遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

物理学上の懸案がひとつ解消: アインシュタインは正しかった

その1、  その2、  その3、  その4


昨年9月以来の大きな懸案が解決 〜 ニュートリノは光速を超えてはいなかったことが確認されました;

 Neutrinos sent from CERN to Gran Sasso respect the cosmic speed limit
   UPDATE 8 June 2012, CERN Press Release



 「超光速」を撤回=ニュートリノ再検証−機器に不備・国際研究グループ
   2012/06/08-12:24、時事ドットコム


   −−−オペラグループは実験装置を点検し、測定用の全地球測位システム(GPS)とコンピューターをつなぐ光ファイバーケーブルに約1.5ミリのずれを発見。GPSからの信号認識が1億分の7秒遅れていたことが判明したほか、計測に使った時計の一部が少し早くずれていたことが分かった。 (記事終わり、引用終わり)



   国際研究チームのリーダー辞任=「超光速ニュートリノ」で対立か
     2012/03/31-00:40、時事ドットコム


   ニュートリノ、検証実験で光速超えず 当初結果にまた疑問符
     2012.03.17 Sat posted at: 14:42 JST、CNN.co.jp


   「光速超えるニュートリノ」5月に再実験へ、ミス2つの可能性
     2012年 02月 24日 17:01 JST、Reuters


     −−−CERNは、実験結果に影響を及ぼす可能性のある問題として、全地球測位システム(GPS)とコンピューターをつなぐ光ファイバーケーブルの緩みのほか、時計の誤作動を挙げた。 (以下略、引用終わり)


世界最先端の研究の足元をすくったのは初歩的な装置の設置ミスと云うことになりますか。本年2月にその可能性は指摘されていた様ですが、まさかそんなところに原因があるなんて。でもCERN失態、なんて的外れな批判。元々CERN自身が研究結果を信じられず、手の内を公表して世界中の研究者に検証参加を呼び掛けた訳ですから、その姿勢はむしろ高く評価されるべきでしょう。何でも隠して自分たちに有利に進めよう、とするどこぞの政府や機関と大違い。加えて、センセーショナルな採り上げ方をしたマスコミの姿勢も問題。まあ、研究結果が正しければ物理学がひっくり返る程の大発見だったので仕方がありませんが。



ついでにもうひとつ、 「アインシュタインは正しかった」 関連ニュースを紹介:


Einstein no se equivocó sobre la expansión del Universo
  30 Marzo 2012, Cubadebate


Einstein proved correct on view of the universe
  10:00AM BST 30 Mar 2012, Telegraph


   UK-Germany National Astronomy Meeting NAM2012 / 27–30 March 2012


     When dark energy turned on
       Royal Astronomical Society press release, RAS PR 12/32, NAM 23, 30 March 2012

       これがおおもとのプレス・リリース?



最後にアインシュタイン関連のニュースも紹介;


Hebrew University launches Einstein Archives website
  19 March, 2012, The Hebrew University of Jerusalem / Department of Media Relations


  アインシュタインの有名論文やラブレターをネットで公開
    2012.03.20 Tue posted at: 11:04 JST、CNN.co.jp

    イスラエルヘブライ大学は19日、物理学者アルバート・アインシュタインが記した有名な論文や親しい人に宛てた私信などの資料をインターネットで一般公開すると発表した。第1弾として2000点を公開し、その後、閲覧できる資料を増やしていく方針だという。 (以下略、引用終わり)



Einstein Archives Online