遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

Islamophobia :イスラム恐怖症 をめぐる話題

英語で Islamophobia 、日本には無いと思いたいが日本語では イスラム恐怖症 と呼ばれる、感情と云うより偏見・恐怖・憎悪に関する話題;


ブログ内 直近関連記事


European poll: An Islamic threat?
  Last Modified: 06 Jan 2011 13:47 GMT, Al Jazeera English


  −−−The threat of terrorism has increasingly been linked with Muslim communities in all European countries, including Britain, since the 9/11 attacks on the US in 2001 and the 7/7 atrocities in central London in 2005. (以下略、引用終わり)


  ムスリムは社会に溶け込んでいない」 と云うが、本当にそうだろうか? 欧州 「先進国」 の人間が住んだことのある外国なんて、基本的には(旧)植民地か似た様な文化圏だけだろうから、 「社会に溶け込む」 ために大した努力なんてしたことがない筈。イスラム圏に住んでいる欧米人が溶け込んでいるなんて到底思えないし。郷に入れば郷に従え、とは言っても、変えられないアイデンティティーがあるのはムスリムキリスト者も同じ筈。 『テロリスト』 の偏見が寛容さを曇らせている、ということもあるでしょうが、独仏両国の鼻持ちならない優越感の臭いがします。歩み寄るべきはムスリムであって、自分たちではない、と云うね。


Why the "War on Terror" Felt Like a War Against Me, an Ordinary Muslim
  December 15, 2010,


  −−−The following is an excerpt from Shelina Janmohamed's new book, Love in a Headscarf (Beacon Press, 2010). (以下略、この記事の引用終わり)


  元記事:Modern Marriage and Love in a Headscarf
    October 12, 2010, Beacon Broadside


   書籍の一部抜粋掲載アリ。


<米テロ>4割が米国民 09年以降、訴追急増126人
  毎日新聞 1月7日(金)2時30分配信


  −−−  NSD (注: 米司法省国家安全保障部のこと) のディーン・ボイド広報官が毎日新聞に明らかにした。 (中略)


  テロ組織と関係のなかった米市民が過激化する背景として、インターネットの交流サイトなどを通じてイスラム過激派が「実行者」を勧誘する手口が急増していると分析。家庭の崩壊、貧困、差別など米社会で疎外感を覚えている若者らが、閉塞(へいそく)感のはけ口として、体制に挑む過激思想に染まっているとみられ、「(国際テロ組織)アルカイダや関連グループが彼らを用い、テロを頻繁に繰り返すだろう」と警告した。


   対策として、インターネットサイトの監視とおとり捜査を強化しているという。ただ、米国内にはおとり捜査がイスラム教徒らの人権を侵害しているとの批判もあり、ボイド氏は「イスラム共同体の支援が(テロ抑止に)極めて重要」と強調した。 (以下略、引用終わり)


   アメリカ政府による 『テロとのたたかい』 と云う名の挑発行為による 「成果」 とも云える、いわゆる 『ホームメイドテロ』。でも大半が未遂事件ですから、えん罪の可能性も大。結局ムスリム社会が標的、半ば架空の組織 『アルカイダ』 の名前をカラめて、ネット監視・言論統制を正当化することを宣言している様なもの。2011年1月6日メリーランド州州政府庁舎の小包 「爆弾」 事件も、ケガをされた職員の方々にはお見舞い申し上げるが、単なる愉快犯か、アメリカ政府による、当然間接的な自作自演の可能性だって否定出来ません。日本でだって似た様な事件は過去発生していますね? でもそれって、 『米帝の手先日本にアルカイダが鉄槌を下したもの』 だったでしょうか??? おまけに 「体制に挑むことが過激思想」 なんてコトバを聞くのは久しぶり。日に日に全体主義化するアメリカならでは、です。


一方、私から観ると無意味・無価値であるだけではなく憎悪を煽るだけの 「揚げ足取り合戦」 も繰り広げられている様子;


War and peace in Quran and Bible
  Last Modified: 26 Mar 2010 14:33 GMT, Al Jazeera English


  −−−Recently, Philip Jenkins, one of the world's leading religion scholars, conducted a study comparing the texts of the Quran and the Bible, and found that "the Bible contains far more verses praising or urging bloodshed than does the Quran." (以下略、引用終わり)


   聖書とクルアーンの字面だけを比較するのは勿論比較研究の一つの手法かも知れませんが、上掲の様な結論をもって何が言いたいのか? 冒頭紹介しました ブログ内 直近関連記事 中のテリー・ジョーンズ撲師 (狂信者か銭の亡者にしか見えませんが) の発言 『イスラム教は何十億もの人々を地獄へ送り込む欺瞞的で暴力的な宗教だ』 に代表される暴言に反論したいのでしょうが、売り言葉に買い言葉的な対応では、結局同類と見なされてしまう。 両宗教とも立派な世界宗教なのだから、もっとマシな対応が出来ないものか?? 聖書の一部は、確かイスラムも共有している筈だしーーー


  Does the Bible really inspire violence like the Quran
    TheReligionofPeace


     過去にも同じような揚げ足の取り合いがなされている、というサンプル。記事の日付が不明ですが、この記事は下掲記事への反論らしいので、これも2007年3月あたりのものでしょう;


  Throwing Stones at the Qur’an From a Glass House
    Posted Mar 20, 2007, The American Muslim (TAM)


以下、参考サイト;

 Bible Compared to Quran
  Bible Islam

 Bible Compared to Quran
  Islam Tomorrow _com