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太平洋・島サミット:2012年5月25・26日、沖縄県名護市で開催

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出典: 外務省 第6回太平洋・島サミット

  • 第6回太平洋・島サミット(PALM6)は,2012年5月25日及び26日に沖縄県名護市で開催されます。


    −−−太平洋・島サミットは,太平洋島嶼国・地域が直面する様々な問題について首脳レベルで率直に意見交換を行うことによって,緊密な協力関係を構築し,日本と太平洋島嶼国の絆を強化するために,1997年から3年に一度開催されている首脳会議です。 (以下略、引用終わり)


  第6回太平洋・島サミットについて / 宮古島市


   日本・太平洋諸島フォーラム首脳会議

   外務省 太平洋・島サミット TOP



<太平洋・島サミット>名護で25日開幕
  毎日新聞 5月22日(火)0時58分配信

  島サミットとしては初めて海洋問題も議論する予定だ。アジア太平洋地域へ重心を戻す米国の方針転換を踏まえ、日本が米国に参加を要請し、クルーン筆頭国務次官補代理が出席する。 / 日米で連携して島しょ国との関係強化を図り、経済援助などを通じて影響力を深める中国をけん制する狙いだ。 (以下略、引用終わり)


   アメリカが島嶼に関心を持つとすれば、軍事上・経済上のメリットがある場合だけ。しかし中国は確たるポリシーに基づいて、西側が見向きもしない地域にまで経済援助など行っている筈ですから、アメリカ追従以外に無策の日本など歯が立たない。日本はわざわざ 「お越し頂く」 アメリカ様の財布でしかない、ミツグ君ですね。外務省らしい発想。



なお 島嶼(とうしょ) とは 『大小さまざまな島のこと。中国語では「島」とは別に小島を意味する「嶼」という言葉があり、これらをつなげて様々な大きさの島を意味する言葉ができた。常用外であることもあり、しばしば「島しょ」と表記される』 とのこと、太平洋地域に限らず存在します;


小島嶼国連合(しょうとうしょこくれんごう、英語:Alliance of Small Island States、略称AOSIS)


このウィキペディアからリンクの貼られている AOSIS 公式サイトは、実際には 小島嶼開発途上国 / 略称 SIDS のものです;



上掲は 英語版ウィキペディア に掲載の図ですが、欧州やら中近東の小国は 「開発途上国」 とは呼べませんから SIDS からは除外されています;


Home SIDSnet Small Island Developing States Network


  Pacific Region
  
    出典


  Caribbean Region
  
    出典


  AIMS (Atlantic, Indian Ocean and South China Sea)
  
    出典


島嶼開発途上国の抱える問題として挙げられているのは;

  • 人口が少ない。
  • 資源に乏しい。
  • 他国から遠い。
  • 自然災害に襲われやすい。
  • 国際貿易に過度に依存している。
  • 国際開発に対して脆弱である。
  • 市場の規模が小さい。
  • 輸送費と通信費が高い。
  • 行政とインフラの住民 1 人あたりのコストが高い。


「そもそも国としては成り立たない」 なんて言ってしまうとミもフタもない。小島嶼開発途上国の世界の中でのポジションと、僻地や離島などの1国内でのポジションは、本質的には同じでしょう。自助努力で解決出来ない部分は外部から支える必要があります。それが西側であろうが東側? であろうが別に構わない筈、中国をけん制する意味など全くありません。だって、西側の基準からは、全く魅力の無い 「市場」 なのですから−−−


しかし、1億以上がひしめきあう狭い島国であり、地震やら火山やら台風やら山崩れやらの四季折々の? 自然災害にもかかわらずそこに住まざるを得ない日本には、小島嶼開発途上国の抱える問題解決に役立ちそうな経験やらその蓄積には事欠かない筈。世界の暴力国家を招待することで、そのメリットをぶち壊しにするつもりか?