遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

Yoani さんブログ "Generación Y ヘネラシオン・イーグリエガ (Y世代)" その1: オバマ大統領からの寄稿

先日紹介のキューバ人ブロガー Yoani Sánchez さん関連は、 「キューバの素晴らしい (と私が感じる) ところをぼちぼちと紹介」 することが目的の 【キューバ を毛嫌い・食わず嫌いする前に】 から切り離して独立させることに。Yoani さんの真意が未確認であるし、またご本人の考えるところとは異なった方向へ発展する可能性がありそうなので;

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091120-00001074-yom-int
キューバ女性のブログ、オバマ大統領が寄稿
11月20日18時55分配信 読売新聞


−−− オバマ大統領は寄稿で、「キューバ市民が(周辺地域の)他の国々の市民と同じ権利を享受できるようになれば、キューバを訪れたい」と述べ、キューバとの関係改善には、キューバ政府が人権問題などで改革を進めることが先決との立場を示した。


アメリカに人権を語る権利はない。 件のブログ記事は;

http://www.desdecuba.com/generaciony/

  • オバマ回答: Respuesta de Barack Obama a Yoani Sánchez
    Noviembre 19th, 2009


    Presidente Barack Obama: Agradezco esta oportunidad que me brindas para compartir impresiones contigo y con tus lectores en Cuba y en el mundo, y aprovecho para felicitarte por el premio María Moore Cabot de la Escuela Graduada de Periodismo de la Universidad de Columbia que recibiste por promover el entendimiento mutuo en las Américas mediante tus reportajes. Me decepcionó que se te impidiera viajar para recibir el premio en persona.


    Tu blog ofrece al mundo una ventana particular a las realidades de la vida cotidiana en Cuba. Es revelador que el internet les haya ofrecido a ti y a otros valientes blogueros cubanos con un medio tan libre de expresión, y aplaudo estos esfuerzos colectivos para apoderar a sus compatriotas para expresarse a través de la tecnología. El gobierno y el pueblo estadounidense nos unimos a todos ustedes en anticipación del día que todos los cubanos puedan expresarse libre y públicamente sin miedo ni represalias. (以下略)
    • オバマからの英語の回答オリジナル


      一部だけ抜粋しますと;
      QUESTION 3: HAS THE U.S. GOVERNMENT RENOUNCED THE USE OF MILITARY FORCE AS THE W AY TO END THE DISPUTE?


      The United States has no intention of using military force in Cuba. The United States supports increased respect for human rights and for political and economic freedoms in Cuba, and hopes that the Cuban government will respond to the desire of the Cuban people to enjoy the benefits of democracy and be able to freely determine Cuba' s future. Only the Cuban people can bring about positive change in Cuba and it is our hope that they will soon be able to exercise their full potential.


      ※3つめの質問およびそれに対する回答ですが、いつものことながら手前味噌に香りだけはよいダシをぶち込んで調理した、まずい味噌汁といったところ。中南米や中近東で過去何をやって来たか、・現在何をやっているかは、事実を見れば明らかなのに。
  • Yoani さんよりキューバ政府・アメリカ政府への各々7つの質問: Siete preguntas
    Noviembre 18th, 2009
    Preguntas a Raúl Castro, presidente de Cuba:
    Preguntas a Barack Obama, presidente de Estados Unidos:


オバマ陣営は人も設備もふんだんに揃えているでしょうし、回答にも特に目新しいことはなく従前の屁理屈を繰り返しているだけですから、回答するのも簡単。キューバ政府は一方的に不利ですね。ネットいじめのレベルを超えて、先日紹介しました旧ソ連圏での 『色革命』 のキューバ版が展開しそうな雰囲気あり−−− と思うのは杞憂か?


色革命には直接/間接にアメリカが関与していた筈ですが、最も露骨であったのはウクライナオレンジ革命と認識しています。ウィキペディアを確認すると、先日紹介の 『この運動を支援した「ORANGE REVOLUTION」は、“民主化促進”を口実に体制の親米化工作を行なっているアメリカのNGOであることが確認されている(ジョン・マケイン元代表で、現在も中枢にいる大物である)』 の記載が11月13日時点で削除されていました。誰かにとって 「不都合な真実」 であったのでしょう。Yoani さんの目指すものが何であるのかとは関係無く、アメリカ政府は自国の利益のために Yoani さんのブログを最大限利用するでしょうね。たとえそれがキューバ国民の総意を表すものでは無くても。Yoani さんと異なる意見をお持ちであるがブログなどでの発信の手段を持たず発信出来ない人も少なくは無い筈ですから。



出典: このブログの日本語訳


上掲の漫画は Yoani さん2009年11月12日付けブログに掲載されたものです。「殴らないで、私はただのブロガーよ。」 の吹き出しが付いた、よく考えられた絵ですが、ジャーナリストでありかつこれだけキューバ外からのアクセスが増え評価もされる様になると、「ただのブロガ−」 では済まない立場に置かれていることは認識しているのかな? 先日紹介の拉致・暴行事件 (Yoani さん11月7日付け 「暗黒街のような誘拐事件」 参照) について、それが誰にとって何のメリットがあるか考えると、よくわからなくなります。 Yoani さんのブログ記事全体を読み返す時間的な余裕はないのでネット上の記事を信用すると、反政府的なコメントも少なくない様ですから睨まれていることは確か。11月12日付け 『影のなかの生き物』 で暴露・逆襲している様に、 「チクリ」 の対象になっているのも事実でしょう。でもブログが検閲されたり閉鎖されたりはしていないから、今のところその程度の自由は認められていることになる。政府は当然ブログの内容も国外での関連記事も見ているでしょうから、その影響力も認識している筈。なのに、黒塗りの公用車で乗り付けてブログで糾弾されることは火を見るより明らかな暴行を加えるものだろうか? むしろ Yoani さんの発信を快く思っていない狂信者による馬鹿な恐喝行為か、その逆に自作自演 (Yoani さん本人とは限らない) か。その判断はネット上では出来ません。応援するにしろ反対するにしろ、その限界を認識する必要がありますね。当面ブログを見守りながら、Yoani さんへの質問を早くまとめないと。