遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

共同英文が詳報し朝日が「誤報」した岡田外相の激闘 ??

んんんん??と云う記事がありましたので紹介;

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100620-00000004-rcdc-cn
<レコチャ広場>「中国は核軍縮すべきだ」―共同英文が詳報し朝日が「誤報」した岡田外相の激闘
6月20日9時24分配信 Record China


−−−同誌に寄稿した春名幹男・名古屋大学特任教授によると、この経緯を最も詳しく伝えたのは共同通信の英文記事で、日本語メディアは「報道に冷淡」だった。5月16日に朝刊の短い記事で伝えた朝日新聞も、岡田外相が実際には昨年9月に初めて「歴史的な」核軍縮要請をしていたにもかかわらず、「日本の閣僚が中国側に核軍縮を求めたのはおそらく初めて」と「明らかな誤報」を行ったという。 (中略)


軍縮自体はオバマ米政権も強力に先導しようとしており国際社会の長期的な利益にかなうことだ。短期的な損得勘定だけで折角の大胆な外交的試みの矛先が鈍らないよう祈りたい。また、ネットでニュース検索をすると、岡田外相のプロフィールとして「外相会談で中国に核軍縮を要求するなど原則を曲げない原理主義」(産經新聞)と書かれているくらい日本のメディアでは公知の事実であるならば、英文だけでなく日本語ニュースでも詳しく知りたいものだ。

  • アメリカに気兼ねして決して本音はぶちまけない 「国際社会」 御用達オバマジョリティーの典型的なご意見ですね。でも、 「大胆な外交的試み」 って、一体何のハナシ? アメリカの圧力をはねのけてトルコやブラジルが行ったこと以外、最近は聞いたことが無いけど。


上掲記事で引用されている記事など読み返すと;

【岡田外相のコメント】

  • 日中韓外相会議―問題を先送りせず率直に語るのが外相の務め
    2010年5 月21日 (金), 岡田かつや TALK-ABOUT


    −−−核の問題も議論しました。私からは、5つの常任理事国はそれぞれ核を持っているわけですが、米露は米露間の合意で戦略核を減らすということになりました。イギリスやフランスも自ら持っている核は減らしています。そういう中で、中国は核を増やしているではないかと、これを減らす、少なくても現状維持をしてもらいたいと申し上げました。


    かなり率直にいろいろな意見交換をしました。その過程で、私自身は冷静にお話をさせていただいたつもりですが、中国側からは「日本の外務大臣の対応は事実でないことを語った」という批判がなされました。


    私は様々な目の前にある問題に、お互い率直にそして冷静に語り合い、1つひとつ取り除いて解決していくことが、本当の意味で日中関係をより確かなものにしていくと確信しています。 (以下略)
    • 外務省 報道官会見記録(要旨)(平成22年5月)
      報道官会見記録(5月19日付)より


      日中外相会談(中国に対する核兵器削減の要請)


      朝日新聞 山尾記者】先日の日中韓の外相会議で、岡田大臣の中国の核軍備を巡る発言について、中国の報道官などが岡田大臣を批判するような発言を相次いでしているのですが、報道官としては大臣発言をどう評価されているかをお伺いできますか。


      【外務報道官】私が評価をこの場で申し上げるのは適切ではないと思います。いずれにしましても、会談の後の大臣ご自身のぶら下がり会見における発言もありましたし、大臣としては、私のコメントということではなく、中国の核軍縮に対する取り組みについて、日本政府としての考え方を会談の場で伝達したということに尽きると思います。そして、昨日の会見で大臣ご自身が申されたことに尽きると思いますが、せっかくご質問頂いたので引用させてもらいます。「本来このような核軍縮の問題については、冷静かつ真摯な議論が必要であり、これからもそのようなことをしっかり行っていきたいと考えている」ということだと思います。


共同通信の詳報】


朝日新聞の報道】

  • 中国に核兵器削減を求める 日中外相会談
    2010年5月15日21時17分


    −−− 日本外務省によると、中曽根弘文外相(当時)が昨年4月の政策演説で中国の核政策について取り上げたことがあるが、閣僚級の会談で中国側に具体的に要求するのは今回が「おそらく初めて」という。


いつもの様にアメリカさまのご意向を代弁するために「激闘」して米御用メディアから 「前向き」 とお褒めの言葉を頂いただけのこと、今更ニュースバリューなんて無い。岡田が原理原則を曲げない原理主義者であることは周知の事実かも。でもその原理原則とは日米同盟重視、言い換えるなら 「核」 についてでさえ戦後脈々と続くアメリカ従属の外交姿勢だから、とっくの昔に陳腐化しているし。中国を怒らせた、偉いぞ! と言いたいメディアは別の意見をお持ちだろうが。