遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

中米・カリブ海での地震: カリブプレートでの群発

このところ、比較的大きな地震が立て続けにカリブプレートの端で起きています。19日には、ケイマン諸島でも発生;

  • Earthquake Jolts Cayman
    Cayman Islands Government


    −−−Public Works' Deputy Director, Operations & Works Stephen Brown said "the potential for significant structural or system damages as a result of a 5.8 magnitude seismic event is not considered a severe threat to well-constructed government buildings."


    However, he added that people should give buildings a careful walk-through to inspect for new or expanded cracks in walls, cracked glass in doors and windows, or any changes in appearances of ceilings. (以下略)


    この島 (英領) では地震に対するある程度の備えがある様です。


直近7日間に発生したカリブプレート周辺での比較的大きな地震 (+ハイチ本震) を地図上にプロットしますと;


出典: Earthquake Map of N America Region] + Google Map
赤い線はカリブプレートの境界と看做して構わないと思います。


9年ほど間が空きますが、1990年〜2000年この地域で発生の地震は;


出典: http://earthquake.usgs.gov/earthquakes/world/seismicity/m_america.php
丸で埋め尽くされていますね。


この カリブプレート - Wikipedia と周辺 プレート - Wikipedia の関係が図示されたものが;


出典: Caribbean Plate - Wikipedia

  • 線の色 :
    • =衝突型境界(沈み込み帯を除く)=収束型境界−衝突型=convergent boundary
    • =拡張型境界=発散型境界=地溝・海嶺(下掲図)=spreading ridge
    • 黄緑トランスフォーム断層=トランスフォーム型境界=transform fault
    • +突起=沈み込み帯=収束型境界−沈み込み型=海溝(下掲図)=subduction zone
    • 灰色の領域=プレートの衝突による造山運動がプレート内部まで及んで隆起が盛んな地域。構造線や断層帯が多数ある。=orogeny
    • 矢印・数字=アフリカプレート基準の、各プレートの移動方向と速度(mm/年)



出典: http://home.hiroshima-u.ac.jp/er/ES_PT.html#anchor327512


日本はカリブ海に劣らない地震の巣です。日本に関して上記の考察の真似ごと行うだけでも恐ろしくなりますね。阪神大震災だって、発生時刻が通勤時間帯であったらもっと被害は拡大していたかも知れません。血管や神経系統の様に張り巡らされたライフラインの切れた東京なんて、瓦礫の山と化したポルトープランス以上にやっかいです。飢えたら略奪や暴動だって起きますよ。東海大地震やら東京直下型の地震は、いつ来てもおかしくないことはリクツとしてはわかっているつもりでも、来ないことに慣れ切っています。日本だってハイチ復興の力になれると思いますが、その活動を通じて今後の日本の地震対策を見直す良い機会でもありますね。他人事ではありません。



出典: An updated digital model of plate boundaries: PB2002
日本4島は、北緯30〜45°、東経130〜145°の間に埋もれています。