遊蕩爺の漂浪メモ

『翻訳家 山岡朋子ファンクラブ初代会長の日記』 より移行

戦争のない世界 / ノーム・チョムスキー教授の考察 および 翻訳サイトの紹介

まず、チョムスキー教授が2002年1月31日開催の "II World Social Forum" (第2回 世界社会フォーラム (ウィキペディア)) にて行った "A World Without War" と題された講演の翻訳 『戦争のない世界』 を紹介します;

戦争のない世界 / ノーム・チョムスキー


この翻訳は、 「みんなの翻訳」 サイトに掲載されたもの。【「みんなの翻訳」は、世界中の文書をみんなで協力して翻訳するサイトです。どなたでも登録することが可能です。ぜひご参加ください。】 との案内アリ。登録翻訳者数、文書数、用語数、訪問者数の推移は 登録数 で確認可ですが、本年7月以降訪問者 (多分、利用者) がありますから、新しいサイトです。キーワードごと、あるいは翻訳者ごとの翻訳も検索可、登録翻訳者向け支援ツールも提供されています。


翻訳リクエストに対しての翻訳提供以外にも、例えば私が度々お世話になっている 益岡賢さんサイト からもリンクが貼られており、「みんなの翻訳」 サイトには益岡さん名で87翻訳が掲載されています。 ⇒ http://trans-aid.jp/users/file.html?user_id=kmasuoka&tag_id=0&year=&month=&day=&offset=0


翻訳利用者のみならず、翻訳を志す方にとっても有望なサイトかなぁ、と私は思って見ています。


ところで冒頭紹介のチョムスキー教授の講演が行われた 『世界社会フォーラム』 の合言葉は、ウィキペディアで紹介されています通り 『もう一つの世界は可能だ / Another world is possible / Otro Mundo posible』 で、スイス・ダボスで開催される 「世界経済フォーラム」 に対抗するために設立されたもの。色々批判はありますが、私はこの動きにも注目しています。【世界の富の8割がたった2割の人々に独占され残りの人々は貧しいままの現状】 が現在の体制下では当然のこととして捉えられていること自体賛同し兼ねますので。誤解無き様、より厳密に言うなら、ビジネスの世界で皆が同じ土俵で競う場合にのみ正しいと思いますが、問題は、皆が同じ土俵には上がれないと云う現実があること。歴史的な背景やら覇権者による暴力の存在が障害となっていますのでね。


我々が生きているこの人間社会は、弱肉強食の世界ではない筈。また私が、例えばベナンではなく日本に生まれたことは、私の努力によるものではなく偶然でしかありません。21世紀になっても、たまたまある地域で生を受けたがゆえに飢餓や貧困や殺りく行為に巻き込まれること自体、私は生理的にも心情的にも我慢が出来ません。ましてその原因が、我々が正しいと信じ込まされている仕組みにもあるのだとしたら尚更。片棒を担いでいる訳ですから。左とか右、アカとかアオと云ったレベルの問題ではありません。ひとのいのちにかかわることですから。