エジプト 騒乱 その5: 介入中毒−−−
アメリカは、ムバラク無きムバラク体制と云う、頭だけすげ替えムスリム同胞団も取り込んだ傀儡を作り上げたいらしいが、相当無理がありそう。アフガニスタンでもタリバンを取り込んでと云う、戦争を始めた屁理屈からすると相当ねじ曲がったことを画策しているが、うまく行っていないでしょう。地域のことを知らずに自分達だけに都合の良い体制を作れるほどカシコくも影響力も無いことを早く認識すべき;
◆This is the Most Remarkable Regional Uprising that I Can Remember
Thursday, February 03, 2011, Noam Chomsky's ZSpace Page
※ DEMOCRACY NOW ! での最近のインタビューを7部に分けた総集編。
この地域の情勢に関して最も信頼出来る論評者、と私は捉えています。教授を 「アカ」 呼ばわりする向きも多い様ですが、大半はこの地域の歴史やらアメリカ介入の経緯を知ろうとする努力無しに、アウトプット (=教授の発言) の上っ面を批判しているだけ。アメリカ人であり稀有の言語学者でもある、米外交評論家チョムスキー教授の視点は、確か 『アメリカがその外交政策を少し見直すだけでも世界はより平和になる』 だった筈。 (出典を示せませんが−−−)
◆‘The Arab World Is on Fire’ By Noam Chomsky
ITT/New York Times Syndicate, February 03, 2011 @ ZSpace
◆Noam Chomsky: “EEUU sigue en Egipto su libreto habitual”
6 Febrero 2011
※ 先日紹介のインタビュー記事がベース。
◆The Egypt protests have exposed the hypocrisy of mealy-mouthed Western commentators
Last updated: February 4th, 2011, Telegraph Blogs
◆Hillary Champions Egypt’s Torturer in Chief
February 05, 2011, ANTIWAR.COM
Hillary Clinton is championing Egypt’s Torturer in Chief as new leader. (以下略、引用終わり ⇒ 下掲記事参照)
◆West Backs Gradual Egyptian Transition
Published: February 5, 2011, NYTimes.com
−−−“America doesn’t understand,” said Ibrahim Mustafa, 42, who was waiting to enter Tahrir Square. “The people know it is supporting an illegitimate regime.” (以下略、引用終わり)
※ アメリカの意図はミエミエ。今回の騒乱がどの様に収束するのか見当が付きませんが、半端に丸め込んでも長続きはしないでしょう。
◆エジプトが過去の状態に戻ることはない=米大統領
ロイター 2月7日(月)7時58分配信
−−−最大野党のイスラム原理主義組織、ムスリム同胞団については、エジプト国内の一派に過ぎず、国内で過半数の支持を得ていないが、しっかりと組織されており、イデオロギーに反米的な部分があるとの認識を示した。 (記事終わり、引用終わり)
※ 担ぎ手のブレインの作文を喋っているだけとは思うが、ムスリム同胞団に関しては大きな認識違いがありそう。 「反米的」 なイデオロギーは、アメリカがこの地域で何をヤっているかをある程度でも認識していれば、 「イスラム原理主義」 者でなくとも当然の結果。
◆Egypt through the US media lens
Last Modified: 06 Feb 2011 10:40 GMT, Al Jazeera English
◆Egypt reform promises doubted
Last Modified: 06 Feb 2011 22:57 GMT, Al Jazeera English
◆With Egypt, where is the UN?
Last Modified: 06 Feb 2011 04:48 GMT, Al Jazeera English
※ UNはアメリカの代弁者に過ぎないので、介入の必要無し。介入してもがっかりさせられるだけだし、青ヘルなどコレラを持ち込むかも知れないし−−−
◆Critical Connections: Egypt, the US, and Israel
February 05, 2011, ANTIWAR.COM
◆Egypt unrest: US disowns envoy comment on Hosni Mubarak
5 February 2011 Last updated at 23:19 GMT, BBC News
◆Uprising in Egypt: A Two-Hour Special on the Revolt Against the U.S.-Backed Mubarak Regime
February 05, 2011, DEMOCRACY NOW !
※ 2時間の特番
◆'Intl. powers seek to dominate nations'
Sat Feb 5, 2011 7:8PM, PRESSTV
ところで 先日の記事 で、 Salon.com に掲載された、アメリカ政府が肩入れする5独裁政府を紹介しましたが、以下 AlterNet による 「最悪の」 7独裁政府版を紹介;
◆It Ain't Just Mubarak -- 7 of the Worst Dictators the U.S. Is Backing to the Hilt
February 5, 2011, AlterNet
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- Paul Biya, Cameroon
カメルーン - Wikipedia - Gurbanguly Berdymuhammedov (or Berdymukhamedov), Turkmenistan
トルクメニスタン - Wikipedia - Teodoro Obiang Nguema, Equatorial Guinea
赤道ギニア - Wikipedia - Idriss Deby, Chad
チャド - Wikipedia - Islam Karimov, Uzbekistan
ウズベキスタン - Wikipedia - Meles Zenawi, Ethiopia
エチオピア - Wikipedia - King Abdullah Bin Abdul-Aziz, Saudi Arabia
サウジアラビア - Wikipedia
※この国名は 「サウード家によるアラビア (の王国)」 の意味ですから、独裁を宣言している様なもの?
- Paul Biya, Cameroon
で、食糧価格が世界的に高騰する中、騒乱を恐れて無理な食糧援助を続ける必要があり財政も悪化、の悪循環に陥る国も多そう。食糧価格上昇は恐らく一時的なものではありませんから、早晩騒乱から政府転覆、のパターン。この問題は、現在のギャンブル的な市場原理に基づく仕組みを世界中で同時に見直さない限り解決出来ない。でもそれを行える世界機関なり世界政府が存在しないと云うジレンマがあります。西側先進国は関係無いと考えるのは大間違い。私だってその恩恵を享受している現体制を維持しようと思うなら、早く軌道修正しないとそれこそ手遅れに。
◆Region's Leaders Gamble on Subsidies
Feb. 5, 2011, Wall Street Journal
※ 国内での富の偏在の拡大・失業・借金が大問題のアメリカだって例外では有り得ない。親ガメにしてそうなのだから、まして子ガメは−−−