遊蕩爺の漂浪メモ

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DPRK; 拉致問題 〜 再調査合意

← 日本は右傾化しているのではない、 幼稚化・野蛮化・独善化・孤立化しているだけ / 2013-06-13 【拉致再調査】北朝鮮との合意文書(全文)
 2014.5.29 23:04、msn産経ニュース



相互に深い不信感がある以上、加害側がどんな 『調査結果』 を出して来ようが、被害者はそれが自分達の考える 『真実』 に沿ったもので無い限り 『嘘』 として、心情的に受け入れることは出来ないでしょう;


『拉致の疑いを排除できない』 、裏を返せば冤罪の可能性を排除出来ないケースでも多分同じ;

  • 特定失踪者470人、うち77人は「拉致濃厚」
     読売新聞 5月29日(木)22時44分配信
     ”帰国していない日本政府認定の12人の拉致被害者に加え、北朝鮮に拉致された可能性がある全国約470人の「特定失踪者」も含まれている。 −−− 一方、全国の都道府県警が、北朝鮮による拉致の可能性が排除できないとして、捜査・調査している行方不明者は860人おり、特定失踪者の多くが含まれているという。


と云うことは必然的に、被害者全員を納得させる解決は殆ど不可能;


この問題、今更 『気合い』 などで解決出来るとは思えない。よほど落とし所を見極め、かつ相互確認した上でなければ結局挫折;


ひとまず 『再調査』 を見守るしかありません。以下、過去目に付いてクリップしておいた記事を紹介;

日本の拉致被害への対応を見る限り、不信感と云うより憎悪の念しか感じられない。人間関係と同じ、こちらがその様に接するから相手もその様に接する、従って全く進展が無い。この問題を解決したいのか、それとも 『どちらにしても』 罰したいのか? 犯罪が行われてから相当の時間が経っており、相当管理レベルが高くても再調査は至難のワザでしょう。DNA鑑定だって万能では無いし。DPRK前政権のうちに解決出来なかったものが、更に若い現政権で 『合理的に』 解決出来るとは通常考えにくい。政治決着しか無さそう。


ついでに備忘的に記するなら、DPRKに対する 戦後補償 について、具体的な協議は行われていないのでは? ネット上では勝手な判断が飛び交って? いますが、 日朝平壌宣言 にて 『双方は、国交正常化を実現するにあたっては、1945年8月15日以前に生じた事由に基づく両国及びその国民のすべての財産及び請求権を相互に放棄するとの基本原則に従い、国交正常化交渉においてこれを具体的に協議する』 旨合意済み。ただし日本政府が 「拉致問題の解決なくして国交正常化なし」 を主張していることもあって、時間だけが過ぎて進展無し。出来ることから片付けないと、被害者そのものがいなくなってしまう。


−−− そのほんの一部だけがミス平和賞候補となったらしい 『世界に例を見ない平和憲法』 およびヒバク国たる立場と核兵器追認・核武装容認・原発推進の矛盾、実際問題になっているのに頑なに認めない領土問題、人権問題の存在を (今更) 一部否定する姿勢など、外から見ると随分ちぐはぐな国と云う印象が強くなっている様に感じます。対米従属以外の外交を考えなくてもよい時代はとっくに終わっているのに、 遺存種 たるジミントーは変われない。まあ、有権者がそれを望んだ結果だし、対抗出来る野党勢力も無いから仕方ないけれど。

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