パレスチナ、国連加盟申請 −−− 国家承認の申請へ!
2011年9月13日 (9月第3週の火曜日) にNY国連本部で開幕した第66回 国連総会 でアッバス議長が23日総会で演説した後、潘基文アメリカ代行 (兼、国連事務総長) に対し、パレスチナの「国家」としての国連への加盟申請を行う予定。(現在の 国連 でのポジションはオブザーバー資格を持つ組織);
◆米との正面衝突、不可避=国連加盟申請強行へ―パレスチナ
時事通信 9月18日(日)14時28分配信
◆パレスチナの国連加盟申請、米が中止要請の方針
読売新聞 9月17日(土)10時22分配信
◆パレスチナ議長「23日に国連加盟申請」、米国は外交圧力強める
ロイター 9月15日(木)11時43分配信
◆米、拒否権行使を明言=パレスチナの国連加盟問題
時事通信 9月9日(金)7時34分配信
一方、所詮米英に牛耳られたWW2戦勝国連合の域を一歩も出られない国連は、リビアの反カダフィ派「国民評議会」をカダフィ政権に代わる国連の代表として承認する手前味噌の決議案を賛成多数で採択。言い方を変えますと、国連までが肩入れして政権転覆を図る反政府組織、一般的には 「テロリスト」 と呼ばれる輩を代表として認めています;
◆国連、リビア評議会を代表に承認 制裁も緩和 / 新政権を後押し
時事通信 9月18日(日)14時28分配信
※ 何が 「新政権」 か、まだカダフィ政権が倒れたとは言い切れない筈ですが−−−
イスラエルのご意向を無視出来ない我が将軍様が (積極的にか消極的にかはわかりませんが) 拒否権 を発動出来るのは 安保理 ですから、国連総会への提出となる様です;
◆UN envoy Prosor: Israel has no chance of stopping recognition of Palestinian state
Published 01:07 28.08.11 / Latest update 01:07 28.08.11, Haaretz Daily Newspaper
ただし国連総会の特徴としては、 ウィキペディア より抜粋しますと;
総会は、全加盟国で構成され、国連の関与するすべての問題を討議する。各国が1票の表決権を有し、重要問題については3分の2、一般問題については過半数で決する多数決制が取られている。総会の決議は加盟国または安全保障理事会に対する勧告をすることができるにとどまり、法的拘束力を持たない。しかし、重要な国際問題に対する世界の世論を示すものであり、国際社会の道徳的な権威を備えている。
国連総会では恐らく圧倒的多数で承認されるでしょうが、 「国際社会の道徳的な権威」 なんて難しいコトバはクソ喰らえのアメリカは安保理で拒否権を発動して加盟は実現しない、との見方が一般的。さてしかしどの様に展開するか;
◆Netanyahu: Palestinian statehood bid at UN bound to fail
Published 11:59 18.09.11 / Latest update 11:59 18.09.11, Haaretz Daily Newspaper
◆U.S. says recognition of Palestinian state premature
Published 02:30 11.12.10 / Latest update 02:30 11.12.10, Haaretz Daily Newspaper
※ 笑止千万。では 南スーダン は何なの?
なお実際には国連に 「国家承認」 の機能など無く、準拠するべき国際法も確立されておらず、慣習国際法として扱われている様です。総会での承認をアメリカ (あるいは拒否権を持つ常任理事国) 1国の拒否で覆せるのですから、いい加減なものです。一応 ⇒ 国家の承認 - Wikipedia 。覇権国の覇権維持にお墨付きを与えるだけの道具。
イスラエルは国内でも強烈な爆弾を抱えているし、核兵器所有に関しても国際的な風当たりが強まりつつあり、トルコとの関係も悪化の一方。台所が火の車であるアメリカにとってもお荷物になりつつある様だし、地域でも世界でもますます孤立する一方。パレスチナが国家として認められれば、イスラエルとの軋轢はもはや国内問題としてうやむやには出来ず、隣国との国際問題となります。パレスチナは今までほぼ一方的に痛めつけられ 「閉じ込め」 られて来ましたから、今度はイスラエルが国際法の俎板に乗る番。アメリカ共々、武器弾薬では無く、法が支配出来る様になればよいのですが;
◆物価高騰イスラエル 異例25万人デモ
産経新聞 8月8日(月)7時56分配信
◆In Israel 'it's the economy, stupid'
Last Modified: 08 Aug 2011 13:08, Al Jazeera English
◆<IAEA>中東非核化へ討論会 イスラエルの参加焦点に
毎日新聞 9月15日(木)20時11分配信
※ 天野は相も変わらず 「イラン核疑惑」 などヨタを飛ばすだけ。役立たず、早く帰国したら?
◆トルコ、協調外交転換 アラブの春 立ち位置模索、断交も辞せず
産経新聞 9月8日(木)7時55分配信
野田新首相のデビュー (厳密には22日午前中の原子力安全に関する首脳級会合の冒頭演説がデビュー) である一般討論演説も同じ23日の様ですから、恐らく誰も注目しないでしょう;
● Schedule of General Assembly plenary and related meetings / 66th Session
● General Debate: 21-24 and 26-30 September 2011
この頁が第66回国連総会一般討論演説中継等のTOPとなるハズ。(日付が上掲全体スケジュールと合っていませんがーーー)
以下、参考までパレスチナ最新情報 / JSRメルマガ;
⇒ ◆JSRメルマガ◆ パレスチナ最新情報 11・08・25.txt
⇒ ◆JSRメルマガ◆ パレスチナ最新情報 11・08・26.txt
⇒ ◆JSRメルマガ◆ パレスチナ最新情報 11・09・03.txt
⇒ ◆JSRメルマガ◆ パレスチナ最新情報 11・09・18.txt
※ これ以前 (2011年7月以前) のメルマガは JSR アル・ジスル−日本とパレスチナを結ぶ(旧JPMA) サイト中の 『メルマガ情報』 より閲覧可。