第65回国連総会 その3: やはりイランの一般討論演説でしょう
我が将軍様の残念ながら中身の無い迷演説や総督の朗読については、日米の御用メディアがほぼ同じ論調で伝えるでしょうから放っときましょう。あえて紹介するなら、やはり将軍様に盾突くイランのアハマディネジャド大統領のもの。やってくれましたね;
【演説本体 (ただし英訳版)】
◆Statement: Iran (Islamic Republic of), H.E Mr. Mahmoud Ahmadinejad, President
23 September, 2010
基本的には昨年の演説 *1 と同じ様なものですが、この演説の構成は大雑把には:
前置き
現在の仕組みがうまく回らない2つの大きな原因
(A)Attitudes and Beliefs (姿勢と信仰)
(B)The Global Management and Ruling Structures
(世界の統制およびその仕組み)その1: the event of the II September 2001
(世界を変えた911)
その2: the occupation of the Palestinian territories
(パレスチナ占領)
その3: the nuclear energy
(核エネルギー)
クルァーン焚書のこと、国連および関連機関の問題点に関する考察と提案
お気付きの様に、この演説中、9−11の部分だけが特に注目を浴び報道されています。いつもながら訳のまずさは勘弁して頂くとしてその部分を更に見ると;
911被害とその後の戦争
犯人を特定するに当たって存在した3つの観点:
1)高度に組織化されたテロリストによるもの
アメリカ政府の支持する見解2)アメリカ政府内部の組織が指揮して実行したもの
アメリカ国内外で広く信じられている見解3)アメリカ政府が指揮を執りテログループが実行したもの
少数の見解
疑問:
1)初動捜査のまずさ、捜査の不自然さ
2)テロリストせん滅のために多数の死者を出した戦争の合理性
3)テロ対策として何故イランのケースを参考にしなかったのか?
(※手前味噌っぽいが)
国連による調査チーム編成の提案
911の捜査および調査レポートの正当性についてはアメリカ国内でも疑問が投げかけられており、 『ホロコースト』 化していない筈。毎年のことですが某国が席を蹴って退出したのは何故?
◆Statement Summary, General Debate 65th Session
【幾つかの関連報道】
◆Ahmadinejad stands by 9/11 probe call
Fri Sep 24, 2010 4:28PM, PRESSTV
◆Ahmadinejad defends 9/11 remarks
Last Modified: 24 Sep 2010 19:12 GMT, Al Jazeera English
◆Ahmadinejad and the 9/11 attacks
Last Modified: 24 Sep 2010 10:39 GMT, Al Jazeera English
◆イラン大統領「米が核兵器で世界支配」
TBS系(JNN) 9月24日(金)20時21分配信
新聞報道など後回し、まず演説の全文を読みましょう、それから各々が判断すべきです。アハマディネジャド大統領およびその政府の実施している政策には様々な問題があることは認識しますが、それはどの国家元首も政治家も同じ様なもの。しかしこの理念としての演説だけを採り上げるならば、私はアハマディネジャド大統領の行った指摘・考察・提案の全てに賛成かつ支持します。反対する部分が見当たりません。世界を牛耳る権力者自身の暴走を監視し是正する仕組みが無いことが現在の国際社会最大の問題と考えます。それを 『必要悪』 としてでも是認するのであれば、 『平和』 なんて空しいコトバを軽々しく口走るのを止めましょうよ。アメリカ様・将軍様の言う事だけが正しいと信じ、PKOなんてケチなことを言わず、憲法改正して武装したうえで戦争へ参加し、自国民と他国民の血をもって 「国際社会」 に貢献しましょう。毒を食わば皿まで、です。(でもさすがに核兵器は持たせてもらえませんよ、幾らなんでも国内外がそれを許さないでしょうから。念の為)
将軍様を支持するなら日本の生きる途はこれしかありませんね?
出典: http://smllan.deviantart.com/art/Four-Wise-Monkeys-141979911?q=sort%3Atime+favby%3Agraphytempere&qo=169
※ 右端は余計かな? 手をもう少し下に伸ばすべきですが。
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*1:2009年9月29日付け アハマディネジャド大統領の国連演説紹介 - 翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 参照