遊蕩爺の漂浪メモ

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クルマ・チャリの(功)罪 その15:  福岡でのタクシー暴走事故 続報

← クルマ・チャリの(功)罪 その14:  福岡でのタクシー暴走事故 / 2016-12-05


運転手さんの鑑定留置は致し方無いのかも知れないが、 「ブレーキ系統異常なし」 と断定する前にもっとクルマそのものについて調べるべきでは? 今時のクルマはxxxアシストなど電子制御が多用されており、ドライブレコーダーやら通常の点検には現れない瑕疵の可能性は否定出来ないハズ。事故を起こした車種は、そのイメージとは裏腹の事象が少なからず報告されているみたいだし −−−


以下、主な関連報道の日付降順に;

  • 博多・病院突入、ブレーキ異常なし 容疑者供述と食い違い、事故当時の精神鑑定へ
     更新 12月18日 06時34分、西日本新聞
     ”容疑者は逮捕時から一貫して「ブレーキを何度も踏んだが利かなかった」などと供述。ただ、病院近くで事故を目撃した女性によると、タクシーのブレーキランプが点灯していなかった上、病院の約60メートル手前にある交差点付近でエンジンをふかす音がして急加速したといい、供述と食い違っていた。
      私のアテにならない直感でしかないけれど、この運転手さんが嘘をついているとは思えない。供述と目撃証言・実際に起きた事象全てを合致させるストーリーがある筈 −−−
  • 運転手「利かなかった」…ブレーキ系統異常なし
     2016年12月17日 21時26分、読売新聞(YOMIURI ONLINE
     ”県警などがタクシーのブレーキパッドなどを詳しく調べたが、異常は見つからなかった。運転席の足元にブレーキを妨げる障害物もなかったという。県警は運転ミスの可能性もあるとみて、車体に搭載された記録装置を解析するなどして捜査を進めている。
    • 福岡の暴走事故、フロアマット2枚だけが原因ではない
       国沢光宏 | 自動車評論家 12/10(土) 21:14 via 個人 - Yahoo!ニュース
       ”エアバッグが開いた事故は、必ずEDRイベントデータレコーダー)に、1)衝突時の速度。2)アクセルの操作状況。3)ブレーキの操作状況。4)加速していたのか減速していたのか、という情報が残っている。いつまでも自動車ユーザーの不安を煽る情報ばかり流していないで、正しい事故原因の公表をお願いしたい。
        自動車評論家ってことは、基本的にメーカー寄り?(仕事ホサれると大変ですから) この発信は正論ではあるけれど、EDRに記録されている上掲2・3の基データは何なのか。



参考まで、技術的な記事をほんの幾つか。なお年式やら仕様は無視するけれど、要は欠陥の有無の判断はそう簡単ではないってこと;

−−− やれ自動運転だの自動ブレーキだのポジティブな面ばかり強調されてメーカーは突っ走っているけれど、決定的にネガティブな面は無視されてやしないか? 何らかの原因によるECUなどシステム異常によりクルマが暴走した場合の責任の所在がうやむやにされそう。メーカー (ファイナル・アセンブラー) やらシステム開発者・当該システム(≒ 部品)供給者は抜かりなく免責のための方策を立てられるけれど、運転者はその意味で丸裸、ハネられる歩行者は更にヒサン。医療過誤のケース同様、プロ相手に戦うのは至難のワザでっせ。運転者は自爆道連れトツゲキテロリストか精神異常者扱い −−− 今回の事故で冤罪が発生しかねないし、何よりまたどこかで同様の事故が起きかねない。

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