2011年東北地方太平洋沖地震 その135: 茨城県南部震源 M5.5の地震−気象庁、釈愚さん記事、 補足
昨夜の地震に関するちょっとした疑問;
◆平成23年7月15日21時01分頃の茨城県南部の地震について
平成23年 7月15日22時58分 気象庁発表
◆平成23年7月15日21時01分頃の茨城県南部の地震について
報道発表日:平成23年7月15日
−−−発震機構等: 東西方向に圧力軸を持つ逆断層型 (速報)、フィリピン海プレートと太平洋プレートの境界で発生した地震 (以下略、引用終わり)
震源は内陸ですが、プレート境界で発生 −−− でも待てよ、茨城は北米プレート上だし、フィリピン海・太平洋プレートの地上 (この場合は海底) での境界ははるか沖合の筈、念のため位置関係確認しておきますと;
出典: 広域・東日本・最新24時間の震央分布図 / Hi-net自動処理震源マップ
出典:3点とも 日本列島周辺のプレート / 未来会
と云うことは、今回の震源は、真上は茨城県南部であるが、震源は茨城の乗る北米プレート下で、相模・駿河トラフより更に下で境界を接するフィリピン海プレートと太平洋プレートと云うことになるのか?
元図 ⇒ 茨城南地震?.doc
と云うことは、北米プレートのある特定の部分は、釈愚さん新仮説による冷・温熱流の影響を直接には受けないことになるのか? (フィリピン海プレートと太平洋プレートの重なった更に上にあるから) 東北沖日本海溝から西で太平洋プレートの上にある北米プレートはどうなのだろう? 勿論、中に 「引きずり込まれた」 プレートがどうなっているのかにもよるのでしょうが。まさかそのまま潜り込んでいるとは思えません−−−
【補足】
釈愚さん新仮説は地殻下の冷・温熱流の動きの考察ですから、あまりアテにならないプレートに関してはさして重要ではないかも。知りたかったのは、多くの図では、相模トラフでフィリピン海プレートが北米プレートと接している単純なものばかりですが、実際にどの程度北米プレートの下に潜り込んでいるのか、太平洋プレートと接するのはどのあたりか、と云う点。で色々調べて以下資料に行き当たりました;
◆研究官 弘瀬 冬樹 / 地震火山研究部 第二研究室
国土交通省気象庁 気象研究所
太平洋プレート
『−−− 青破線はフィリピン海スラブの北東端[Uchida et al. (2010, JGR)]を示す.青領域はフィリピン海スラブと太平洋スラブの接触域[Nakajima et al. (2009, JGR)]を示す.』
図によれば3プレートが交差する領域は関東甲信地方でしょうか、地震発生のメカニズムも予測も大変難しそう。ただ、実際そうなっているかは疑問。引きずり込まれたプレートは、程なく溶解するでしょう。それが流されずに逆さ富士・山脈の原料になるのか、あるいは冷熱塊となって流れるのか。
◆(考察) 茨城県南部 M5.5の地震に関して
2011年07月16日 00時34分25秒