遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

2011年東北地方太平洋沖地震 その43: ピンチヒッター 火力発電のこと

311本震、昨日2011年4月7日の大地震を含む余震など、実際に事故の起こってしまった原発への不安は尽きません;


  
  斉藤和義 ずっとウソだった


  反原発ソング「ずっとウソだった」 斉藤和義の動画アップ後なぜか削除
    J-CASTニュース 4月8日(金)18時2分配信


そんな中で電力を支えていると思われる 火力発電 をちらっと見ますと;


宮城で震度6強の余震 最大400万戸停電
  河北新報 4月8日(金)14時26分配信


  −−−大震災後の電力供給力を支えてきた八戸火力発電所3号機(八戸市)、能代火力発電所1、2号機(能代市)、秋田火力発電所3、4号機(秋田市)が送電できなくなり自動停止した。一部を除き8日中にも運転を再開できる見通し。 (記事終わり、引用終わり)


東北電力 - 火力発電所


  日本の火力発電所一覧 - Wikipedia


乱暴に云えば、原理は原子力発電と同じ: 発電機のタービンを回すための蒸気を発生させる巨大な湯沸かし;


  
  出典: 火力発電所と原子力発電所の違い / なるほど! 原子力AtoZ


現在ネットで手軽に? 拾える火力発電の資料の多くは、原発安全神話 (そう思い込まされてきただけでしたが) 崩壊前の判断基準であった経済効率・怪しい環境負荷の関係から原発優位性を際立たせる目的のものが多い様な;


  
  出典: 電気事業の現状 電気事業の現状 (PDF) 電気事業連合会
   左端が発電能力、真ん中がミックスイメージ、右端が結果としての発電量。
   ブログ内過去記事 参照。


上掲資料によると 『わが国は、かつて水力発電が中心でしたが、その後、豊富で安い石炭の出現で火力発電が主流になりました。中でも石油火力は最も多いときには全発電電力量の7割以上を占めていました。しかし、その後起きた1970年代の二度にわたるオイルショックを教訓に、脱石油資源の開発が進められた結果、現在は全体の約3割を担う原子力発電をベースに、バランスのよい電源構成が図られています。こうした電源の最適な組み合わせを「電源のベストミックス」といいます。』 とのこと。


今回の制御不能原発事故を受けて、世界的に環境負荷も考慮した原発の見直しが進むものと思われます。原発同様、火力発電施設付近の住民の方々には少なからぬ負担がかかっているものと思われますが、当面の代替としては最重要かも知れません;


日本、原子力発電不足分補う石油火力発電の余剰ある=IEA
  2011年 03月 15日 23:07 JST, REUTERS


石炭火力発電・地熱事業  事業・サービス  J-POWER(電源開発株式会社)



しかし原油にしても石炭にしても、資源調達に不安があるなら大幅なコストアップは避けられないでしょうね。安全とカネの兼ね合い −−− あるいはその二者択一を迫られるでしょう。お仏蘭西は驚異的ですよ;


  
  出典: 図表で語るエネルギーの基礎:2008-2009