予防のための因子除去 〜 トゥームレイダーのララらしい決断?
以下、かくあるべきと云うハナシでもなければまして欧米称賛でもなく、病気に対する新しい考え方の紹介。映画 トゥームレイダー で主人公 ララ・クロフト を演じた アンジェリーナ・ジョリー さんのニュースが中心;
Cancer prevention treatment / Angelina Jolie
◆My Medical Choice by Angelina Jolie
Published: May 14, 2013, NYTimes.com
◆<乳腺予防摘出>苦渋の選択ジョリーさん 米で大きな反響
毎日新聞 5月17日(金)11時44分配信
◆アンジー 今度は卵巣摘出手術を決断
東スポWeb 5月16日(木)15時6分配信
似た例として、男性のケースも紹介されています;
◆Brit becomes first in world to have prostate removed due to faulty gene
3:06PM BST 19 May 2013, Telegraph
◆がん予防:英国で前立腺摘出 遺伝子変異で
毎日新聞 2013年05月21日 東京朝刊
◆What would Angelina do? British man has prostate removed in preventative surgery
Last updated Monday, May. 20 2013, 3:24 PM EDT, The Globe and Mail
※ 女性にとって乳房の持つ意味は相当重いと想像しますが、男性にとってこの前立腺摘出も相当重いものです。前立腺と直接関係は無いのですが、器官摘出の際、そのすぐそばを通るある神経も切除すると、立たなくなってしまうから。乳房切除に際しての再建手術同様、対応は考えられている様ですが。参考になりそうなサイトは;
なお摘出手術そのものは別に珍しくはありませんが、予防切除の考えはまだ無い様子。(だから世界初)
乳がん予防切除に関しては、早速国内でも対応を表明する医療機関が;
◆乳がん予防切除、国内でも=遺伝子変異ある人に―有明病院など
時事通信 5月20日(月)12時40分配信
⇒ 遺伝性乳がん・卵巣がん症候群(HBOC)に対する聖路加国際病院の状況
2013年5月20日、聖路加国際病院 / 遺伝診療部
⇒ がん研有明病院におけるBRCA1/2遺伝子変異保有者の方への予防的切除の現状と方針
2013年05月20日、がん研有明病院
−−− 戦うこともひとつの考えなら、戦わないことも立派な選択肢でしょう。戦わないイコール負け、と考えるのは多分短絡的。共存を試みるってのもアリだろうし、今回紹介のケースの様に、発症 (発病?) する前に因子そのものを取り除く、ってのもアリなのでしょう。その判断には倫理的な部分も大きいし、思わぬ副作用・後遺症も無きにしもあらず、セレブのマネなんて安易には出来ないし、すべきでもないとおもいますが。また、健康診断がよい例ですが、予防のための処置なら健康保険は使えないハズ。ってことは、選択肢によっては経済的な負担が相当大きいのでは?