遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

サハリン東側 オホーツク海での大深度・大地震 M7.7

   過去記事 中の 【大深度地震


被害状況は未確認、津波の心配は無さそうですが、震源の深さが600キロ超 (気象庁によると約590km) の 深発地震 ゆえ私の 美貌 備忘も兼ねて採り上げます;


Emergencies Ministry calls on Sakhaliners not to panic over quake
  10:57 14/08/2012, ITAR-TASS

  −−−The epicenter was located 200 kilometers of the village of Smirnykh and 168 kilometers – of the town of Poronaysk. In these populated settlements tremors measuring 2-3 points on the Richter scale were felt. / “The repeat of earth tremors is unlikely,” the press service said. “There was no tsunami threat. According to the existing information, no victims or destructions were reported.” (以下略、引用終わり)


オホーツク海南部でM7.3・津波なし(8/14)【第1報】
  12.08.14 12:24、rescuenow.net



出典: 10-degree Map Centered at 50°N,150°E / USGS
  場所は、 樺太 (サハリン) のポロナイスク (敷香) 東北東158キロ。



出典: Google Map from USGS
詳細: Magnitude 7.7 - SEA OF OKHOTSK / 2012 August 14 02:59:42 UTC


このあたりのプレートはどうなっているかといえば;



出典: オホーツクプレート - Wikipedia
線の色:紫=衝突型境界(沈み込み帯を除く)、赤=拡張型境界(海溝や地溝)、黄緑=トランスフォーム断層、青=沈み込み帯


で、今回の地震も含めた過去の震源分布・深さは;



出典: 上掲USGSサイト


上掲図が分かり易いので使いますが、画像はるか右下に太平洋プレートがオホーツクプレートの下に沈み込む沈み込み帯があり、画像右下から左上に向かって震源の深さが深くなっている (橙 ⇒ 青 ⇒ 紫 ⇒ 赤) のがわかります。なお画像左側上下に橙 (深さ35キロまで) が分布していますが、これは西側のアムールプレートとの衝突型境界によるものでしょう。 ( OKHOTSK PLATE MODELING



出典: 上掲 深発地震
 図の説明: 『千島列島の震源断面図。太平洋側A'からオホーツク海側Aに向かって深くなるように深発地震面が分布する。 / 黄緑・青に着色されたのが稍深発地震、紫・赤に着色された震源が深発地震。』


上掲図は千島列島の断面ですが、オホーツク海側の深いところの上に樺太があると考えればよいのでは。従って、海洋プレート内地震(沈みこんだ 太平洋プレート 内で起こる地震) ですね。冒頭紹介記事によればサハリンに大きな被害は発生していない様子。