遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

ガザ・フリーダム・マーチ、 ガザ空爆

2009年末のパレスチナ・ガザ関係の記事中でも案内されていた 『ガザ・フリーダム・マーチ』 が、障害を乗り越えて年末〜年始にかけ実行された様です。一方でイスラエルは7〜8日にかけ、 『密輸地下トンネル』 破壊を口実とする殺戮行為を行いました;

  • エジプト:ガザとの境界で緊迫 密輸トンネル封鎖巡り
    毎日新聞 2010年1月7日 11時32分(最終更新 1月7日 14時12分)


     【カイロ和田浩明】封鎖下のパレスチナ自治区ガザ地区とエジプトの境界にあるラファ検問所付近で6日、ガザ住民とエジプト治安部隊が衝突し、エジプト人警官1人が死亡、ガザ住民10人が負傷した。ラファ近郊では5日夜から6日未明にも、エジプト側からガザへ援助物資を運び込もうとした国際市民団体がエジプト治安部隊と衝突し、55人が負傷するなど緊張が高まっている。 (中略)


     一方、ラファの西にあるエジプトの港湾都市エル・アリッシュでは、英国を拠点とする国際的な市民団体「ビバ・パレスタイン」と機動隊が衝突。同団体によると55人が負傷した。エジプト当局者は毎日新聞の取材に対し、「5日夜に大型車両約60台のラファ通過を拒否した。交渉は一時決裂し、衝突に発展した」と話した。


     この団体には英下院議員ジョージ・ギャロウェイ氏も参加。救急車など約200台で医療物資などをガザに運搬するため、エル・アリッシュで待機中だった。団体側は結局、許可を得た約150台でガザ入りし、08年末のイスラエル軍のガザ攻撃以降最大規模の援助物資を運び込んだ。 (以下略)


    ※紹介されております団体のHP "Viva Palestina - Breaking the Siege of Gaza" Top page によると、物資運びこみは1月6日無事完了した様子;
    • 3rd International convoy departed on December 6th 2009 and arrived in Gaza January 6th 2010


      MISSION ACCOMPLISHED!


      One month, thousands of miles, ten countries, one ship and a four flights later, Viva Palestina has entered the besieged Gaza Strip. (以下略)


『密輸地下トンネル』 とは言いながら、実質 「閉じ込められた」 パレスチナのひとたちの生活を支えている現実があります;

  • パレスチナ:ガザ・地下トンネル エジプト側、手配師の豪邸 「密輸は人助け」
    毎日新聞 2010年1月6日 東京朝刊


     【ラファ(エジプト北東部)和田浩明】封鎖下にあるパレスチナ自治区ガザ地区とエジプトをつなぐ唯一の検問所があるラファ。両地を結ぶ地下トンネルでの密輸が盛んで、エジプト政府は地下に遮断壁を埋め込むなど対応を急いでいる。だが、エジプト側の手配師の一人は4日、毎日新聞の取材に「正当な商取引だ」と主張。ガザ住民の生活用品などを扱う密輸ビジネスは莫大(ばくだい)な利益をもたらしており、近所には新築の豪邸もみられた。 (中略)


     自分の商売が「密輸」と呼ばれることには抵抗がある。地元住民の間には、仕事を創出できない政府への不満もある。アブ・ムハンマドさんは「隣人であり親族もいるガザの人を助けている。最大の問題は、ガザ封鎖じゃないのか」と語った。 (以下略)
  • ガザ境界上での壁建設に抗議するエジプト大使館への要請文
    2010年 01月 06日 ミーダーン〈パレスチナ・対話のための広場〉


    −−−ガザの地下トンネルにおける密輸の防止と国境の管理権を口実に、エジプトがガザとの境界に遮断壁の建設を開始しました。「在英アラブ人権組織(Arab Organisation for Human Rights in UK)」が2009年12月21日に発表したレポートによれば、その壁は厚さ50センチ、高さ18メートルの鋼鉄の板で出来ており、ガザ地区シナイ半島軍事境界線となっている「フィラデルフィア・ロード(アラビア語の呼称はサラーフ=ッディーン)」に沿って、地下20〜30mの深さまで埋め込まれます。全長10キロに及ぶ計画のうち、5.4キロの区間について、すでに工事が着工されました。同報告によれば、この壁はアメリカ製であり、建設工事は米軍とフランス軍将兵の完全な監視のもとで進められているとのことです。


    この壁が完成すれば、これまでトンネルを経由した物資の搬入により、かろうじて生き延びてきたガザの人びとの状況は、絶望的なものとなります。ガザではこの壁の建設に対する連日の抗議デモの一方で、人びとがなけなしの現金をかき集め、今のうちに何とか生活必要物資を手に入れておこうとする動きがあることが報じられています(12月23日付「アル=ジャジーラ」)。 (以下略)


正に "Why does Israel have a right to exist, but Palestine doesn't ?" としか言い様の無い状況。 「国際社会」 は見て見ぬふり、共犯です。何故こんなことがまかり通るのか、全く理解出来ない、情けない。


以下参考資料;



url: http://en.wikipedia.org/wiki/File:Gaza_Strip_map2.svg
出典: Rafah (Wikipedia EN)


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ガザ地区に関する資料集:パレスチナ情報センター
パレスチナ・アーカイブス