遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

いわれのない追加制裁決議に噛みついたイラン: 続報 他人事ではない

イランの言い分についての補足・検証:

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100610-00000079-mai-int
<イラン>IAEA理事会で異例の日本批判
6月10日19時40分配信 毎日新聞


−−− イランのウラン濃縮活動などに批判的な天野之弥(ゆきや)IAEA事務局長の報告に日本の中根猛大使が賛同の意を示したところ、イラン側は「日本の発言は反イラン的だ」と反発。ソルタニエ氏が「日本はトン単位のプルトニウムを持っている」などと発言した。 (以下略)


では、日本に核兵器開発能力はあるか?

この件については多くのサイトがあります。例えば−−−

  1. 日本の核開発能力を検証する: Fukuma's Daily Record
  2. 日本の核開発能力を検証する(2): Fukuma's Daily Record
  3. 日本の核開発能力を検証する(3): Fukuma's Daily Record


どうもありそうですね。


では、日本が核武装する可能性はあるか?

    • 「その可能性は大きい。日本はその気になれば90日以内に核爆弾を製造し、ミサイルに搭載できる技術的能力を持っている。われわれはすでに大陸間弾道弾(ICBM)水準のミサイル(ロケット)を保有しており、50トン以上のプルトニウムを備蓄している。核爆弾2,000基を製造できる分量だ。日本はすでに30〜40年前、原爆製造に必要なあらゆる実験を終えた。日本が核武装をしないのは国民情緒のためだ。9割の日本人が核兵器の開発に反対している。広島と長崎の悪夢のためだ。しかしわれわれが北朝鮮核兵器の実質的脅威を受ける状況になれば、世論は急変するはずだ」(2005年2月25日 大前研一 経済評論家 韓国マスコミの「北朝鮮の核保有が最終確認された場合、日本も核武装に動くのか」という質問に対して)
    • 「自衛のための必要最小限度を超えない限り、核兵器であると、通常兵器であるとを問わず、これを保有することは、憲法の禁ずるところではない」「核兵器は用いることができる、できないという解釈は憲法の解釈としては適当ではない」(2002年5月13日 安倍晋三官房副長官 早稲田大学の講演において)2003年、週刊金曜日および朝鮮新報の紙上で、安倍晋三官房副長官早稲田大学で行われた講演の後の懇談会で「北朝鮮なんて核落として、ぺんぺん草一つ生えないようにしてやるぜェ」なる発言をしたと伝聞調で紹介された[4][5]。「政府や党の機関としては議論しない。それ以外の議論は自由だから言論封鎖することはできない」(首相就任後 後述中川昭一らが唱えた核保有論について)


憲法の拡大解釈やら捻じ曲げで、持とうとする動きは間違いなくあるみたいですよ。


では海外では (と云うより横文字では) どの様に捉えられているか? 例えば−−−

Japanese nuclear weapon program - Wikipedia


Nuclear Weapons Program
Federation of American Scientists


Nuclear Weapons Program
GlobalSecurity_org - Reliable Security Information


これらはほんの一部、結構賑やかですよ。


私は核武装なんて自殺行為と考えますが、 「国防」 を 「真剣に」 考える 「政治家」 や 「知識人」 や 「学識経験者」 や 「軍事マニアあがりの有名人」 などの中には、 「日本国民の核アレルギー」 にもかかわらず核武装すべきである、とする 「憂国の士」 が少なく無い様です。被爆後の 『過ちは、繰り返しませぬ』 と云う 「青臭い、センチメンタルな」 誓いなどどこへやら。イランの言い分は、本当にもっともだと思います。平和を標榜する筈の日本が、今回は準核保有国の様な形で他国から非難されるなんて、思いもしなかったのでしょうが。少しはイランの悔しさがわかりましたか? 日本もいつその立場に置かれるかわからない−−−