2011年東北地方太平洋沖地震 その１２６： 南太平洋での地震 続報、 トンガ と 韓国
南太平洋 ケルマデック諸島 付近での比較的大きな余震が続いています；
出典： 10-degree Map Centered at 30°S,175°W
上掲地図中の地震一覧 / Update time = Thu Jul 7 19:00:12 UTC 2011 によると；
津波警報に関しては、最初の大きな地震直後いったん発令 されたものの１時間足らずで取り消されており、その後は発令されておりません。参考まで、最初の発令時に予想された津波の高さ分布を表す地図は；
出典： Energy Map
津波到達が予想された南米チリでは、早々に津波の危険無しの情報を発信；
◆チリ海軍 津波警報
06-07-2011 15:12 / NO GENERA TSUNAMI EN LAS COSTAS DE CHILE
今回の震源である南太平洋は複数のプレートのからむ地震の巣、ニュージーランドをはじめとして多くの島々があります；
出典： Map of The World - World Atlas -
地震の巣である割には？ 心細いコメントも報道されていますので紹介。日本にとって馴染みの深い *1 トンガ王国；
◆Tonga not ready for major tsunami
07 Jul 2011, 18:41, Matangi Tonga Online
Tonga remains unprepared for a local tsunami and Nuku'alofa is particularly at risk, Tonga's Director of Meteorology 'Ofa Fa'anunu warned today after this morning's tsunami alert, saying that better community alert systems need to be urgently put in place. （以下略、引用終わり）
※ 首都 ヌクアロファ 周辺で西暦１９００年以降に発生したマグニチュード７以上の地震の分布は；
出典： USGS
と、決して少なくはないのですが−−−
同国での直近の津波被害は サモア沖地震 (2009年) *2 によるもの。この時の報道は；
◆Deadly tsunami strikes in Pacific
Page last updated at 10:50 GMT, Wednesday, 30 September 2009 11:50 UK, BBC News
トンガがこの状況なら、他周辺諸島も同じ様なものでしょう。要Ｗａｔｃｈ。
一方、日本と目と鼻の先に位置する韓国は地震の極端に少ない国として有名なのですね。韓流にハマっている訳でもなく、焼き肉と冷麺以外ではあまりお付き合いが無かったので最近知りましたが；
◆東日本大震災以降、韓国でも地震が増える
中央日報日本語版 7月7日(木)16時15分配信
⇒Magnitude 4.1 / 2011/06/17 16:38:31 (KST)
Fri Jun 17 16:45:00 KST 2011, Domestic Earthquake Report KMA
※ 上掲記事中記載のある、「上半期最大規模の地震は、６月１７日午後４時３８分、仁川白リョン島（インチョン・ペクリョンド）の西南西１６キロメートルの海域で発生したマグニチュード４．１の地震」 のＫＭＡ （韓国気象庁） 頁。
西日本や九州と同じアムールプレート上にあるのに、日本より極端に地震が少ないのは何故？ ってことには興味がありますね。アジア地域の地震リスク分布と プレート 図を比較しますと；
左出典： Global Seismic Hazard Assessment Program
右出典： 2000px-Tectonic_plates_boundaries_detailed-en_svg.png
低リスクとされる地域は殆どプレートと一致、 インドプレート 上、 スンダプレート 北部境界、 揚子江プレート 上および日本を除く アムールプレート 上ですね。
左出典： Seismic Hazard Map
右出典： Historical Seismicity
動かないプレートは無い訳だから、隣接するプレートとの軋轢は必ずあることになります。ただし沈み込む海洋プレートと隣接する部分で地震が頻発する、と云うことになるのでしょうか。
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