遊蕩爺の漂浪メモ

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トルコ地震 その2: 天災 + 人災 続報 〜 続く余震

トルコ地震: 天災 + 人災 (速報)


2011年10月 トルコ東部の地震 / 東大地震研 広報アウトリーチ室



余震が続いています。本震発生のUTC10月23日10時41分から10月25日01時 (日本時間同日10時) までの39時間で本震含む累計は41;




 
 出典: 10-degree Map Centered at 40°N,45°E

   地図中全地震目次



 
 出典: Earthquakes Map - LAT: 34 - 44 ; LON: 36 - 46



死傷者数は全容判明するに従って増減するでしょう;


Turkey earthquake death toll nears 300
  Last Modified: 24 Oct 2011 16:39, Al Jazeera English


217 Dead, more than 700 Wounded in Eastern Turkey: Interior Minister
  Monday, 24 October 2011, Journal of Turkish Weekly (JTW)


トルコ大地震、犠牲者さらに増えるおそれも
  日本テレビ系(NNN) 10月25日(火)8時37分配信


Deadly earthquake hits eastern Turkey
  guardian.co.uk, Sunday 23 October 2011 15.40 BST


トルコの時差と現在時刻

  日本と トルコ との時差は、6時間です。日本の方が、6時間進んでいます。サマータイム中 (タイムゾーンの名称:EEST 東ヨーロッパ夏時間、今回のサマータイムの終了日時:2011年10月30日(日)4時0分 EEST)


AccuWeather.com - Turkey Van Weather

  



以下、 『人災』 の部分に少しライトを当てると−−−


トルコ地震、死者366人に 救出難航、募る焦りと疲労
  産経新聞 10月25日(火)19時37分配信

  −−−トルコには、昨年のガザ支援船襲撃事件で関係が極度に悪化したイスラエルや、歴史的に緊張関係にあるギリシャアルメニアを含む数十カ国が支援を申し出た。しかし、トルコのエルドアン首相は「自国で対処可能だ」として、一部の国を除きこうした提案を拒否する姿勢をみせている。 / 被災地のトルコ東部は、少数民族クルド人が集住する地域。「クルドはいつも差別されてきた。今回もそうなのかな…」とケリームさんは漏らす。住民には疲労とともに、政府への不信も強まりつつあった。 (記事終わり、引用終わり)


   迫害される少数民族−−−と云う面もあるでしょうが、地震直前のクルド労働者党による軍・警察施設襲撃とトルコ政府による報復攻撃により、地震よりは少ないものの双方に被害が発生していたことは忘れてはならないでしょう。日本を含めた西側世界を支配する某国の定義によれば彼らは 『テロリスト』 であり、法の外で叩き潰して構わない対象です。某大佐を殺害して大喜びの馬鹿な国々を見ていると、トルコ政府が各国の支援にかこつけた内政干渉を警戒するのは当然。


  クルド人 は人口は2500万〜3000万人、独自の国家を持たない世界最大の民族集団とのこと。米軍イラク撤退の中東波乱 / 2009年3月10日付け 田中 宇 さん記事 から引用しますと、 『−−−クルド人第一次大戦後のオスマントルコ分割時に、一時的に独立国家の建設を英国中心の国際社会から認められたが、その後国際社会はアタチュルクによるトルコ共和国の建国を認め、クルドを捨てた。それ以来クルド人は独立への100年の怨念があるが、クルド人はその後も怨念を逆手に取られ、何度も詐欺師に騙される人のように、米英イスラエルによるイラクやイランへの攻撃の先兵として使われた。クルド人は、米国(CIA)にそそのかされてフセイン政権に楯突いて虐殺されたのに、米軍占領後も独立を許されなかった。 (以下略、引用終わり)


  ただしトルコ政府が自国民を見殺しにするとは到底考えられない。イスラムであるがゆえにEUに加盟させてもらえないが、EUの弱小国など比較にならない国力を持つトルコ政府に対応能力が無い訳はありません。地震の被害だけに脚光を当ててそれまでの紛争による被害を無視するのは片手落ち。今回の一連の被害は、従って、人災の要素の方がはるかに大きいかなぁ、と思います。311震災だってそうでしょう。日本政府が東北を差別した訳ではありません。偏向した報道には要注意。


トルコ地震:医師ら5人、成田を出発
  毎日新聞 2011年10月25日 12時35分(最終更新 10月25日 13時09分)

  −−−「日本政府への支援依頼を待っていると対応が遅くなる。現地へ行けば必要なことがある」。また、池原康一医師(41)は「少しでも現地の手助けをしたい」と話した。26日中には被災地入りする。国内からは、既に国際医療救援団体「AMDA」(岡山市)の医師ら3人も24日夜、関西空港から現地に向かった。 (記事終わり、引用終わり)

   トルコ政府からは 「求め」 られていない状態での見切り出国。まあトルコに入国出来て現場まで行ければ問題無いでしょうが。現場で求められていることは間違い無い筈ですが、国の主権が絡むだけに、善意の押し売り・無駄遣いにならなければよいが−−−