遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

核兵器に関する勘違い?

今更何の 「怒り」 なのか、はじめからわかっていたことではないか、悪いけどいい加減気付いてよ、と改めて呆れてしまう;


オバマ政権核実験 「平和賞何だったのか」…被爆者ら怒り
  毎日新聞 10月13日(水)13時48分配信


  核廃絶』 なんて口先だけ、おまけに将軍様ご存命中は無理、とちゃんと断わっているし。「『核なき世界を目指す』と言いながら、核開発や核戦力の維持をする米国の核政策の表れ。言行不一致で許せない。インドやパキスタンイスラエル北朝鮮などに対し、開き直りを促進してしまう可能性がある」 と云うよりも、実際 「核兵器保有国際社会」 はその様に行動しています。 『被爆国』 日本だってアメリカ様の 『核の傘』 をアテにしているし、国防上必要なのでしょ? 仙谷官房長官は今回の臨界前核実験に理解を示したみたいですから、日本としてイチャモン付けるなんてとんでもない。政権が変わっても戦後一貫して変わらないこの日本の姿勢も、世界中では周知の事実。平和賞? ミスコンの様なもの、深い意味も意義もありません。


臨界前核実験を先月実施=オバマ政権初―米ネバダ州
  時事通信 10月13日(水)7時49分配信


  【ワシントン時事】米政府が核爆発を伴わない臨界前核実験9月15日にネバダ州で実施していたことが12日分かったオバマ政権下では初めてで、2006年8月以来、約4年ぶり。核戦力を維持するのが目的。オバマ大統領は核廃絶を提唱しているだけに、批判を浴びそうだ。 (以下略)


   記事中赤文字で示した部分は、平たく言えば 『バレた』 と云うことですね? さすがに罪悪感があるのでしょうか、こそこそっとやっていたワケで。大きな国ですからね、 『国防上の理由で』 立ち入り禁止にした砂漠でやれば気付かれない。(蛇足ながら、砂漠にだっていのちはありますがね。また爆発による振動は地震計に現れるハズ。) 我が将軍様は 『核廃絶』 同様のレベルで、 CTBT:包括的核実験禁止条約 の早期批准を目指すと言っていますが、たとえ批准したって 臨界前核実験 は対象外。幾重にも逃げ道は用意されているのです。言い換えれば、核保有国の権利を守るだけの仕組み。


ウィキペディア核兵器 にコンパクトにまとめられていますので紹介しますと;

秘密裏に核兵器開発を行う可能性


保有国からなる「核クラブ」 (原子力供給国グループ) の国々では、包括的核実験禁止条約 (CTBT) に同意しているか否かに関わらず他国の新たな核兵器保有を認めていない。特にアメリカ合衆国を中心に地球規模での核開発阻止政策を推し進めており、そういった核クラブ国に証拠を掴まれずに容易に核兵器の開発を行える状況にはないといえる。


核物資や核に関する技術と装置は、たとえそれが平和利用を目的とする原子力発電用のものであると主張しても、 国際原子力機関 (IAEA) の厳しい監視下でしか導入は許されない。核クラブ(のボスたる米国)に敵対する立場をとるイランや北朝鮮のような国では、平和利用を謳いながら核兵器開発に使用するのではないかと常に疑いを持たれており、国際的な核問題の中心課題となっている。米国はこれらを含む特定の国への核技術の提供を行わないように各国に強く求めている。逆に諸条約に参加せずまた米国に睨まれさえしなければ、疑惑の指摘を受けようがイスラエルパキスタンのように“否定も肯定もしない、想像に任せる”とかわし続け、果てはインドのように堂々と開発を行なうことができるのである。 (以下略)


これも笑ってしまう箇所はありますよ、 『IAEAの厳しい監視下』 なんて、実際チョロイものですから。天野はアメリカ様に盾突けません。イランが苛立つ理由はここにあります。国際イジメの典型。DPRKは脱退してしまったし。現在の軍事関連の 「国際的な」 仕組みの大半は、 『アメリカ様こそが正義』 の前提のうえに成り立っています。従って アメリカ様の原爆投下は正当なものであり、まして被爆者に対し謝罪することも有り得ません。 何と毅然とした、頼もしい宗主国様ではありませんか!!


なおアメリカ様から 「睨まれて」 いる、『アカの狂人独裁者』 の典型であるフィデル核兵器に限らず環境問題・人類の存続等に関する考察を幾つか発信していますが、最近の核兵器関連のものを紹介します;



Las armas nucleares y la supervivencia del Homo Sapiens (Primera parte)
7 Octubre 2010, Reflexiones de Fidel @ Cubadebate

Las armas nucleares y la supervivencia del Homo Sapiens (Segunda y última parte)
8 Octubre 2010, Reflexiones de Fidel @ Cubadebate


関連記事も挙げておきますと;


Cubadebate


Cubadebate

Cubadebate



一線を退いた論客フィデルと、現役で軍およびタカ派を抑え切れず苦労しているであろう我が将軍様を比較するのは酷かも知れませんが、 『核兵器の脅威』 に関して一体どちらがマトモなことを言っているか。核兵器保有にも助けられた覇権にしがみつくアメリカ様には、 『核廃絶』 なんて有り得ないことについては理念そのものさえ示せないでしょう。結果、口から出まかせにならざるを得ない。


しかし我々自身が選んで国会に送り込んだ 「代表者」 は、今回のデキゴトに関してだんまりを決め込みそうです。さてどうしますか? またうやむやにしときましょうよ。