遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

オリバー・ストーン監督: South of the Border 

期せずして (いや、破天荒ではあるが頭の切れる軍人ですから、案外報道されることを前提に暴露したのかも) 内部事情をぶちまけたマクリスタル司令官は 「順当に」 更迭されました;

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100624-00000035-mai-int
<アフガン米軍>マクリスタル司令官を解任 オバマ大統領
6月24日10時56分配信 毎日新聞


 【ワシントン古本陽荘】アフガニスタン駐留米軍のマクリスタル司令官と側近がオバマ政権の文民高官らを批判した問題で、オバマ米大統領は23日、マクリスタル氏を解任すると発表した。アフガン戦争が正念場を迎えるなかでの司令塔の解任は極めて異例。大統領は「文民による軍の統制は民主主義体制の根幹だ」と述べ、批判は看過できないとの考えを強調した。 (以下略)


ウィキペディア文民統制 - Wikipedia』 によれば、 「文民統制シビリアンコントロール(Civilian Control Over the Military)とは民主主義国における軍事に対する政治優先または軍事力に対する民主主義的統制をいう。すなわち、主権者である国民が、選挙により選出された国民の代表を通じ、軍事に対して、最終的判断・決定権を持つ、という国家安全保障政策における民主主義の基本原則である。」 とのことですが、必ずしも主権者である国民の意思を反映しない 「なんちゃって代表」 が巧みに情報を隠ぺいしながら侵略戦争を行うこと自体 「民主主義的」 と云えるのか私は大変疑問に思っています。アメリカの民主主義が万が一にも?機能しているなら、「−−−そして、何よりも国民の代表は、国民に対し説明責任を持ち、したがって、国民は、彼らの決定に不服があれば、選挙を通じて彼らを排除」 出来る筈です。していなければ−−− 何も変わらないでしょう。


このニュースに関して昨日一部紹介しましたオリバー・ストーン監督の"South of the Border" が今週アメリカで封切られる様です;


出典: South of the Border


参考: オリバー・ストーン - Wikipedia


−−−アメリカ国内では好き/嫌いがきっぱりと別れ、特にオリバー・ストーンと同じ世代ではその傾向が顕著である。(以下略)


私は映画に詳しくありませんので、昨年9月のベネチア映画祭に出品されたものが今上映される、と解します。日本国内での報道は、従って大半がその時のもの;


ーーー大アホについては;
David Rothkopf - Wikipedia


日本にもこの類は沢山ありますが、 「頭脳集団」 と訳される "Think tank" なる存在は、どんな立派な名前を冠していようと、所詮そのスポンサーの意向に沿ったレポートしか書ける訳がない。


私が何となくわかっているつもりの中南米に関して言うなら、アメリカが善と考え長年押し付けて来たシステムがその 「裏庭」 である中南米で機能したか? 答えはNOです。「チリの奇跡」 の様に表面上経済が上向いたことはあったでしょうが、その裏には人権の蹂躙あり、格差拡大あり。アホ呼ばわりされる異端児チャベスが目指す方向が適当なものかどうかは現段階では判断出来ませんが、それを追い求める権利はある筈です。上掲 「大アホ」 はアムネスティーのコメントを引用して 「危険」 としていますが、ではアメリカが今までに中南米でやってきたこと・やっていることは何なのか? 正に目くそ鼻くそを笑うのいい例です。