ではあります。

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