遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

山崎淑子さんのこと: 冤罪、不平等条約、国民不在のアメリカの司法

昨日の アフガニスタン情勢: オバマの侵略戦争がもたらしているもの 続報3 および 山崎淑子さんのこと - 翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記 にて紹介の、米国の9−11報復による冤罪で投獄された山崎淑子さんに関するビデオを見直しています。ジャーナリスト岩上安身さんのページ、別のビデオおよび幾つかのキーとなる項目のリンクのみ紹介;

Web Iwakami - 岩上安身オフィシャルサイト

山崎淑子さんインタビュー 2010年8月10日


私は主に 『アメリカの裏庭』 中南米を中心としてアメリカ政府の懲りない暴力的な外交手法を観ていますが、米国内の司法のあり方も大変疑問。特に9−11以降、定義のはっきりしない、従ってその認定が極めて恣意的である 「テロ容疑者」 の扱いはマトモな法治国家のそれではない。いかに世論操作に長けているか、と云うことでもありますが。アメリカの弁護士が 『胡散臭い商売No.1』 と考えられていることは、彼らが生きている法体制の下では当然そう有らざるを得ないからかも。


山崎さんは日本人個人として冤罪の犠牲になられた訳ですが、アフガニスタンイラク *1 は国として冤罪の被害者になり苦しんでいる、と考えます。レベルは異なるものの、本質は同じ。 『不平等条約』 についても、これは日米間のみならずアメリカが世界中に当然のこととして要求しているものです。 「そのスジのかた」 と同じ。お断り申し上げると、何が起きるかは−−− それを取り締まることの出来る上部組織がないのが問題。


ビデオを観ていると腹が立つと同時に、手足を縛られたマスコミや日本のお役人さま達も可哀そうかな? と云う気が少しだけします。社会的使命なんて考えていたらイノチやクビが幾つあっても足りないのは事実かも知れませんが、その犠牲となっているひとがいることは忘れて欲しくない。同時に、アメリカが世界中に押し付け、それを賞賛する輩も多い 「自由」 だの 「人権」 だの 「民主主義」 なんて、この程度のものであることも。奴隷として生きることもそれなりに快適でしょうが、いつか放り出されることも。 (例えばキューバベネズエラなど問題だらけであることは事実ですが、ではアメリカより 「劣って」 いると言い切れるのか?)


(多分 続く)


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*1:余談ですが、サダム・フセインによるクェート侵攻でさえ、WW2での真珠湾奇襲と似た様な状況で起こったもの、あるいはもっと過激には、アメリカに騙されて、と云う観方もあります