食糧危機拡大への序章? その2
火に注がれる油の種類は様々ですが、食糧価格の上昇が騒乱の引き金のひとつとなっています。アホな一部の新聞では地域を限定した事象の様に報じていますが、体制に関係なく早晩世界中で問題となるだろうと私は見ています。特に一次産業を軽視し廃棄してしまったり、食糧調達体制のぜい弱な国々への影響は大きい筈;
◆1月のFAO食料価格指数は平均230.7、算出開始以来最高
ロイター 2月4日(金)1時58分配信
自然災害による供給減、例えばオーストラリアのモンスターサイクロンによる被害 ⇒ オーストラリアの粗糖輸出、20%下回る可能性=アナリスト は、2月の価格を更に押し上げています。 ⇒ NY砂糖急騰 豪州サイクロン被害の影響
一部のウサン散臭い 「もどき」 を除いて自然の恵みと言える農産物は、当然自然災害によって大きな被害を受けます。この先自然現象・災害の規模がどんどん大きくなる可能性を考えれば、被害も拡大し供給のマイナス要素 −−− と云うことは価格を押し上げる要因となることが想定されます。供給増は、短期的には考えられませんし。
一方、中東での騒乱と云う人災は原油供給の不安要素になるでしょうから、原油価格および広範囲な関連製品の価格上昇を招くだろうし、投機と云う名のマネーゲームも価格を押し上げる人災。(幾らカネが儲かっても、食うものが無くなると使い道は無いのですが。)
老いて隠居したとはいえ、依然ベテランの闘士であり老獪な政治家であり続けるフィデルは、自分が入手した様々な情報のうち国の役に立つと判断したものをブログで紹介しています。食糧危機に関する最近の発信を以下紹介。フィデルに対して 「アカの元独裁者」 の偏見を持つのは構いませんが、内容は一読に値します。全くのタワゴトなのか、反論の余地があるのかないのか常に考えながら読むと面白い;
◆La grave crisis alimentaria
31 Enero 2011, Reflexiones de Fidel, Cubadebate
THE SERIOUS FOOD CRISIS (英訳版)
※ フィデルが紹介している記事リンクは以下の通り;
⇒ Es hora ya de hacer algo
20 Enero 2011, Reflexiones de Fidel, Cubadebate
⇒ La Gran Crisis Alimentaria de 2011
24/01/2011, Vía Orgánica
※ 記事中の中心となっている上掲2つ目の レスター・R・ブラウン さんのレポートのおおもとの出典を捜しましたら;
⇒ The Great Food Crisis of 2011 (Plan B Updates)
January 14, 2011, EPI (=EARTH POLICY INSTITUTE)
⇒オリジナル
The Great Food Crisis of 2011
BY LESTER BROWN |JANUARY 10, 2011, Foreign Policy